哲学概論(西田幾多郎著)
本書は岩波書店1953年刊行のもの、私は1979年第30刷で読む。
本書は、高坂正顕氏が西田幾多郎の哲学概論の講義ノートを編集したもの、高坂氏の後記にあるように、本書は「善の研究」など西田氏の著作の難解さに比べて非常にわかりやすい。
しかも、内容は平易でありながら、「善の研究」に通じる論点を説明していたりするらしい。
そのような本であるからだろう、脈々と版を重ね、本書は新本として入手可能な書籍だ。
確かに、講義の行われた明治43年より昭和2年までの話題しか取り扱えないのだが、哲学の基本的な論点は出尽くしているように思うのだ、かえって、ポストモダンのような不鮮明なことばにまどわされることなく、形而上学や、認識論の論点をしっかりと捉えたほうが、哲学の基礎としては有効だと思う。
(そう、哲学に興味をおぼえると、知らないうちに2500年ほどさかのぼって、ギリシャ哲学にはまったりするし、その争点が、形を変えながら現在まで影響を及ぼしていることに驚かされることがある。)
ただし、そういう基礎的なことはとっくの昔に卒業という方には、敢えてお勧めしない、しかし、そういう方ほど、既に読んでいるのではなかろうか・・・そんな風に思う。
息の長い名著である、もし、105円で入手できるならば、迷わず買うべし、ちなみに、私は迷わなかった(全然偉くないけれどもね)、そして、お金のある人はきちんと買うべし、世の中のために・・・?
本書は、高坂正顕氏が西田幾多郎の哲学概論の講義ノートを編集したもの、高坂氏の後記にあるように、本書は「善の研究」など西田氏の著作の難解さに比べて非常にわかりやすい。
しかも、内容は平易でありながら、「善の研究」に通じる論点を説明していたりするらしい。
そのような本であるからだろう、脈々と版を重ね、本書は新本として入手可能な書籍だ。
確かに、講義の行われた明治43年より昭和2年までの話題しか取り扱えないのだが、哲学の基本的な論点は出尽くしているように思うのだ、かえって、ポストモダンのような不鮮明なことばにまどわされることなく、形而上学や、認識論の論点をしっかりと捉えたほうが、哲学の基礎としては有効だと思う。
(そう、哲学に興味をおぼえると、知らないうちに2500年ほどさかのぼって、ギリシャ哲学にはまったりするし、その争点が、形を変えながら現在まで影響を及ぼしていることに驚かされることがある。)
ただし、そういう基礎的なことはとっくの昔に卒業という方には、敢えてお勧めしない、しかし、そういう方ほど、既に読んでいるのではなかろうか・・・そんな風に思う。
息の長い名著である、もし、105円で入手できるならば、迷わず買うべし、ちなみに、私は迷わなかった(全然偉くないけれどもね)、そして、お金のある人はきちんと買うべし、世の中のために・・・?