110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

無口で真面目な48歳の警備員の犯行原因となった「騒音問題」

「お母さーん!」女子大生がパジャマ姿で惨殺…“無口な48歳警備員”犯行の原因となった“騒音問題”
5/23(日) 6:12配信 文春オンライン
「お母さーん!」
 4月28日午前7時頃、大阪府大東市にあるマンションから女性の叫び声が聞こえたという。通報を受けて警察が駆けつけた時には、大きな火の手が上がっていた。

容疑者は真下の住人
 約20平米、家賃は約3万円。現場マンションの3階の一室から大阪産業大学4年生の吉岡桃七(ももな)さん(21)の遺体が発見された。
「死因は失血死。鈍器で殴られたことによる後頭部の粉砕骨折と、左太腿を刺されての大量出血が致命傷に。小さいものを含めて傷は数十カ所に及んでいた。吉岡さんはパジャマ姿。寝ているところを襲われたようです」(社会部記者)
 容疑者は、吉岡さんの真下の部屋に住んでいた嘉本悟(48)だ。
「嘉本は自室のベランダから上階にはしごをかけ、吉岡さんの部屋に窓を割って侵入。彼女の部屋からは、60センチほどの木製の棒の先に包丁をワイヤーで巻きつけ、さらに包帯で固定した槍のような凶器が発見されましたが、これは嘉本が自作し持ち込んだ模様です」(同前)

入念に準備された計画的犯行
 また、吉岡さんの部屋の外にはドアストッパーが置いてあり接着剤の跡もあった。中から逃げられないよう入念に細工されていたのだ。
 はしごを伝って2階の自室に戻った嘉本は、周到に用意しておいた灯油を部屋に撒き放火。燃え盛る部屋から病院に搬送されたが、一酸化炭素中毒で死亡した。
「嘉本の財布からはホームセンターのレシートが複数見つかっており、4月上旬からコツコツと準備をしていたことが判明。計画的犯行と見られます」(同前)

犯行の原因の一つと見られる“騒音問題”
 亡くなった吉岡さんは京都府京丹後市に生まれ育ち、大学進学とともに大阪に。
「桃七ちゃんは明るくて真面目で、サッカー部のマネージャーとしても頑張っていました。礼儀正しく、愛嬌のある子で友達も多かった」(大学の先輩)
 嘉本がそんな彼女を襲った原因の一つと見られるのが、騒音だ。
「女子大生が入居したての頃、複数の男女で深夜までかなりうるさく騒いでいて、迷惑したことがありました。昨秋にも、お酒を飲んでいたのか大きな声が聞こえてきたことがあります」(近隣住民)
 警察の調べに嘉本の親族は、嘉本がここ5年ほど生活音に不満を抱いていたと話している。
「今年の3月末から4月上旬に嘉本の部屋から壁をドンドン叩くような音が聞こえると、隣人の男子学生が交番に相談していた。その学生は程なく引っ越している」(前出・社会部記者)

無遅刻・無欠勤 ビル警備会社で働いていた嘉本
 嘉本は島根県出雲市にある、四方を山に囲まれた小さな町で生まれた。
「両親は悟くんが幼い頃に離婚していて、兄弟もいない。お祖母さんが亡くなってからはお母さんと2人暮らしでした。以前は家で牛を飼っていて、小さい頃からその世話をしていた。お母さんは介護の仕事をしながら女手一つで悟くんを育てていました」(地元住民)
 島根県立出雲農林高校の畜産科を卒業し、地元の畜産試験場に就職。1998年には牛の蹄の削り方の巧拙を競う大会で新人賞を受賞したが、仕事は長続きしなかった。
「職を転々とし、8年ほど前に突然、大阪に行ってしまった。周囲には特に理由も話しておらず、みんな驚いていた」(同前)
 昨年から正社員としてビル警備会社で働いていた嘉本。同社の関係者が明かす。

「勤務は3日に1回程で主に夜勤でした。真面目で無遅刻・無欠勤。無口な性格でしたが、『正社員として長く働きたい』と言っていた」
 面接では「コツコツと取り組むことは得意です」とアピールしていた嘉本。その資質は、最悪の形で具現化されてしまった。
週刊文春」編集部/週刊文春 2021年5月20日

殺してしまっては致し方ないとしながらも、騒音問題には同情的なコメントが多数見受けられた。

現代の社会が、他者と関わらない生活を提唱している、それでも、普通に、街の中を歩けば、他者がたくさんいるはずなのに、これを、意識的にか無意識的にか無視する風潮が見受けられる。

混み合った歩道でも、手元のスマホから目を離そうととしない人、多分、他人にぶつかっても、自分は関係ないという世界に留まりたいのだろうか、と想像している。

この、アパートでの騒音問題も、他者が壁を隔てて見えないから、「いいんだ」と思ったのだろうか?

それでも、他者は、そこかしこにいるのだけれどもね。

そして、他者でない人には、妙にやさしい人だったりするのも、不思議なところだ。

たとえば、SNSで知っている人は、たとえ遠くに住んでいても、他者ではない、しかし、隣に住んでいる人は、他者だとして、無視してしまう。

実際は、物理的な距離は埋められない社会的条件なのに、それを無視しているのならば、こういう騒動は今後も起こり得るだろう。

まぁ、そういう(他者不在の)人は、早くにお金を稼いで、完全防音のマンションか一戸建てに住んでもらって、セコムしてもらったほうが良い、そういう境地に至らない人は、貧乏なんだから、謙虚であるべきだろう。

ちなみに、同様なことが先日も起こったではないか、大きな蛇が逃げ出した事件だ。

無事捕まったし、飼い主が謙虚な姿勢を示したので、同情的な意見もあるが、もとの考え方は、物理的な他者の不在によるものだ。

そして、この考え方の延長にあるのが、子育て、そして、介護だ。

身近にある、子供や、年老いた両親は、あなたにとって、身内(友達)なのか、他人のか、まぁ、いやな質問だよね?

私の持論は、友達は、介護してくれないというものだ、それならば、誰が、介護するのかというと、今、ほそぼそと残っている言葉で言うと、家族なんだね。

家族という仕組みが否定されている、このところの世間では、恐ろしく矛盾しているように思うのだが、その解決については、新しい日本人に任せるしかないかな・・・?

まぁ、 最後は、国(政府)がなんとかするなのかな、最近のコメンテーターの行き着く先の結論ね?

それならば、もう、社会主義国になればよいだろうけれども、アメリカとの関係があってできないよね?