110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

新型コロナは日本の世論の暗部をさらけ出す良い機会となっている

経済重視か、医療重視か、どちらも中途半端にしか対応できない状況での、世論、といってもヤフコメを見ると、凄く面白い。

医療重視で経済が低迷すれば、経済苦によって自殺者が増える、それで良いのか?

それに対しては、経済重視では、現在の感染拡大が止まらない、その結果医療崩壊が起きて、多数の死者が出る可能性がある、それで良いのか?と反論する。

(ちなみに、感染者が激増すればロックダウンとなる、結果的に経済は強制的に制限されるということはあるけれどもね)

どちらも譲らない。

でも、それらのコメントは、ある条件下では、人が死んでも構わないということを容認しているんだよね。

凄いよ、これらの議論の不毛性もそうだが、多分、ここに書き込む人は、自分だけは死なないと思っているんだろうね、だって、どちらの言い分も、死ぬべきなのは自分の考えと異なる「他人」だものね?

ここで、イデオロギーなるものにお目にかかるとは思わなかった。

ちなみに、私は、医療重視だ、高齢者の母親がいるのが要因としては大きい。

ヤフコメには参加しない、どう転んでも、良いことは無い、今は時代遅れのブログで憂さ晴らしするので丁度良い。

政府は難しい判断の中、両者を足して二で割るような対応に終始する以外現実的方法はないだろう。

その時、世論はどう動くのだろうね?

 

最近のブログに、国の破綻を経験した者、という事を書いたことがある、戦後(戦中もか?)のある時代を生きてきた人たちだが、彼らは、今に至るまでどうしてきたのか?

これは、私の予想でしかないのだが、一つは、何が起こるかわからないので貯金する、簡単にものを捨てないで取っておく、質素に生活する、こんなところだろうか。

そう、常に自粛しているようなものなんだよね?

だから、現在の世代の普通の生活観とは、相当ずれていることは間違いない、しかし、今のような状況下になるとこの生活習慣は強い、もとより、国が手助けしない(破綻しているからね)ことを想定しているのだから。