110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

「義母の介護は嫁がするべき」と言ってきた旦那。どう言えば「介護は嫌」だと伝わる?

こんな記事があった。

「義母の介護は嫁がするべき」と言ってきた旦那。どう言えば「介護は嫌」だと伝わる?
10/4(日) 10:00配信 ママスタセレクト

時代が令和になったとは言え、まだまだ昭和的価値観が残っていることもある結婚生活。特に“嫁”という立場に対する風当たりを強く感じているママは少なくないのではないでしょうか。ママスタコミュニティでも「嫁が介護をするべき」だと旦那さんに言われたママさんからのこんな投稿がありました。
『義母の介護は嫁がするんだって。旦那が「調べたらやっぱりそうみたいだ」と言ってきました。基本はその子どもで、子どもが仕事を辞められない場合などはその配偶者やその子どもだと。要は身近な関係の人がやると。何が言いたいんだろう。「私はできないし、やらない」と言ったら「そんなわがままはダメみたいだ」って』
ママさんはこれまで会うたびに嫌味を言われたり意地悪をされたりしてきたため、義母の介護は頑なにしたくない様子。そんな状態でありながらも、旦那さんはこうしたことをママさんに言ってきたそうです。この投稿に対して、ママたちはどのようなアドバイスを送ったのでしょうか。
身内でも介護は大変。そのためにプロがいる!
『「直系の血族ではないので法的に言えば嫁に介護の義務はない。もし介護をさせるなら介護する人として雇ってね」と言う』
『「じゃあ私の親の介護はあなたがしてね! 調べたらやっぱりそうみたいだから」と言う』
『子どもたちでさえ全員が「できない」って言うなら、その嫁も全員で「できない」って言っていいと思う。一番「できない」って言っちゃいけない人が「できない」って言えるなら、嫁やその子どもが「できない」って言えないはずがない』
『500万歩くらい譲って「じゃあ私が9~17時やるから、あなた17~9時ね」じゃない?』
自分の親の介護について、当たり前のように「嫁がやるべき」と考えている旦那さん。その考え方を改めてもらうように、「こう言ってみたら効くかも?」とさまざまな言い方を提案する声がありました。
『共倒れになると親族関係がもっとドロドロになりますよ。そのための施設なのでぜひ使用してほしい』
『「他人に介護やれ」と言うなら、介護施設の職員でいい。職員も他人。しかも介護のプロ』
身内による介護トラブルなどを避けるためにも、施設に預けたり介護のプロに任せたりする重要性に言及するママもいました。
条件によっては考え方も変わる
一方で、条件によっては「考え方が変わるかも」という意見も。
『介護してほしいなら、「母の介護をお願いできませんか」とか、もっと他の言い方あるよね』
『どうしてもやってほしければ、「旦那が俺の代わりに」と頭を下げて頼むべき』
『先に財産全部渡してくれるなら考える』
『ヘルパーさんみたいに旦那さんからお金もらえるならまだいいけど』
旦那さんがママさんに申し訳なさや感謝の気持ちを表してくれるのであれば、ママさんの気持ちも動くかもしれませんよね。また便利な労働力としてではなく、介護の外注扱いとして旦那さんや義母がママさんにお金を支払うのであれば話も変わってくるかもしれません。
『最低でも日中は時給1000円、夜間は時給1250円、夜勤になれば夜勤手当5000円、料理や掃除をするならそれも別料金、そして週休2日
『「介護しろ」っていうなら介護料もらうのは? 食事の世話1回2000円、下の世話1回3000~10000円など』
そして実際にママさんが介護をする立場になったとして、具体的な介護料を考えてみた人もいました。こうした具体的な金額を条件として、旦那さんに提示してみるのも一つの手かもしれませんね。
考えうるトラブルを伝えておくことも効果的かも
『介護は精神的にも経済的にも負担かかるし家族の仲も悪くなるよ』
『「義母に虐待したくないから介護には手を出さない」とハッキリ宣言した方がよい』
『私は義母の介護、経験した立場だけど「絶対に嫁がやるべき!」なんて思わない。うちは仲が良かった方だけど、それでも色々あった。やっぱり本人も色々歯痒いから、罵声だって浴びせてくるし、物を投げられたこともあった。
私は円形脱毛症になって眩暈で起き上がれないことも多々あったし、介護は本当に、嫁がどうのだの、子どもならどうのだのそんな簡単な話じゃないと思ったわ。真心だけでできるなら誰も苦労しないし、介護疲れのもとに悲しい事件も起こらない』
実際に介護経験のある声からは、介護疲れから悲しい事件が起こりうる可能性もあることがわかりました。義母の介護をすることによって考えられるその後の家族関係やトラブルについても触れることで、説得力が増すこともあるでしょう。
義母の考えも聞く必要がある
『あっちもそんなこと頼みたくもないだろうし、せっせとホームの金貯めているかも』
『私も息子に介護して欲しくない。自分の人生楽しんでほしい。この価値観が違う人とは一緒に暮らせないわ』
『今はそんな時代じゃない。私も息子の嫁に迷惑なんてかけたくない。旦那がいなければ施設希望している』
『私は介護されたくない』
ママさんの中には、自分の子どもに介護されたくない、我が子には自分の人生を楽しんでほしいという考えの方もいました。もしかすると、義母の中でも自身の考えがあり、自身で準備していることもあるかもしれません。まずは旦那さんはもちろんのこと、義母も交えた話し合いが必要かもしれませんね。
いくら血縁関係だったり仲がいい関係だったりしても、思いやりや愛情だけでは簡単に乗り切れないのが介護です。旦那さんはママさんがただわがままを言っているだけだと捉えています。昨今の社会問題や事件を例に出しながら、介護がいかに現実的にシビアな問題であるかを旦那さんに伝えること、そして義母の考えも聞くことが必要なのではないでしょうか。
文・秋山悠紀 編集・山内ウェンディ

この記事の示唆するような状況を考えてみると、 経済的に余裕があるところは、施設の利用や財産の配分などで、上手く回避できるのかもしれない。

しかし、そういう余裕がないところは、修羅場になる可能性が高くなりそうだ。

そして、広い意味で「家族」が介護をしない社会になれば、さらに、国の扶助が増えることになるだろう。

ただし、今のところ、国(厚労省)は「家族」がする介護を提唱している。