110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2007年8月の累計

今月までの累計は7,871,502歩で、4,000万歩に対して19.7%の進捗です。 今月は、暑く、歩数を確保するのは厳しいと思いましたが、先日の100km歩きで一気にクリアしました。 たまには、無理をしてみるものです。

ローマ世界の終焉(塩野七生著)

ローマ人の物語の最終巻を読む。 思い起こせば、1年程前から始めた「再読書」のきっかけは、ローマ人の物語の文庫本からだった。 程なく、文庫本では全巻読めないことがわかり、単行本へと移り、14巻まで読み終えていた。 そして、昨年末に、15巻目(最終巻…

方丈記 全訳注(安良岡康作著)

最後に気づいた、この本は、「方丈記(鴨長明著)」では無い、安良岡氏による、その訳注なのだ。 だから、「方丈記」の本文を越えるページ数の、解説、注釈が有って当然なのだ。 これで「方丈記」と題名が付いていたら、原作に対する冒涜だ、しかし、あとで…

2007年8月25日の歩き(その2)

前回の続きになります。 新利根川橋を渡り、総和町へ入ります。 そして、この頃から、晴れて来たのです。 完全に晴れを自覚したのは、9時ごろでした「地獄モード」に突入です。 「暑い」 それでも、頑張って歩きます(頑張るというレベルでは無いですが)。 …

世論(W.リップルマン著)

世論についての著作、原作は1922年にアメリカで刊行された。 第一時世界大戦後の作品だが、現在読んでも面白く読める。 人が何かを判断する時には、過去の経験を元に判断をするのだが、その経験そのものを再体験できないので、適当な観念をもつ言葉、本書で…

2007年8月25日の歩き(その1)

夏のシーズンも終わりに近付きました、歩くのも、春や秋の過ごしやすい時期に歩くことと、夏や冬の少し厳しい時期に歩くことでは、自ずと違いが有るように思います。 これは単なる「経験則」であり「精神論」ですが、夏に歩いておくと、その後の歩く距離が延…

4年目に突入

現在の一連の歩き始めは、遡ること3年前の平成16年8月16日(実は8月25日と勘違いしていた)です。 それまで、何回も、少し長距離(3~40Km程度)を継続的に歩いていたのですが、ある期間(プロジェクト)が終わると、同時に歩くのも終えていました。 それが…

チベットのモーツァルト(中沢新一著)

中沢新一氏の著作は「カイエ・ソバージュ」を数冊読んだことがあり、社会学系の人かと思っていた。 今回、本作を読むと、奇しくも前回紹介した、カスタネダの著作についてのコメントがあったり、本人がチベットへ密教修行へ行ったりと、カスタネダとの共通点…

未知の次元(カルロス・カスタネダ著)

カスタネダの名前は「気流の鳴る音(真木悠介著)」に紹介されている。 本書は、1979年に日本語版で刊行されているが、本作を含めた「呪術師ドンファン」のシリーズは1970年代には、結構影響があったようだ。 解説を読むと、本作の真偽について書かれている…

日本スリーデーマーチ

昨年ですが、歩いていて、東松山市に入るところで「ようこそ あるけのまち 東松山へ」という看板がありました。 調べてみると、「日本スリーデーマーチ」というイベントがあることがわかりました。 今年は、11月2日~4日の間で行われます。 http://www.npo-n…

2007年8月18日の歩き

8月18日の東京は、最高気温も28℃程度で、曇空。 今年の、8月でこれぐらい、歩きやすい日はないだろうと言う条件です。 ・・・ところが、気づくと、起床は午前11時。 「うーん」としばし考えます。 それでも、とりあえず歩くことにしました、あまり、行きたい…

ハイデッガー『存在と時間』註解(マイケル・ゲルヴェン著)

学生のころも、今回のようにきちんと復習はしなかった様に思う・・・? (本書を読んで、その後に解説書を読む) 前回、「存在と時間」を、一読してから、本書を読むと、非常に雑な読み方をしていたことに気づく。 「存在と時間」をお読みになった方はおわか…

存在と時間(マルティン・ハイデッガー著)

名著といわれるものには何か言いえない理由があるのだろうか、冗談とも本気ともつかぬ気持ちの揺れから、今月はハイデッガーを読んでいる。 そして、氏の著作では最も有名だと思う本書を読む。 実は、その前に、比較的取り組みやすそうだと誤解して「形而上…

2007年8月11日の歩き

今月になって暑い日が続いています。 本日は37℃位まであがったようで、ぬるめのお風呂の温度です。 まぁ、サウナの代わりというところでしょうか? 今回は、遠出する気持ちになれなかったので、私の好きな「拝島駅」まで歩きました。 それも、お昼ごろに出か…

「ヒューマニズム」について(マルティン・ハイデッガー著)

フランス(パリ)のジャン・ボーフレからの質問に対する、書簡による回答を書籍にしたもの、本文は非常に短いのだが、翻訳者の渡邊二郎氏が、その何倍ものページ数の注釈と解説を付けてくれている。 注釈など無くても読み込める人にとっては、不要かもしれな…

くるい きちがい考(なだいなだ著)

kikityunenさんのブログに「ちなみに、もし世の中が狂っていると仮定して、そういう思想が、人々の過半数を占めるならば、その時に正常な人とは、誰なのでしょう?」というコメントを書き込んで、その事が気になっていた時に見付けた本です(kikityunenさん…

2007年8月5日の歩き

何回目だろうか、また山手線歩きをした。 今回は、いつもと逆回りで、まず「目白駅」へでてから、ちょうど「内回り」方向に「池袋駅」まで行った。 距離については問題が無いはずだが、実際は、大変苦労した。 それは、暑さだ、途中の温度計の表示では32~33…

文化記号論(池上嘉彦・山中桂一・唐須教光著)

本書は1983年に出版された著書を元に、1994年講談社学術文庫化されるにあたって、多少、手を加えたものだ。 文化の基底には言葉があり、言葉は記号論の部分を構成している、本書でもサピアの「科学としての言語学の地位」という論文から次のように引用してい…

モモ(ミヒャエル・エンデ著)

子供向けの本なのですが、大人になってから読みました。 最近、思想系の本を読んでいて、この作品のことを知りました。 宮沢賢治の作品の様に大人になっても読める本なのだなと思います。 (大人とか子供とか言う区別自体がおかしいのかもしれませんが) 時…