馬鹿について(ホルスト・ガイヤー著)
本書は創元社1958刊行のもの、私は1974年第14刷を読んだ。
ちなみに調べてみると最近まで脈々と版を重ねていることがわかり、現在でも新本として入手可能だ。
もしかすると、隠れたベストセラーではないかと疑うも、読んでみればそれほどのことはなかろうと思う、たぶん、出版社が本書を好きなのだろう。
読み始めると、最初のうちは、馬鹿のこきおろしのように思えるのだが、最終的には、馬鹿がいないと世の中は回らないという、馬鹿礼賛のメッセージが伝わってくる。
確かに、自分のことを棚に上げて、他人の馬鹿さ加減をなじってしまうようなことを、思わずやってしまうことがある。
また、最近の政治などTVで見て、なんて頭の良い人たちが馬鹿なことをしているのだろうと、変な優越感にひたってしまうことがある。
でも、人を馬鹿にしても、何か精神的に平静にはならないのだよね。
逆に、馬鹿になってしまえば、そんなことを感じなくても良いしね。
そんなわけで、読後感は、賢いよりも、馬鹿でよいと、妙に肯定的になれる本ではある。
全体の論調は古臭いことを考えると、特異な本だわこれ。
ちなみに調べてみると最近まで脈々と版を重ねていることがわかり、現在でも新本として入手可能だ。
もしかすると、隠れたベストセラーではないかと疑うも、読んでみればそれほどのことはなかろうと思う、たぶん、出版社が本書を好きなのだろう。
読み始めると、最初のうちは、馬鹿のこきおろしのように思えるのだが、最終的には、馬鹿がいないと世の中は回らないという、馬鹿礼賛のメッセージが伝わってくる。
確かに、自分のことを棚に上げて、他人の馬鹿さ加減をなじってしまうようなことを、思わずやってしまうことがある。
また、最近の政治などTVで見て、なんて頭の良い人たちが馬鹿なことをしているのだろうと、変な優越感にひたってしまうことがある。
でも、人を馬鹿にしても、何か精神的に平静にはならないのだよね。
逆に、馬鹿になってしまえば、そんなことを感じなくても良いしね。
そんなわけで、読後感は、賢いよりも、馬鹿でよいと、妙に肯定的になれる本ではある。
全体の論調は古臭いことを考えると、特異な本だわこれ。