110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

一年有半・続一年有半(中江兆民著)

本書は岩波文庫版で読む。 いわずと知れた中江兆民の著書。 最近ほとほと感じるのは、岩波文庫は場当たり的とも見えるように様々な著作を刊行している。 その中には具にもつかないものもあるけれども、初めて、その著作を読む者や、余り、お金を掛けられない…

世界は広い

Alexandr Miskoというギタリストがいる、何か地味なやつだと思ってみたら、天才的な演奏だった。 最近は、相当上手くても余り驚かないが、この人にははっきり言って驚いた。 テクニックもそうだが、アレンジした楽曲が多いのだけれども、その音楽性に打ちの…

老老介護の

記事があって、またまた、コメント欄を読むと予想通りひどい。 年齢不詳が多いが「安楽死」という言葉が暗躍する。 この点から考えて、「安楽死」をすでに高齢者が発言するのは切実な考えとして伺うのだが、とりあえず、関係ない世代が安易に使っているのな…

今回の都議選

は、難しい選挙だ、ちらりと調べると自民が苦戦するという図式になっている。 まぁ、そうなるのだろうが、それではどの政党を選ぶかが問題だ。 政策で行くと豊洲市場の問題など、私などは一番に思い浮かぶのだが、これは、自民も都民ファーストも豊洲移転で…

変かな

私はここ数年自室ではエアコンを使っていなくて、この時期はもっぱら扇風機を利用しているのだけれども、最近、扇風機の風量「弱」が思いのほか涼しいことに気づいた。 強とか中とかの方が涼しいように思っていたが、意外や意外、弱が良い。 歳とったので感…

豊田真由子問題

その特異性から一歩的に盛り上がっている、民主主義の世界では、政治家としては一番やってはいけないミスを犯したわけだから本人としては無念という結果となるだろう。 ただし、彼女の履歴を見ると、今回の凶暴性は見逃せないが、凄く有能で将来活躍できる場…

加計学園の問題

本件はそれほど大掛かりな問題だとは思わなかった。 内閣(政府)と官僚が話を合わせて対応すれば程なく忘れられてしまうような事だと思ったのだが、ここにきて雲行きが怪しい。 政府側はひたすら「そんな文書は知らない、発言もした覚えが無い」で押し通し…

世の中はやはり面白いのか?

こんな事件があったようだ。 子供に車を運転させ…父親逮捕 動画投稿で発覚 テレビ朝日系(ANN) 6/19(月) 17:36配信 ひざの上に乗せた子どもにハンドルを握らせ、運転させたとして父親が逮捕されました。発覚のきっかけは動画のネット上への投稿です。 くわ…

第37回 鬼子母神通りみちくさ市

本日開催、もう37回にもなるんだね。 丁度、母親がショートスティの最中なのだが、施設に用事があって顔を出した、その帰りに覗いて見た。 梅雨時なので大丈夫かと思ったが、私がぶらついていた時は大丈夫だった。 帰宅してしばらくしたら、雨が降ってきたの…

改正組織犯罪処罰法の可決

共謀罪の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が可決された、本法の可否については難しいので留保するが、ふとこんなことを思った。 それは「中江兆民評論集」のなかに「保安条例の保存を望む」という明治21年の新聞記事がでているのだが、ここで兆民はこの条…

昨日のイラク戦

は、まぁ、現実は何が起きるか分からないということだよね。 これで、(多分)オーストラリアかサウジアラビアのいずれかに勝たなければならなくなったようだね。 前半戦もそうだったけれども、また、ヒリヒリしてきたね。 お騒がせなチームだよね、今回は(…

中江兆民評論集

本書は岩波文庫版。 軽率に当時の評論を現在に当てはめるのは本来ご法度だが、不思議と重なってしまうのは、意識せずに、自分の目線で解釈してしまうということなんだろうな。 私の知識では、読みにくいところも多々あるのだが、それでもなんとなく楽しんで…

夜の森(D・バーンズ著)

本書は図書刊行会1983年刊行のもの、私は、1991年の新装版第2刷で読む。 解説にもあるが本書を知ったのは、川本三郎氏の「忘れられた女神達」という本で紹介されていたからだ。 (著者は女流作家だということ) そして、実際に読んで見ると、翻訳なのでどの…

ご近所さんには迷惑なことかもしれないが・・・

家にはささやかな庭がある。 手入れをしていなかったので、踏み込むと雑草が生え放題なので少し引っこ抜いた。 また、木も葉が茂って鬱蒼としている。 ご近所の手前、植木屋を呼ぼうかとこのところ考えている。 しかし、今日みたいに気温が上がってくると、…

こんなことは今では常識だろうが・・・

今回の英国のテロ事件をTVなどで見ていて、以前ならば、過激派の人物が洗脳なり訓練なりを受けてから入国するというイメージだったのが、今は、ネットワークを使って(言葉は古臭いが)「通信教育」で、過激派を育成きるようになったのではないのかと思うの…

馬場辰猪(萩原延壽著)

本書は1967年中央公論社刊行のもの、私は1995年刊行の中公文庫版で読む。 元は50年も前の本だが、これが明治の自由民権運動家の単なる記録に留めておくことはできそうもない。 本書を読むとわが国は本当に民主主義であるのか、と一度は自問したくなるだろう…