110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

高校生の雪山登山は「原則禁止」

2017年3月、栃木県で登山訓練中の高校生ら8人が死亡した雪崩事故を受け、スポーツ庁は、高校生の雪山登山を、原則禁止するなどした事故防止策を初めて取りまとめた。 防止策では、高校生らの雪山登山を原則禁止としたうえで、例外的に実施する場合は、安全な…

「難死」の思想(小田実著)

本書は、岩波書店、同時代ライブラリー1991年刊行のものを読む。 いまさらな感じもするのだが、〈民主〉と〈愛国〉(小熊英二著)で「べ平連」について読んだときに、鶴見俊輔と小田実の本を読んで見たくなった。 本書の題名はチェックしてあったのだが、肝…

私の聖書物語(椎名麟三著)

本書は中公文庫BIBLIO2003年刊行のもの、その元は1957年中央公論社刊行のもので、大本は婦人公論に1年間連載されたもの。 本書を知ったのは、少し前に上げた「自伝の人間学(保阪正康著)」に『聖書を「バカヤロウの本」と思った椎名麟三』とあったのが気に…

それをお金で買いますか(マイケル・サンデル著)

本書は早川書房2012年刊行のもの。 本書は一時期日本でも注目された『これからの「正義」の話をしよう』の後に出た著作だ、私は、ほとんどの本を古書で読むので、本書のことは知らなかった、だから、どの程度売れたのかはよくわからない。 結論から言うと、…

権威と権力(なだいなだ著)

本書は岩波新書1974年初版のもの、私は1987年の第18刷を読む。 この本は読みやすい。 でも今の若い人が読めば時代背景が古いので違和感は覚えると思う。 でも、現在にも関連している話題でもあるのだ。 現在は、表面上の世代間格差や(ある意味)世代間闘争…

私とは何か(平野啓一郎著)

本書は講談社現代新書2012年初版のもの。 さっき買ってきてもう読んだ、遅読の私にしては珍しいのだが、題材に相当共感したのだろう。 そんなわけで、ちょっと頭がくらくらする、オーバーワークだ歳はとりたくないものだ。 内容は、個人という考えで人間(自…

自伝の人間学(保阪正康著)

本書は昭和63年に新潮社より「自伝の書き方」として刊行されたものを、新たに表記の題名に改題し、平成19年に新潮文庫版として刊行されたものです。 自伝は、よほど客観的に自分を見つめることができる人でなければ、その著書に自分の予期せぬ本性を現してし…

団塊の世代(堺屋太一著)

本書は文春文庫版1980年刊行のもの、私は1989年第12刷版で読む。 団塊の世代を一つの象徴とする、高齢化の社会保証問題が気になっていたので、その原点である本著作を読んで見た。 実際には1976年当時に未来の状況を予想する形で小説化したもので違和感をお…

批評の精神(古在由重著)を再び読んでしまう。

これは読んでいないだろうと思ったら偶然積んであるのを見つけて愕然とする。 しかも、ブログにも上げてあった。 https://blogs.yahoo.co.jp/walker_atlas/folder/228367.html?m=lc&sv=%B8%C5%BA%DF&sk=1 ブログの内容は、相当困ったのだろう、知ったかぶり…

日米首脳会談、評価する?

Y!には意識調査があり表題のような問いが出ていた。 結果を見ると、「大いに評価する」「ある程度評価する」で55%であった。 なるほど、安倍さんの支持率も上がっているわけだ。 しかし、この問いにひねりを加えて、「一連のトランプ氏のアジア各国との対談…

本当に最近の日本語はねぇ

子どもに教えたくない罵詈雑言も流行語大賞候補一角 年末の風物詩、「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が9日、発表された。1度聞いたら耳から離れない、豊田真由子元衆院議員(43)の「ちーがーうーだーろー!…

最後の「日本人」(阿部善雄著)

本書は岩波書店1983年刊行のもの、その後、岩波現代文庫版で復刊されたようだがamazonで見ると絶版状況のようだ。 朝河貫一の生涯をつづった物、古本屋でこのこの名前を見たときに「日本の禍機」が頭をよぎったので確認すると記憶に間違いはなかった。 記憶…

貧困について

原田朱美さんという朝日新聞東京社会部の記者がいます。 以下のような題名で(いわゆる)相対的な貧困について、絶対的な貧困ではないのだが生活が以下に苦しいのかを喚起しようとしています。 読んだ方もいらっしゃるでしょう。 ・月17万円でも苦しい…「理…

過剰介護・入居者囲い込みに批判も

以下の記事ですが、私の見解と異なるので上げてみました。 (1)「毎月10万円を支払えるサ高住の入居者を例に挙げる。家賃は9万円、介護サービスの自己負担が1万円で、計10万円。これとは別に保険財政から事業所に9万円が支払われている。」 とありまして、 (2…

北朝鮮に対する

アメリカ、トランプ大統領が、北朝鮮問題の要の様に見えるが、地域的な当時者として、左右に位置する日本と韓国の対応が異なるのが目を引く。 当然、舞台裏には、中国、ロシア、そして東南アジア諸国も利害関係者として控えていることだろう。 この問題が、…

玉子屋の社是

備忘録です。 ≪玉子屋の社是≫ 1.旧来の方法が一番良いと信じていること 2. もちはもち屋だとうぬぼれていること 3. 暇がないといって本を読まぬこと 4. どうにかなると考えていること 5. 稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折ること 6. 良いものは…

宇宙戦艦ヤマト問題

私としてはこの程度の比喩しか考えられないのだが、結構身につまされる。 いわゆる、北朝鮮の問題は相当複雑だが「囚人のジレンマ」なんだと思う。 一番良い選択肢は、とにかく戦争(もしくは戦闘)を回避すること、ただし、水面下は別にしても表面的にはそ…

最近の風潮なのかな

今まで利用していなかった施設でショートスティしてみた。 本日が帰宅日で先ほど帰ってきたのだけれども、前の施設とは勝手が違うのですこし戸惑っている。 ちなみに以下のことは、自分の価値観が世の中の価値観が随分と変わってきたようなので、自分で思っ…

貧困たたき・・・相対的貧困

こんな記事があった。 「貧困たたき」スマホもSNSも贅沢?〝ぱっと見〟で攻撃する危うさ 清川卓史 NHKのニュース番組がきっかけで起きた「貧困たたき」。放送後、「捏造だ」「本当の貧困ではない」などの批判や中傷がネット上で相次ぎました。貧困研究の第一…