110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

御堂筋でお願いしたら…自転車降りた人6%だけ

御堂筋でお願いしたら…自転車降りた人6%だけ 読売新聞 1月29日(日)8時46分配信 大阪市が昨秋、メーンストリート・御堂筋(国道25号)で歩行者との接触事故を防ごうと、自転車利用者に歩道を押して歩くよう呼びかけた社会実験で、自転車を降りた人は10…

日本人を考える(司馬遼太郎対談集)

本書は文春文庫版で読む。 日本人を考えるとはいっても、本書に収められた対談は昭和44年から昭和46年と今から40年以上も前の話で、当時の若者は今となっては定年という状況である。 しかしながら、現在感がないといって本書がつまらない作品化というと決し…

Ton Van Bergeyk

というギタリストがいまして、素敵なギターソロアレンジをたくさんした人なのですが、この人のアレンジをjonnson hoggという人がカバーしています。 知る人ぞ知るという(超マイナーな)ジャンルですが、私としては感慨深いです。 相当、難曲といわれた以下…

認識論(高橋里美著)

本書は岩波書店版昭和13年初版、私は昭和50年、改版第二刷を読む。 この昭和13年版が意外にも私にとっては認識論と言うものについて良い先導者となった。 読みやすい本ではなかったので随分と読了まで時間がかかったのだが、認識論とは何か、その問題点はど…

哲学概論(西田幾多郎著)

本書は岩波書店1953年刊行のもの、私は1979年第30刷で読む。 本書は、高坂正顕氏が西田幾多郎の哲学概論の講義ノートを編集したもの、高坂氏の後記にあるように、本書は「善の研究」など西田氏の著作の難解さに比べて非常にわかりやすい。 しかも、内容は平…

馬鹿について(ホルスト・ガイヤー著)

本書は創元社1958刊行のもの、私は1974年第14刷を読んだ。 ちなみに調べてみると最近まで脈々と版を重ねていることがわかり、現在でも新本として入手可能だ。 もしかすると、隠れたベストセラーではないかと疑うも、読んでみればそれほどのことはなかろうと…

また、閉店です

小さな駅にある、古本屋というのは、とても味があるものです。 私の家の最寄り駅にあるこの古書店は、たまに掘り出し物が出てくるので、大変ありがたかったのです。 そして、あまり人には教えたくないお店でもありました。 昨年、少し綺麗に改装しはじめたの…

博士の愛した数式(小川洋子著)

本書は新潮文庫版で読む。 これはベストセラーだと思うので、特に感想はなし、読めば楽しい時間を過ごせる。 そして、読者を快適にするための、恐るべき才能と技術に驚嘆すればよい。 だから、穿った見方をすれば、本当に博士は幸福だったのだろうかとか、博…

哲学の最前線(冨田恭彦著)

本書は講談社現代新書版1998年ですので、表題のように最前線であるかは、読まれた方の判断に任されているのでしょう。 三部構成で、第一章は「アメリカ哲学の中の『解釈学』」第二章が「指示理論をめぐって」第三章が「連帯への道」となっている、本書の特筆…

日蝕(平野啓一郎著)

本書は新潮文庫版で読む。 著者が、学生時代に発表したもの、芥川賞受賞作品。 冒頭を読んでみるとすぐに惹き込まれた。 異様な文体、このような宗教哲学論争のまま最後まで小説として持つのかと期待しながら読んだのだ。 しかし、それは適わなかった。 それ…

演技と演出(平田オリザ著)

本書は講談社現代新書版。 今年にはいってとある古本屋で、5冊以上買うと105円が53円になるという張り紙に見せられて、手当たり次第に6冊ばかり新書を選んだうちの一冊。 ちなみに、その6冊とは、 (1)悩む力(姜尚中著、集英社新書) (2)キャラクター小説の作…

惑星科学入門(松井孝典著)

本書は1996年講談社学術文庫として刊行のもの。 かれこれ15年以上前のものだから現在はもう少し進んだ見解もあろう、素人の私が指摘できるのは、冥王星が太陽系の惑星から外されたところぐらいか? しかし、宇宙の広大さから比べれば、はるかに身近にある惑…

神社検定

初詣に行かれた方でこれに気づいた方もいるかもしれません。 今年、第一回神社検定(参級)が行われるようです。 テーマがあるらしく、第一回のテーマは「神社と神話の基礎」ということです。 申し込みは今年の5月10日まで、試験日は6月3日です。 まぁ、抱き…

ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日(カール・マルクス著)

本書は大月書店刊行、国民文庫のなかの一冊。 本書は、史的唯物論の格好のテキストであると解説にあるが、何よりも、これほど露骨ではないにしろ、現在の政治にも通じる何かがあるように思えてしまう。 現在の政治は、当時のフランスほど血なまぐさくはない…

ハリネズミと狐(バーリン著)

本書は岩波文庫版で読む。 (そういえば、本書は初読みとなる) 小編なので読みやすいかと思うと意外に考えさせられる内容で、副題に「戦争と平和の歴史的哲学」あるように、トルストイの思想遍歴を追いかけたものである。 トルストイは、真理を求めてその天…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。 まずは、陣場山からの初日の出です。 今年は、曇り空でだめかなと思いましたが、なんとか雲の上に顔を出してくれました。 今年は、正月が日曜日ということなのか、はたまた、天気予報が曇りだったことが良かったのか、行き…