110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

本当ならば大発見

 重力を手玉に取るには、更に時間がかかるのだろうが、その痕跡を理屈でなく、実証でとらえたならば、正に科学的な快挙だと思う。
 ただ、形而上の疑問はさらに深まる。
 パスカルの言うように、私たちは、宇宙に比べては小さすぎるし、素粒子の世界からは大きすぎるのだなと改めて思う。
 リサ・ランドールという名前を久しぶりに思い出した。

世界の物理学者が探し続けた「神の粒子」発見か
読売新聞 12月8日(木)3時3分配信

 物質を構成する素粒子に質量を与えたとされる未知の粒子「ヒッグス粒子」を見つけた可能性が高まり、ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)は13日、緊急の記者会見を開く。

 「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子は、現代物理学の基礎である標準理論を説明する粒子の一つで、世界の物理学者が40年以上探索を続けてきた。存在が確認されれば世紀の大発見となる。

 発表するのは、日本の研究者も数多く参加するCERNの「ATLAS」実験チームと、欧米中心の「CMS」実験チーム。いずれもCERNの「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」という実験装置を使って、陽子と陽子を高速で衝突させ、そこから出てくる粒子をそれぞれ分析した。

 その結果、今年10月末までの両方の実験データの中に、ヒッグス粒子の存在を示すとみられるデータがあることが分かった。8月までのデータでは、存在する確率が95%以下しかなく、データのばらつきかどうか判断がつかなかった。