110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

新型コロナが戦後の昭和に流行したら?

そういう、思考実験は実益はないがたまには良いかもしれない。

バブル崩壊前の1970年~80年代は、確かに、今ほど様々な娯楽はないのだが、政府が財政的に追い詰められてはいないし、産業構造も、今以上に製造業などの比率が高かったと思う。

そうそう、正社員の比率も高く、ほぼ死語となった「終身雇用制度」が残っている。

あの当時に現在の新型コロナウイルスが上陸したら、多分、この国は感染がなくなると思えるまで、(自粛して)耐えたと思う。

それも、ある程度までは、民間でそれぞれ融通しながら耐えたのではないかな。

そして、今、問題視されている「自粛警察」は「当たり前」のこととしてまかり通ることになろう。

ただ、その徹底性が幸いして、現在の北東アジアの他国の状況の様に、結果的には、この時期にはもう収束していると思う。

歴史の実験はできないので、これは予想でしかないのだが、日本と言う国も、日本人も、その産業や文化そして価値観も変わってしまっているので、昭和の時の状況がベストとは言えない、今の中国みたいだと言われるかもしれないね。

こんな事を書きながら思い出すのは、国鉄(現JR)の長期間のストライキのことだ、ああいう状況でも、国民は面倒だとは思いつつ乗り越えてしまった。

今の日本人は、時代に合わせて進歩したんだという人もいるだろうし、それは概ね間違っていないと思う、でも、危機的な状況や過酷な制度に遭遇した時にも、今から考えれば驚くほど平然と対応していた、当時の国民をたまには思い出しても良いのではないかな。