110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

老老介護の

 記事があって、またまた、コメント欄を読むと予想通りひどい。
 年齢不詳が多いが「安楽死」という言葉が暗躍する。
 この点から考えて、「安楽死」をすでに高齢者が発言するのは切実な考えとして伺うのだが、とりあえず、関係ない世代が安易に使っているのなら、これは問題だと思う。
 「安楽死は個人の意志だから、別に殺人に手を染めているわけではない」という風に自分を納得させて書いたのならば、大変な問題点だよね。
 「未来を託す若者に」なんて発言もあったが、詭弁だよね。
 そういう輩は、老人になったら「安らかに死んでいける社会が必要だ」みたいに転向するのがオチだろうね。
 人間の業というやつだよね。
 
 ただし、全く不発というわけでなくて、中に、老人の全てが介護が必要ではないのだから、老老介護を積極的に使うというような意見があった。
 これは、正解だと思うのだが、あまり高評価でなかったようだ。
 いかに、介護について知らないで感覚的に議論している人が多数派になったかということだろうね。

 高齢者が高齢者の介護をする、これをよりスムーズにするように、役所の規制を緩和する。
 特に、被介護者の容態変更や突然死などの同居者の責任について、ある程度自由度をもってに契約できるようにすることも必要だろう。

 私も将来年金は少ない方になると思うが、こういう、低年金所得者がシェアして生きていく仕組みを今のうちから考えていくのが良いと思うのだ。
 まだ動ける高齢者が他の高齢者を介護する、残念ながら、被介護者になってしまったら、その時は何らかの施設に入所させる。
 という2段構えは、先々の(有料)介護者の人手不足を補充する良い手段だと思う。
 また、比較的近い年代であれば、世代間人口の差が少ないため、頭数的にも上手くいくのではなかろうか?

 ただし、危惧されるのは、ある程度の世代までは隣組経験があるので他人の世話をしながらも生活できるだろうが、あるところから「個人主義」になって、生活のシェアが出来なくなるかもしれないということだ。

 まぁ、そうなったらしょうがないよね。