110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学概論(樫山欽四郎著)

本書は創文社刊行のもの(昭和39年第一刷)。 著者が哲学をわかりやすく表したもの、刊行された時代から予想される様に、現代的な話題、たとえばポストモダンのような話題は出てこない、最後は、実存の哲学、そしてハイデガーで本書は閉じられる。 ちなみに…

文庫の整理学(紀田順一郎著)

本書は講談社学術文庫版で読む。 本書の題名から、ある種のノウハウ本のようなイメージを持ってしまったので読まないできたのだが、ふと読み始めると、本としての構成(発想)が面白いので読みふける形となった。 それは、いくつかの主題(カテゴリー)にわ…

よく考えなければならないこと

この職員は、プロとして、また倫理的に問題だという記事なのだろう。 しかし、あなたの近親が認知症で、理解不能な行動をとるようになったならば、そして、その行動が押さえられなければ、どうしたものだろうか? 薬漬けで抑えるなどという噂も聞くのだが・…

MacBook airを買う

ということで、買ってしまった。 これは、ステーブジョブスの自伝を読んで、その思想に共鳴したからだ…そこには、かつての日本で作られたような、こだわりがある。 多分、Windowsマシンで同スペックならば、もっと安く手に入るだろう、しかし、こういう筐体…

安野光雅(安野光雅他著)

本書は山川出版社、山川Mookのうちの一冊。 そういえば、この著者は画家であった、しかし、あまりにも文章もうまいので著作ばかり読んでいた、近くの書店でふと見ると、この本がおいてあったので、ちらりと見ると、見開きの絵があった、だから、買ってしまっ…

吉本隆明氏の死

私も(主著ではないと思いますが)何冊か読みました。 ご冥福をお祈りいたします。 吉本隆明氏が死去 よしもとばななさん父 戦後思想に圧倒的な影響 スポニチアネックス 3月16日(金)6時49分配信 文学、思想、宗教を深く掘り下げ、戦後の思想に大きな影響を与…

Gentle Giants

Gentle Giantsのライブがあるとは・・・・思わず見てしまった。 そういえば、随分前にCD聞いて驚いたが、画像を見るともっと驚くのだ。 ただし、その音楽とか演奏に比べて、なんと「見てくれ」が悪いのだ・・・いや、いや、そういう事ではなく、音楽性が大事…

文楽のこころを語る(竹本住太夫著)

本書は2003年文藝春秋社刊行のもの、私は、その後2009年初版の文春文庫版で読む。 文楽は、奥が深い、「文楽の研究(三宅周太郎著、岩波文庫)」を読んでいたのでその芸の厳しさを感じていたのだ。 だから、現在の七代目竹本住太夫が自ら語る本書を読んでみ…

旅についての思索(山本?艶著)

本書は講談社学術文庫版で読む。 これは、個人的に気に入った、だって著者紹介に「1920年東京生まれ。大戦中大陸で、社会環境がおよぼす思想の形成を学ぶ。帰国後、放浪に身をゆだねながら独学。万事、常識より体験から生み出す思考を優先させる行動は、ひと…

文明論之概略(福沢諭吉著)

本書は岩波文庫版で読む、そう105円(BookOff)さ。 ちなみに良い本ですよね、なんと言うか、実利主義と言うか、論調が直接的で、しかも、理屈に傾くのではなく、体感した事が根にある。 解説には高尚なことが書いてあったが、私は本書を「がたがた言わずに…

この国は下手したら3年で破綻

産経新聞の記事で、題目は「東日本大震災から間もなく1年。政府の復興策など一連の対応について、経営トップら経済人に評価を聞いた」というもの、タイトルの「3年で破綻」は震災のことではないぞ。 ・・・とりあえず防備録として保存。 以下の問答は、ファス…

スティーブ・ジョブス(ウォルター・アイザックソン著)

本書は講談社刊行のもの、現在国内でもベストセラーである。 普段は、古本ばかりなのに、本書は「きちんと」買って読んだ、何故買ったのかというと、書店でちらりと見たときの巻頭の写真がとても良かった(クールだ)からだ・・・ただそれだけなのだ(不思議な…