110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2007年4月29日の予期せぬ歩き

4月29日は、最初「ちょっと」歩こうと思ったのでした。 何か、朝方は「歩く気持ち」が出てこなかったので、でも、良い天気だから「つつじ」を見に「根津神社」行こうと思ったのでした。 ちなみに、お家の庭にもあるではないですか・・・で、ここで撮影。 出発は…

レヴィナスコ・レクション(エマニュエル・レヴィナス著)

「あー、読み終わった」という感じです。私には、まだついていけません。 フッサールの現象学から、ハイデッガーの存在論に行き(批判し)、その後、自己と他者の関係について議論が発生するのですが、「超越論的経験論」という風に解説にはありますが、その…

哲学堂(その2)

前回の続きです。 ①百科叢 時空岡に対してこの林叢をこう名付けたものである。 ②無盡藏 階上を向上樓、階下を萬象庫と名付け、井上博士が内外周遊の折の記念物を陳列していた。 ③筆塚 字かきて 恥をかくのも今暫し 哲学堂の出来上がるまで 哲学堂は井上圓了…

哲学堂(その1)

近所の名所?に『哲学堂』というのがある、当然「哲学」に関係があるのだろうと思っていたが、実際に行ってみた事がなかった。 それが、ふらりと訪れて、画像を撮った時のものをまとめてみた。 これが、意外と面白い文章だった、パソコンの「手書き変換」を…

ギリシャ神話(呉茂一著)

昔は、新しく書かれた本が、良い本だと思っていた。 古い本は利用価値がないのではないかとも思っていた。 それは、経済とか経営とかのいわゆる「ビジネス書」を中心に読んでいたためかもしれない。 ところが、ここ一年ぐらいは、読む嗜好(志向)が変わった…

真理とディスクール(ミシェル・フーコー著)

久しぶりに、フーコーの作品を読む。 しかも、晩年に近いところは、自分に対峙する問題なので、注目していたところだ。 さて、「パレーシア」という言葉があり、「真理を語る」という意味なのだが、この言葉を「要」として、ギリシャ悲劇から、ソクラテスープ…

言葉についての対話(マルティン・ハイデガー著)

日本人は、殆どの人が日本語を話し読み書きをすることができる言われる。 私は、漢字の読み書きは自信がないのだが・・・ しかしながら、私的には、今とても、気になることがある。 本当に日本語を分かって(いや「判って」が適切なのか?)いるのだろうか? ・・…

ハイデガー『存在と時間』の構築(木田元著)

ハイデガーの「存在と時間」は未完の著作だ、その未完成の部分を、彼の大学での講義内容を元に、木田氏が構築しようとした著作。 以前、ハイデガーの「形而上学入門」を(一度)読んで見て、不明だった部分が、本書を読むことで、少し理解が深まった。 現代…

師弟問答 西田哲学(西田幾多郎、三木清著)

西田幾多郎と三木清の対話をおさめた著作。 西田哲学の入門になるかと思って読んでみる。 この頃(明治~第二次大戦終了時頃)の、日本の哲学界は意外と曲者の時期ではないかと思う。 その中心に、西田幾多郎氏が存在しており、そして、三木清、九鬼周三など…

羽村の堰へ行く(2007年4月21日の歩き)

「羽村の堰」までは、以前一度歩いています、しかしながら、前回は、既にあたりは暗くなっており、「いったいどれが羽村の堰か?」だったので、今回は、再挑戦等という事になりました。 実際、多摩川沿いのコースはお気に入りなのですが、世田谷区(二子多摩…

比較文化論の試み(山本七平著)

山本七平氏の著作は、いつも鋭い視点を持っている。 本書は、1976年の出版で、30年以上前の書籍だ、ご多分にもれず「古本」で購入して読む。 読むと、現代に通じる問題点が指摘されている。 本書の「はじめに」では、「この問題抱えたまま戦後30年経ったが、…

チベット旅行記(河口慧海著)

いわゆる紀行文ではないかと思って読みはじめたら、大間違いだった。 仏教の原点を求めて、当時「鎖国」であったチベットに単身で潜入するという、大事業の経緯が書かれている。 やはり、圧巻は、インドからネパールを経由して「ヒマラヤ越え」をしてチベッ…

拝島駅へ歩いていく

本日(4月15日)は、また「拝島駅」へ行きました。 「拝島駅」は適度な距離と帰りの交通の便が良いので、個人的には贔屓の場所です。 さて、家を出たのは(?)多分9時15分ごろだと思います。(今回は、少しいい加減に歩いています) すぐ、新青梅街道を歩き…

インド思想史(J.ゴンダ著)

日本では、仏教が一番ポピュラーな存在だと思うが、インドの様々な思想のについての入門書。 ヴェーダ、ウパニシャッド、ジャイナ教、仏教、サーンキヤ等々の思想について簡潔に解説してくれる。 さて、ハイデッガーやフーコーなどの著作で考えさせられたの…

「かんたんRuby on RailsでWebアプリケーション開発」備忘録(その1)

「かんたんRuby on RailsでWebアプリケーション開発」の環境をFedoraCore6で作成する場合。 Rubyをコンパイルする場合に、前もって「ソフトウェアの追加と削除」で「開発」で「開発ツール」と「開発ライブラリ」をインストールする事(が必要でした)。 イン…

我と汝・対話(マルティン・ブーバー著)

人間がその中心的な存在であるのか、それとも、いわゆる「神」は存在するのか? そういう立場で現在の、人間のあり方を問うている著作。 ありきたりな言い方をすれば「合理主義」の功罪を問うている様に思える。 さて、これに対しての「答え」は、残念ながら…

新しいオモチャ

2日前、突然、秋葉原に行き、中古のパソコンショップを巡って、IBMシンクパッド「X22」と言う機種を中古で手に入れた。 CD-Rが、インストールに必要なので、ドッキングベイを購入したが、それでも、出費は3万5千円程度だった。 当然、WindowsVistaなど動…

マルティン・ハイデガー(ジョージ・スタイナー著)

ハイデガーについての入門書、ハイデガーについては様々な批判もあるが、その存在論の核に「無」があるように思えるので、東洋思想の考え方の方が把握しやすいのではないかと思っている。 また、その後、彼の思想の後継者も出ており、影響力のある人である。…

人生論ノート(三木清著)

「ここでこれが来るか」と思われた人はいないと思うが、思っていたら凄い目利きだと思う。 最近、ハイデッガーに少し興味が出てきて、入門書を読んでいるのだけれど、本書のカバーに「ハイデッガーに師事し、・・・」とあったので興味が出た。 本来は、哲学者ら…

高崎駅へ歩いて行く(その2)

前回は熊谷駅を越えて、60Km付近まで来たところで終わりました。 今回はその続きです。 さて、国道17号をもう少し籠原よりに歩くと、これもまた熊谷では有名な「梅林堂」さんの新島店がありました。 先ほど「八木橋」での、「お団子・・・おいしそう」がフラッ…

足の裏は語る(平沢や一郎著)

今回の著者名はついに漢字変換できなかった。 これは、お詫びのしようがないことだ。 さて、このBlogは「歩く」が柱なのだから、「歩く」ことや「足」などの言葉に、関連のある書籍で知識を増やしていく事も必要だと思う。 現に、長い距離を歩く時は、いかに…

高崎駅へ歩いて行く(その1)

昔ラジオを聴いていると(ラジオというのが懐かしいですが)。 とある会社の、若い社員が、ミスをしたらしく、取引先の担当から電話で叱られていました。どうも「取引停止」クラスの失敗の様です。その時、その取引先の担当者は(群馬県高崎に会社があったよ…

連続性の哲学(パース著)

パースと言う人は、自然科学に通暁した人です。 彼が数学や論理学というものを利用し、プラトンの哲学を実現しようとした成果を、一般の人に伝えるために行った連続講義(1898年)の講義録です。 専門性を極力抑えて説明しているのですが、いわゆる文系の私…

背教者ユリアヌス(辻邦生著)

話は唐突だが「ローマ人の物語」は、最終15巻目が刊行されているが、購入する事を封印している。 それは、「ローマ人の物語」に携わる、様々な関連本を読んでから、読み終えたいという、いわゆる「エゴ」による。 それが、昨日の「ガリア戦記」であり、本日…

ガリア戦記(カエサル著)

久しぶりに積んであった本を読み終えました。 余りにも有名で、名著ですので解説は不要でしょう。 塩野七生さんも「ローマ人の物語」で絶賛していました。 私もそう思います。 そして、一番わくわくするのは(やはり)ウェルキンゲトリクスとの対決のところ…

桜の季節になると、自宅近くの「中野通り」が一変します。 普段は、何のことはない道路なのですが、桜のトンネルになるのです。 画像は、「哲学堂公園」横から「蓮華寺」に向かっているところ。 少し、桜に隠れていますが、水道タンク(野方給水塔)が見えま…