110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

周りの変化

 実家には狭いながらも庭がある、だから、半年に1度植木屋さんに手入れをしてもらっている。

 家の周りも大分様変わりしてきていて、以前は広い敷地を持ったお屋敷が分譲され建売物件として分割されることで少しずつ街の風景も変わってきた。

 そうそう、アパート経営する人も増えて来たしね、前より騒がしい街にはなったね。

 今来てもらっている植木屋さんは、数年前に家のベルを鳴らしたことで知り合った、いわゆる飛び込み営業というやつで、値段を聞くと結構安かったので、その後来てもらっている。

 彼とは、終わった後なんかに、少し話をするのだけれども、いろいろと教えられることが多い。

 例えば、彼は現在30歳くらいなのだが、小学校の話をしていて、もう還暦前の私の小学校時代には、基本的に日本人しかクラスにいなかったのだが、彼曰く、クラスの中には海外の国籍の人がいたという、そんな話の中に世の中の変化を感じたりしたものなのだが・・・

 今回も少し話をした中で「最近は庭を持つ家が少ないので大変じゃないか」というような話をしたら「少ない中でもお得意先を見つけてやっている」という事とともに、庭を持つ家のオーナーが中国人(外国人だったかもしれない)がいる、と言うような話をされたので、はっとした。

 そういえば、これはかなり前の話だが、高層のマンション(タワーマンション)があちこちに建設されていた時に、最上階は日本人ではなくて外国人が買っているなんて話を耳にしたことがあったのを思い出した。

 現在の日本人は無理して庭付きの家など買わない、という理性的な判断なのかもしれない、しかし、諸事情から買えないという方が実情に合っているのかもしれないね。

 国として「衰退」を認めることには激しい抵抗があるだろう、しかし、こうあからさまに私にも感じられるようになると、「衰退」を前提にした国の運営が必要なのではなかろうかと思う、そして、一番はじめに下ろさないといけない看板は「経済成長」ではないのかな。