110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年4月までの累計

2009年4月までの累計は、21,304,635歩で、53.3%の進捗になります。 随分暖かくなり、散歩する人も増えてきました。 また、ぼちぼち、帽子の着用と紫外線対策をしないといけませんね。 そして、また暑い夏が来ます。 確かに、歩くと辛いこともあるのですが、…

植物知識(牧野富太郎著)

本書は1949年逓信省より「四季の花と果実」と題して刊行されたもの、私は講談社学術文庫版(1981年初版)のものを読む。 自然には興味があると思い込んでいるようだ、鳥にしろ花木にしろ興味はあるのだ。 しかし、その名前や、各種の名称を覚えたり、実益を…

構造主義(ジャン・ピアジュ著)

本書は白水社文庫クセジュ1970年初版のもの。 「いまさら構造主義も無いのじゃない?」という方もあろうが、本書もご他聞にもれず、今なら安く手に入る(それほど、思想の世界はマイナーなのかもしれない)。 さて、「構造主義とは何か」という定義は難しい…

ドイツ語とドイツ人気質(小塩節著)

本書は1982年日本放送出版協会から刊行のもの、私は1988年初版の講談社学術文庫版で読む。 ドイツ語を通してドイツ人の気質を表すという著作である、ドイツ語は英語とともにダメな私であるが、本書には興味深い内容がいくつかある。 まず、言葉が実際にその…

あなたはどうしますか?

まず、私は臆病な人間だという事を告白します。 例えば、駅で喧嘩していても、止めようなどとは思わない、そういう人間です。 さて、午前零時ごろ、ニンテンドーDSをやっていると、風に運ばれてきたのか、か細い女性の声で「殺される・・・・」という言葉が耳に…

現代社会論(佐伯啓思著)

本書は、筑摩書房「産業文明とポスト・モダン」1989年刊行のものに、加筆されたもの、講談社学術文庫1995年初版のものを読む。 執筆年代から、現代社会という色合いは薄れているのかもしれないが、一時期、気になっていた、ポスト・モダンなる考え方や、その…

若き哲学徒の手記(弘津正二著)

本書は昭和17年(1942)に出版されたもの、現在は、講談社学術文庫版で読める(探さないといけなかもしれない)。 本書は、京大哲学科の在籍の著者が、不慮の事故で亡くなるまでに書いていた日記の中から、抜粋したものを出版したもの。 当時としては、話題…

表と裏(土居健郎著)

本書は弘文堂1985年刊行のもの、ちなみにリサイクル書籍であった。 本書は「甘えの構造」の続編という位置づけの著作ということだ。 表題の「表と裏」は「建前と本音」という関係に置き換えられる。 「建前と本音」は、正に人間の精神の「表と裏」を示す。 …

暴力論(ソレル著)

本書は岩波文庫版2007年初版の新訳(今村仁司・塚原史)を読む。 読むとは書いたが、実は、上下二分冊の本書の読了時期が大きく離れているのだ。 その要因は、当方の浅識もあるが、文章が難しいのだ、そこでとりあえず上巻を読んだ後、放り投げてしまったの…

スズメが減っている

スズメが減っているといつかのYAHOOで見て少し気になっていたのだが・・・ ここ1ヶ月ばかり、私の歩き回る範囲(新宿区、中野区、杉並区、西東京市、小平市、立川市、昭島市、福生市、武蔵野市、三鷹市・・・・きりがないか)で、スズメを見かけなくなっています。 …

現象学と解釈学(新田義弘著)

本書は1997年「現代哲学ー現象学と解釈学」という題名で、白菁社より刊行されたものに、一部変更を加えて、ちくま学術文庫版として2006年に刊行されたもの。 本書は、前々から欲しくて、場合によっては、新本でも良いので手に入れようかと思っていた。 そんな…

倫理学入門(アンネマリー・ビーバー著)

本書は文化書房博文社1997年刊行のもの「ヴァリエ叢書」の5巻目。 古本屋に安く置いてあったのでなんとなく買って読んでみたが、なかなか面白かった。 入門書のわりには、多方面の思想・哲学に言及するので、そこに引用された著作にまで、読書の幅を広げてい…

モーターサイクル・ダイアリーズ(エルネスト・チェ・ゲバラ著)

本書は1997年、現代企画室より刊行のもの、私は2004年初版の角川文庫版を読む。 チェ・ゲバラについては、戦士・革命というイメージがあるが、本書は、まだ若い頃に中古のバイクで、南アメリカを北上する旅の記録だ。 その旅の中で、その後につながる思想が…

フェティシズムと快楽(丸山圭三郎著)

本書は1986年紀伊國屋書店刊行のもの、20年以上前の著作。 丸山氏の著作は比較的入手しやすいので、知らないうちに数冊読んでしまった。 本書は、フェティシズムとあるので、文明・文化批判と思いきや、そうではないところが面白い。 内容が、講演をベースに…

社会契約論(ルソー著)

本書は岩波文庫版で読む。 多分殆どの人は本書の名前を知っていることだろう、そのうち何人の人が、翻訳であろうと本書を読むことだろう。 「人間は自由なものとして生まれた、しかもいたるところで鎖につながれている。自分が他人の主人であると思っている…

聖書物語(旧約篇:パール・バック著)

本書は1981年社会思想社刊行のもの。 聖書は究極のベストセラーである、ただし、全編を読むのはしんどいので、本書を読む。 そして、本書は「大地」で有名な著者の作品である。 さて、本書を読んでみて、いろいろと考えることがある。 宗教的な偏見を捨てて…

野生の呼び声(ジャック・ロンドン著)

本書は新潮文庫版で読む。 私は、谷口ジローという漫画家のファンなのだが、その作品に「神の犬」と「ブランカ」というのがある。 それぞれ、犬が主人公の動物モノの漫画で、シベリアからアラスカと言う極地に近いところを、ある動機にしたがって、とにかく…

2009年3月までの累計

2009年3月までの累計は、20,687,057歩で、達成率は51.7%となります。 当初、歩数が伸び悩むかと思いましたが、意外にすんなり今月の目標をこなせました。 これから、すこしづつ暖かくなるので、散歩する人も増えていくことでしょう。

キルケゴールを学ぶ(大屋憲一・細谷昌志編)

本書は1996年世界思想社刊行のもの。 実存主義の原点、キルケゴールには興味があるのだが、その著作はなかなかわかりづらい。 そんな時に目についたのが本書であった。 現在に、実存主義に興味を持つなど、まぁ異端だと思うが、再びそういう原点から考えても…