2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧
なにやら難しい題名で読みにくそうな感じだが、自分にとっては、とても読みやすい本であった。 モノに対する本質について、東洋の思想、禅、朱子学、イスラム思想やプラトンなどの西洋思想も交えて、解説してくれる本。 表題作の他に、「本質直観」「禅にお…
近くにこういう看板(地図)がありました。 地図の年号を見ると、1916年ですから、90年前は、このあたりに「牧場」があったのですね。 いやはや、なんとも時代の流れと言う奴は・・・ ちなみに、現在の「新目白通り」は、かつて「十三間道路」とよばれ、ドイツ…
今日が今年最後の歩きです。 1年間いろいろありましたが、とことん歩くと「疲れ」で、何も考えなくなるので、きれいさっぱり忘れる事が出来ます。 さて、もう冬もまっさかりですので、余り、遠くへ行く事はせず、のんびり歩けるコースを考えました。 出発は…
「ローマ人の物語」の最終巻を買おうかな?と思ったら、そこにあった本。 こういう出会いを逃すと、二度と買えない可能性があるので購入した。 副題に「共和制ローマ崩壊への物語」とある、変な日本語だ、最近はこれでも通じるのだろうか?(英文では、「The…
「歩く」のは最近の健康ブームなどでやり始めた事ではなくて、実は、学生の頃から歩いていた。 自宅が、杉並区にあった頃は、何回か八王子まで歩いたことがあるが、最近はないなぁと、突然閃いたので八王子まで歩いた。 最近は寒いので、朝早起きして、長い…
また、歩き読みしてしまった。 「他人に迷惑をかけなければ何をしてもよいか」という章がある本を、歩きながら読んでいた。 すれ違った人は「奇異」に感じたかもしれない。 全く、倫理が大事などと言えないわけだ。 さて、この本は意外とショッキングだ、ま…
「ローマ人の物語」を一生懸命読んでいた時に、Web検索していると「背教者ユリアヌス」という本が存在しているのを知った。 その後「ローマ人の物語」の中にも掲載されている事を合知り、辻邦生という作家に興味を持った。 まだ「背教者ユリアヌス」は手に入…
ルソーは誰でも知っている。 読んだことは無いかもしれないけれど・・・ 自分も歩くのが趣味なので、書名に惹かれて読んだ。 確かに、歩くのは孤独だったりする。 しかし、優れたものを残した人の晩年がこんなに寂しいとは・・・ ここには、老いによる寂しさもある…
今まで読んだ事が無いジャンルなので読んでみました。 内容は、エジプトの女神イシスと太陽神オシリスについての伝説についての解説です。 現代からすると、事実とは違うだろうこと、こじつけの様な事もあるのだが、これは、情報を集めるんのが困難な時期の…
本日、歩き読みしたのがこの本。 デカルト→スピノザのイメージなのでもっと宗教寄りかと思ったが全然違った。 私たちは神の一部である、もう少し雑に言うと、世の中のもの全てに神が宿る。 「汎神論」というのだそうです。 また、全ての事件は全て用意されて…
今日は、10月14日と同じコースで、山手線を一周しました。 この時期にしては、暖かでしたので丁度良い具合でした。 さて、詳しい状況は、以前のブログを参照して下さい(手抜き)。 簡単に書くと、池袋駅から、上野方面へぐるりと山手線に沿って歩いて、池袋…
「自殺について」とそれに関連する4つの論稿を集めた岩波文庫版。 自殺とは 「一般的に言って、生命の恐怖が死の恐怖にたちまさる段階に到達するが否や、人間はおのが生命に終止符を打つものであることが、見出されるであろう。尤も死の恐怖の抵抗も相当なも…
「現代の」といってもこの本が刊行されたのは1846年で今から一世紀以上も前の作品だ。 しかし、以前オルテガの「大衆の逆襲」を読んだ時と同じように、現代にも通じるものがある。 岩波文庫版の帯にはこの様な文が書かれている。 「現代は情熱を失った時代で…
構造主義なるものは良くわからなかったが、本書を読んで少し理解した。 社会の様々な事象を抽象化し、その奥に潜む法則(構造)を数学的な手法で分析するという事のようだ。 ただ、現在では、ポスト構造主義なるものが生まれて、時代遅れのイメージを持たれ…
哲学は興味があるが、私的には、難しいので機会があると基本書に戻る。 この本は、哲学であがる課題を対話形式で説明してくれる。 最初の章では、例えば「コーヒーカップ」というものが存在するとはどういうことか、いわゆる「物自体」があるのか、それとも…
本来、歩くのが目的の当Blogですが、最近ご無沙汰でした。 原因は、流行の「ノロウィルス」らしいのにやられてダウンした事もありますが、冷え込みが厳しく、寒くて出不精になっている事もあります。 そして、適当に「リーズナブル」で「興味ある」コース設…
「The Book of Tea」として英文で書かれた著作の「翻訳本」を読ませていただく(岩波文庫版) 原本は1906年に出版されている。 当時としては、当たり前であったであろう日本文化を西洋に紹介するための小冊子が、私にとっては、(昔の)日本の文化を知るため…
キケローと言えば、ローマの元老院を擁護して、カエサルを(政治のうえでは)非難した人物として記憶している。 当時の、ローマ帝国では、その後、セネカなど、政治家としても哲学者としても名を残した人がいる。 政治も哲学のひとつの部分(分野)と言って…
イリアスに続いては、オデュッセイアを読む。 オデュッセイアとは、オデュッセウスの詩(うた)という意味だそうだ。 また、オデュッセウスとは「憎まれっ子(オデュサメノス)」という意味で、本書の中に命名の話がある。 内容は保証されているので、ただ、…
「ローマ人の物語」に先行して、ルネッサンス期を中心にした著作を書いていた事は知っていました。 また、その文庫本も出ていたのもチェックしていたのですが、なかなか「現物」にはお目にかかれなかったのです。しかし、ありました、またしても「古本屋」に…
こういう名作はもっと前に読んでおけば良かった。 これは、すでに読まれた方は頷かれる事でしょう。 「ギリシャ古代の叙事詩など面白いわけが無い」という先入観がありました。 ただ、「ローマ人の物語」を読み始めてから、「一度は読んでみるか」のリストに…
9月1日から11月30日まで「ウォークラリー」という名目で、この期間に100万歩を目標に歩数記録をつけるという事をやっていました。 週末に「どかん」と10万歩歩いても、その他の日に歩かなければ、当然ですが、記録は伸びません。 逆に、毎日「1万歩」「2万歩…
道徳の最高原理は何かという「問い」に関する「答え」を解説したのがこの著作。 とても、読みやすく工夫された訳なのだが、一読ではわかりにくいところがある。 ところが、「訳者後記(あとがき)」に、要約がでてきて、こちらの方がわかりやすかった。 道徳…
新井白石は、国際人だという事を何かのテレビで見た記憶がある。 その時、代表作「折りたく柴の記」は読んでみたいと思った。 しかし、岩波文庫などで探すと、原文と現代語訳が交互に出てくる本の体裁で、私にとっては、同じ日本人でありながら読みにくい本…