110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

諺の研究(藤井乙男著)

本書は明治39年「俗諺論」として冨山房から出版されたもの、私は講談社学術文庫版で読む。 講談社学術文庫の私的な面白さとは、本書の様な古い書籍(名著)を現代新かな・新漢字で読むことができるということ。 そして、本書も「諺」の研究としては数少ないも…

唯一者とその所有(シュティルナー著)

本書は、現代思潮社古典文庫版で読む。 金子光晴も本書に影響を受けたという。 ヘーゲル左派の著者の作品、偏見も含めて余り期待をしていなかったのだが、意外に含みの有る著作だと思う、単に、エゴイズム、ニヒリズムという枠にはめ込むのではなく、彼の言…

デカルトの哲学原理(スピノザ著)

本書は岩波文庫版で読む。 スピノザによるデカルトの哲学原理を解説した著作、著者の生前、唯一出版されたものだそうだ。 読んでみると、著者のキリスト教に対する複雑な立場が窺える。 スピノザと言うと汎神論が思い浮かぶのだが、これは、キリスト教などの…

食品工場改善入門(小杉直輝著)

本書は水産タイムズ社1999年刊行のもの。 本書は仕事柄読んでみたもの、国内の製造業は随分減ったとはいえ、食品業は完全になくなることは無いものだ。 そして、食品工業ほど生産管理のシステム化が難しいところもない。 本書は、生産管理システムというより…

今回の原発事故は

お気に入りにありますが、以下のサイトを見て考えさせられました。 http://blogs.yahoo.co.jp/tessai2005/64260001.html 原発の事故は、短期的な面と長期的な面の双方が必然的に関わってくる問題です。 例えば、数十年にわたり、福島県の人の発がん率が上が…

個人的なことながら

電力供給を制限されて、東京に少しだけ「夜」が戻ってきた様に思う。 願わくば、電力供給が戻っても、この状況が続かないだろうか? 人により、価値観は異なるものだろうが、今の状況を見ると、今までの明るさは「狂乱」としか思えないのだ。 四季がなくなり…

貧困の克服(アマルティア・セン著)

本書は集英社新書版で読む。 本書は、2000年ころの著者の講演を翻訳したもの、著者は、インドで初のノーベル賞経済学賞受賞者、そして、経済学者であり哲学者である。 一度、この著者の著書を読んでみたかったのだが、こんなに手軽に読めるとは思えなかった…

シュレディンガーの哲学する猫(竹内薫・SANAMI著)

本書は徳間書店1998年刊行のもの。 哲学の入門書なのかと思うと実は随分と屈折した本であった。 ある意味、自然科学に対する哲学的な批判の書という位置づけだろうか? しかし、半分を占める小説的な部分は、私としては余り面白くなかった。 それでは、ここ…

地震のあとは・・・

今回の地震の影響は多分凄く大きなものとなることでしょう。 今まで議論だけが行われて実行が伴わなかった様々な事柄(政治・経済など)について、まったなしの対応を迫られることになるでしょう。 それは、もしかすると、とても良い転換点なのかもしれませ…

古本読みの地震の影響とは?

今も揺れていますが、関東地方でも地震は凄かった、今まで経験した事が無い揺れですね。 それは強さもさることながら、いつ終わるのか分からないように果てしなく揺れ続けるところが不気味です。 今後、夜中や早朝に本番が来ないことを祈るのみです。 さて、…

みちくさ市

最近はいろいろなところで古本市が開かれるようですね。 これは、(東京メトロ副都心線)雑司が谷駅、もしくは(都営荒川線)鬼子母神前駅で行われる「みちくさ市」です。 次回は、3月20日(日)・・・雨天の場合は翌日3月21日(月・祝日)へ順延だそうです。 …

少し休む

この一週間ばかりは膝の調子が心配で殆ど歩きませんでした。 大分、疲労が溜まっていた様子です。 久しぶりに、昨日、2万歩(15kmほど)を歩くとこれは、きつかった。 今後も、足や膝と相談しながら、(4000万歩に対して)残りの歩数を稼ぎます。 何故、休ん…

哲学思索の論理(鬼頭英一著)

本書は公論社刊行のもの、鬼頭英一著作集の第一巻にあたる。 この著者、哲学者を知ったのはまったくの偶然手にした一冊だったのだが、読んでみると大変気に入ってしまったのだ。 その要因は、まず実存思想がベースであること、残念ながら実存哲学は現在では…

大前研一の新しい資本主義の論点(大前研一編著)

本書はダイヤモンド社刊行のもの。 大前研一が編著者として上がっていたので読んでみる。 本書には28の論考が含まれているが、内容についてはばらつきが多く、出版当時(2010年)のハーバードビジネスレビューから、面白いものを抜粋したというところだろう…

2011年2月までの累計

2011年2月までの累計歩数は、 37,191,254歩で、達成率は93%となります。 実は、ここにきて足の調子が思わしくないのです。 もとより膝は昔から余りよくなかったのですが、ここにきて不安感が増しました。 また、足の疲労が抜けなくなってきています。 まぁ、…