110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

社会主義とか共産主義とか

現在の人はほぼ反射的に社会主義とか共産主義に違和感を覚えているだろう。

しかし、1年以上続いているコロナ禍での議論の中心、感染抑制か、経済重視かという2つの対立を考えると、実は、百年以上前の、資本主義か社会主義かという議論も視野に入ってくる。

経済重視の人も、感染対策を積極的にしないことで人が死んでいくのは倫理的・世間体的にまずいという観点から、経済的にたち行かなくて自殺する人が出るということで、議論の均衡を保とうとしている。

まぁ、私は、経済と疫病は比較するべきでないという立場なのだが、それが、表題に関係することになる。

中国は、社会主義共産主義?よくわからないけれども、一応、国の建前はそうだが、実質、資本主義だと言えるだろう。

そうした中、現在では、純粋に理論・理念的なものに思われている、(原初の)社会主義共産主義という体制が、この先、検討されても良いのではないかと思われる。

資本主義では、今回のような経済格差が避けられない、そして、将来の環境悪化も、資本主義が欲望をその基本に置いている政治システムである以上、避けられないことであると考えれば、かつての、ソ連や、現在の中国ではなく、理想論として、資本主義の次に来るとも提唱された社会主義共産主義というものに、中長期的には目が向けられても良いのではなかろうか?

たぶん、地球に対して、人間が増えすぎたのだろう。

とすれば、(古の)マルサス人口論も復活してもよさそうだね。