110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人間の進歩について(小林秀雄・その他著)

本書は、小林秀雄氏の対談集、文春文庫版で読む。 古本屋で見つけたときの本書の状態は悪かったのだが、ちらと立ち読みしたら面白いかったので、買ってすぐに読む、投資金額は50円だ。 まぁ、対談相手がすごい、坂口安吾、正宗白鳥、湯川秀樹、三島由紀夫、…

依存症(信田さよ子著)

本書は文春新書2000年刊行のもの。 以前、自分が依存症だと書いて、その目から見た日本も国債発行(借金)依存症ではないかと書いたことがある。 そんなわけで、自分のことを見つめるために、本書を読んでみる。 面白いのは、本書では、必ずしも一般的でない…

あるTVを見ていて

最近テレビを見ていて不思議に思ったことがある。 その一つは、昨日、韓国の産業の強さ、すなわち、サムソンや現代などが、日本のお家芸とも言える、自動車や電子製品で前者は追い越し後者も追いつきつつあるということを背景に、韓国の強みは何かということ…

小説ペイオフ(木村剛著)

本書は、2000年講談社「通貨が堕落するとき」として刊行されたもの、講談社文庫版となるときに本題名となる。 著者は、少し前にいろいろと取りざたされた人物ではある、しかし、その人物の行動と著作物は必ずしもリンクはしない。 本書は、2000年刊行と10年…

思考の整理学(外山滋比古著)

本書は1983年筑摩書房「ちくまセミナー1」として刊行されたもの、私はちくま文庫版で読む。 私的にきになったのは、少し前にあげた「文科系の技術読本(森谷正規著)も「ちくまセミナー」シリーズのうちの1冊であり「思考の~」は長く版を重ねてベストセラー…

明らかにしなければいけないこと

そして、明らかにするとある意味恐慌状況に陥るかもしれないことかも知れない。 大前研一氏は、以前より日本の財政破綻に警鐘している、いや、このごろは(財政破綻は)物理的な必然とまで言っている。 最近のコラムでは、特別会計を含めたわが国の支出を220…

日米の見解の違いかな

アメリカと日本の財政支出に対する見解の相違を見るようです。 フロリダ高速鉄道、白紙?…新幹線輸出に影響も 読売新聞 2月17日(木)11時5分配信 【ニューヨーク=小谷野太郎】米オバマ政権が進めている高速鉄道の導入計画を巡り、フロリダ州のスコット知事は…

哲学思索の実践(鬼頭英一著)

本書は、公論社「鬼頭英一著作集第三巻」 著者の詳しい経歴は良くわからなかった。 本書では実存哲学についての考察が多く、比較的読みやすい論文が多いので好感が持てた。 少し、探ろうかとも思う。 実存哲学に関しては、構造主義によって評価を決定された…

文科系の技術読本(森谷正規著)

本書は1983年筑摩書房より「ちくまセミナー6」として刊行されたもの、私はちくま文庫版(1987年)で読む。 本書はこういう書き出しになっている「いま、世界不況は相当に厳しいようです。すでに経済低迷の時代が長くつづき、さき行きの明るい見通しもなかな…

名古屋の市長選、愛知県知事選について

最近不思議な事が起きている、特に、地方自治でのことだ。 先日の名古屋市長選挙は、前からあるTVで追跡していたので興味があったのだが、少し分析すると違和感がある。 市長はいわゆる行政担当であり、市議会が立法組織だ、普通に考えると、行政の行き過ぎ…

雇用対策?

若年層の雇用が少ないということが問題になっているのだが、雇用とはなんだろう? 意味的には、雇い、用いるということだが、これが少ないということなのだろうか? よく考えると、雇用数を増やすということならば、幾つかのパターンがあると思うのだ。 1つ…

思考の用語辞典(中山元著)

本書は2000年筑摩書房刊行のもの、私はちくま学芸文庫版で読む。 本書は文庫版が刊行されて程なく手に入れたのだがずっと読まなかったもの、そして、最近読んだわけだが、感想としては「もっと早く読んでいれば」という感じだ。 これから、思想・哲学の本を…

また、歩道に人が倒れていた

今日、いつもの如く散歩していると、山手通り、中野坂上駅付近の歩道の脇に人が通れていた。 口から地を流している、すでに、救急車が呼ばれておりすぐ到着したので、その場を去ったのだが、多分このような光景に遭遇する機会も増えることだろう。 先だって…

動物農場(ジョージ・オーウェル著)

本書は角川文庫版で読む。 オーウェルではもっとも有名な作品のひとつ、社会主義批判だとか、ファシズム批判だとか、はたまた自由主義も含めた権力批判だとか、様々に捕らえることができる、文体はある種の寓話・童話の体をなすが、その内容はすこぶる深いも…

2011年1月までの累計

2011年1月までの累計は、36,582,464歩で、達成率は91.5%となります。 今年に入ってからの歩きは正直しんどいです、足への累積疲労が影響してきたようです。 変な話ですが、ここに至って「精神論」が重要なことと思いました。 あと、寒くなりましたしね。 結…

いいなぁ

この前テレビに出た時も思ったのだけれど、与謝野さんは自分の方針(政策)が出来れば、どこでも、誰でも良いんだと思った。 それは、非常に危ない立場だけれども、今となっては貴重な存在だと思う。 ただし、この論議が、進めば進むほど、民主党が与党であ…

鳥たちをめぐる冒険(W.H.ハドソン著)

本書は講談社学術文庫版で読む。 原書は1913年に刊行された、英国を中心に著者が実際に体験した野生の鳥たちの生態にもとづいた所感を書き記したものだ。 本書全体にわたって気づくのは、著者の鳥たちへの愛情であり、ある人間たちが鳥たちを絶滅させている…

埋もれた日本(和辻哲郎著)

本書は昭和26年新潮社刊行のもの、私は新潮文庫版で読む。 最近の日本は、何かおかしな感じがするそんなことを思っていた時に目に入ったのが本書で、いみじくも現在の状況を表しているようにも思えたのだ。 そういう本書は、著者が主に昭和25年に発表した20…