110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

PetSounds

Gyaoでビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』を、ブライアンウィルソン自らが全曲パフォーマンスした2003年のロンドン・ライブを公開しています。 (ただし、明日までですが) これは良いですね、ロックのアレンジでは無いですね。 でも楽しい音楽です(こ…

ソシュールを読む(丸山圭三郎著)

本書は岩波書店1983年刊行のもの、私は第19刷1994年版を読む。 本書は「ソシュール:『一般言語学講義』を読む」というタイトルで、1982年4月から6月まで行われた「岩波市民セミナー」の速記録を元に加筆されたもの(これは良いセミナーだったと思う)。 丸…

海辺のカフカ(村上春樹著)

本書は2002年新潮社刊行のもの。 実は、私は村上春樹の著作を読んだことがなかった。 それが、ノーベル賞の候補などという記事を見て、なんとなく手にしたのが本書。 表題の「カフカ」という言葉が思想的なイメージを与えたからもしれない。 読んでみて、と…

問題点

この事故のそもそもの問題点は何なのだろう? 桃子、流血の惨事!メジャーも欠場か 8月27日18時2分配信 ゴルフダイジェスト・オンライン 米国から帰国し、国内女子ツアーに参戦している上田桃子を悲劇が襲った。「ヨネックスレディス」が開催される今週、会…

いのちの旅(山折哲雄・他著)

山折哲雄氏と錚々たるメンバーの対話集、1997年現代書館刊行。 本書は、近くの図書館にあったリサイクル図書、それぞれの初出年月も1990年~1995年と10年以上も前のものが多い。 それでも、面白く読めたのは、立花隆、加藤尚武、永六輔、谷川健一、山本七平・…

ソフトボールの金

ソフトボールは最後に金メダルを取りました。 オリンピックなんて・・・と思っていましたが、とても良い試合でした。 何回も満塁になっても切り抜ける、上野という投手の精神力に感動しました。 NHKのアナウンサー、解説の宇津木さんともに、我を忘れていたのが…

浮遊する意味

本書は、岩波書店1990年刊行の「現代哲学の冒険」というもので、5論文と本書をイメージした写真が収められている。 題名からして、言語学的なものが多いのかと思ったが、意外にデカルトの「われ思う・・・」という根源からの意味(懐疑)を問う論文が多かったこ…

こういう記事は好きだなぁ

日本の将来は環境対応やアニメやゲームのようにコメントしていたのをTVで見たが、どうも違うように思う。 製造業というと、目立たないから、話題性がないからという見地で情報に対して目を塞ぐことはしたくないと思う。 このコラムニストの大前研一氏は、好…

大学・中庸(朱子~金谷治訳注)

本書は、岩波文庫版で、「大学」「中庸」の二編を収めた合本。 「中庸」という言葉には心惹かれるものがあるが、やっと、その元を読んだ形になった。 さて、それにしても疑問は残る「中庸」と「中道」の差異についてだが、まぁ、あまり深入りしないことにし…

見逃していました。

「学習研究社(学研)」が7月に発売した「大人の科学マガジン別冊/シンセサイザー・クロニクル」。10万部を出荷したが、10日もしないうちに書店でほぼ完売、ただちに増刷が決まったが、書籍を扱うインターネットサイトでも、9月までほとんど手に入ら…

物象化論の構図(廣松渉著)

本書は岩波書店から1983年刊行のもの、現在は岩波現代文庫で読める。 廣松氏の著作は、最近ちくま学芸文庫で良く見かけるようになってきた。 これは、喜ばしいことだ、私のところにも、まだ何冊か眠っているが、なんとか読んで行きたい著作だ。 マルクスの思…

日本の歴史をよみなおす(網野善彦著)

本書は1991年筑摩書房刊行「日本の歴史をよみなおす」、そして1996年に同出版社から刊行された「続・日本の歴史をよみなおす」を、「ちくま学芸文庫」で一冊に合わせたものを読む。 前回は失敗読書だが、今回は有益だった、日本という国はそもそも「農業国」…

ある本を読んで

「本書は・・・」という形で紹介しても良いのだけれど、私が読むレベルでも、引用する思想や歴史背景についての検証が甘い本があった。 私も、手拍子にいまどきの世相について批判するようなコメントを書いてしまうことがあるのだが、本書を読んでいて、それが…

なんでだろう

不登校、13万人=2年連続増、中学は34人に1人-文科省 8月7日17時16分配信 時事通信 2007年度に学校を30日以上欠席した「不登校」の小中学生は前年度比1.9%増の12万9254人に上ることが7日、文部科学省の学校基本調査(速報)で分かった。小、中とも2年連続…

時間(吉田健一著)

本書は新潮社版1976年刊行のもの。 本書は、ある本にその文章が引用されていたのを覚えていた。 そして、たまたま古本屋に行くと、そこに置いてあった、当時のハードカバー版なので多少かさばるが、今となっては読む人も少ないのだろう、安価に入手できるの…

記号論の思想(宇波彰著)

本書は1983年青土社刊行「記号のエコロジー」という著作に、1990年代に著者が現わした論文がふかされたもの、講談社学術文庫1995年版を読む。 前半は、構造主義、ポスト構造主義と言った思想を記号論に絡めて評価している。 ここでの私見のキーワードはシュ…

二十世紀思想渉猟(生松敬三著)

本書は1981年青土社刊行のもの、現在は、岩波現代文庫版で読めるようだ。 「二十世紀思想渉猟」という題名とは言え、1920年代、ドイツのワイマール文化を中心に、今では埋もれてしまった様な様々な思想家(文学者・芸術家)についてコラムが描かれる。 ドイ…