110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月に読んだその他の本

先月やりはじめて、個人的におもしろがっているのが、これです。 自分としては、公表するほど読み込めなかったり、ちょっと恥ずかしかったりした本です。 1.知性改善論(スピノザ著) 著作自体は薄いので、読んだふりはできるのですが、エチカに通ずる根本思…

意識の哲学(信原幸弘著)

本書は2002年に初版が出ている、久しぶりに21世紀の本を読んだ事になる。 岩波書店「双書、現代の哲学」のうちの1冊をしめている。 哲学をしていると、意識とモノとの関係は結構厄介な問題がある。 結局、意識として現れている「そのモノ」が、本当にあるの…

2007年7月の累計

昨年9月からの累計、7,216,680歩、4,000万歩に対して、18%となります。 前半は、梅雨の名残か、歩数不足に悩みましたが、一気に10万歩歩いた後は、楽になりました。 ただ、週末に、7,8万歩歩くのではなく、こまめに、2,3万歩を歩くことが多く「歩き(ブログ…

影の現象学(河合隼雄著)

心理学に関する本を読みはじめたのは最近のことだが、河合氏の著作に手を出したのは、残念な事ながら訃報に接したからだ。 ユング心理学の国内での第一人者ということであり、本書では、人間がその意識下に追いやった「影」の部分について追求していく、これ…

時間の比較社会学(真木悠介著)

本書は1981年に刊行されている。 自分の思索の課題としている事が、既に、本書で整理された形で出版されていたことが、少し悔しいことだ、しかし、現代にニヒリズムを感じてしまうような事があれば、一読されるのも良いかもしれない。 当然、解決はしないし…

幻想の未来(岸田秀著)

本作は1984年に刊行されている。 人間は本能が破壊されているとした上で、その身体としての均衡を保つために、自我を創り出す。 しかし、その自我は、自己矛盾するものであり、なおかつ、不変の土台、基点とはならないため、人間を常に不安定なものとしてし…

身体論集成(市川浩著)

市川氏の「身体論」については、個人的にとても好感を持っている。 ある意味では「日本的」な考え方と言う感もあるが、逆にそれだから、私には、しっくりくるのかもしれない。 さて、本書の中では、次のような文章が面白いと思った。 ここには人体をメタファ…

流れとよどみ(大森荘蔵著)

大森氏は、主客問題や時間問題について、独特の切口を持っている。 本書は、1981年の刊行だから、以前ここに取り上げた著作より、古い時期の思想になる。 細かいことを言えば、本書ではまだ時間が「流れる」事になっているが、段々と、時間が流れなくなって…

2007年7月22日の歩き

本日は、何回目だろう、ほぼ山手線一周しました。 池袋駅へ出て、外回りの方向で、池袋駅の一駅手前の目白駅まで歩き、そこからは「目白通り」を利用して帰りました。 途中、神田駅の近くで「アコースティックショップ Theガレージ」というのがあったので、…

聖なるものと<永遠回帰>(湯浅博雄著)

本書は、バタイユの「非-知」のような、とても普通の人間の能力では計り知れないもの、そういう「聖なる」経験について論稿を進めていく。 人間は、合理性を求めていく衝動を持つ反面に、それと全く対置する、非合理なもの、聖なるものを志向するという。そ…

2007年7月16日の歩き

7月は歩数が足りないのです、意外と雨の日が多いのです。 そういうことで、ここで「どーん」と歩かないと厳しいということで、本日は10万歩を目指して歩きました。 どのコースで歩こうかと悩みましたが、一度やった事のある、「環七を環状に歩く」コースにし…

時は流れず(大森荘蔵著)

本書は挑戦的だ、哲学で使われる、時間、それも過去についての考え方を根本的に問い直す事と、哲学教科書にも出てくる、他我問題(主観・客観問題)を、言葉は悪いが切り捨てていく。 後者の他我問題については、「哲学者(またはそういう事が好きな人)以外…

非-知(ジョルジュ・バタイユ著)

哲学を極めていけば行くほど、また、知を求めれば求めるほど、非ー知に近づくという論理。 何か、ニヒリズムに到達しそうだが、バタイユ自身は、其処に陥る気配も無い。 例えば、禅でいう悟りと同じく、相矛盾する中で生まれてくるものがあるのだろう。 その…

精神史的考察(藤田省三著)

藤田氏については、市村弘正氏を読んでいる時に知った。 そして、先日の「国際ブックフェア」で、少し安くなったので購入して読んだ。 実際、書籍を所有すると、古本屋に置いていないかが、すごく気になるのだが、本書の古本は、既に2冊発見した、悔しさと、…

Guy Van DucerのCD

やっぱり、Guy Van Duserのギターは素晴らしい。 もう5年も前の2002年のLive版「Live from Boulevard Music」が手にはいる。 今、聞いているが、なんと言えば良いのだろう。 テクニック的には、凄い事を弾いているの事が、良くわかるのだが、音は自然に聞こ…

<中間者>の哲学(市川浩著)

このサイトで市川浩氏の著作を少しでも紹介できるのはとても嬉しいことだ。 ただ、既に故人となってしまったことが悔やまれる。 さて、本書は1990年に刊行された著作だが、市川氏の「身体論」を核にする様々な論点が考察される。 本書の題名にある「中間者」…

ubuntuを7.0.4にグレードアップする

ubuntuを、新しい7.0.4へアップグレードする。 今回も、時間がかかったが、もう放っておくことにした。 ダウンロードスピードが(今ではあまり聞かない)モデム並になるのは何故だろう? と、愚痴を言う・・・・。

ubuntuにする。

なにか、気持ちが揺らぐと、パソコンのOSを変えてみたくなる。 すなわち、現実逃避とリセット願望がでているのだろう。 そんなわけで、今度は、ubuntu(ウブントゥ)Linuxに変えてみた。 インストールは簡単にできたけど、インターネットを利用した、ソフ…

現代思想の冒険(竹田青嗣著)

この作品は1987年刊行されたものが文庫本されたものを読んだ。 内容は、「ポスト構造主義」についての、そして、そこからさかのぼり、ニーチェやヘーゲルなどの近代哲学に到るまでの、思想史?的なもので、非常に簡潔にわかりやすく著されている。 (わかり…

東京国際ブックフェアへ行く

今週は、まだ梅雨の最中だということと、この展示会に行きたかったので、ちょっとした歩きになった。 国際展示場(東京ビックサイト)に行く、往きは交通機関を使う。 今回の、出費は10,000円と決めたが、新本20%OFFは凄い魅力だ、一瞬でなくなる。 計4冊+図…

ヴァン・ゴッホ(アントナン・アルトー著)

最近、自分の精神的な「境界」に近づいた上で読書をしているような気がする、少し、危ないな・・・。 本書のメインである「ヴァン・ゴッホ」の序文にはこうある。 人びとは、ヴァン・ゴッホが精神的に健康だったという事が出来る。彼は、その生涯を通じて、片方…

地下室の手記(ドストエフスキー著)

この本の第一部はまさに哲学書のようだ、先日読んだ「魔女ランダ考(中村雄二郎著)」に、本作が引用されていたので「読んでみたいな」と思っていたら、偶然出てきた。 既に読んでいたのだ・・・すっかり忘れていた。 そういうわけで、再度読んでみる。 本作の…

魔女ランダ考(中村雄二郎著)

これは1983年刊行(文庫版化は2001年)で、先日の「逃走論(浅田彰著」と、時期的に同じ頃の作品。 バリ島の演劇に登場する「魔女ランダ」を中心に「演劇的知」というものを導き出そうとする試みなど5つの考察が収められている。 まず、近代化に失ったものが…

Tetravex

非常に下らないことですが、私こういうゲームが好きです。 「Tetravex」というもので、Fedora Core6にあります。 6x6がヒントなしで、やっと完成したので記念撮影?

逃走論(浅田彰著)

この本は1984年に刊行されたもので、当時、浅田氏は若くして「構造と力」の著作で、思想界に華々しくデビューして、ブームを巻き起こした。 (実は、浅田氏とは世代が近い。(当時)20歳台ででこの著作だから、・・・凄い人はいるものだ。) それから約20年が経…

現代哲学の岐路(生松敬三・木田元著)

昭和51年(1976)に刊行された本で、ニーチェから始まり、特に19世紀の思想を、主流。非主流と双方見据えながら、20世紀の「構造主義」までを、対話形式で議論したもので、最近の思想には(当然ながら)触れられていない。 しかし、今まで知らなかった、多く…

牛枠(うしわく)

羽村の堰へ行くと飾ってあります、前から気になっていました。 今回は説明文と共に掲載します。 牛枠【うしわく】(川倉水制【かわくらすいせい】) 昔の人たちは、祖先から受け継いだ知恵と自らの経験とに基づき、身近な素材を生かし自然と対話しながら、川…

2007年7月1日の歩き

本日は、また「羽村堰」に行きました。 なかなか、良いルートは思い浮かばないものです。 さて、今日は6時32分に出発しました、多摩川にどう行くかですが、今日は、新青梅街道→環七→青梅街道→五日市街道→環八→甲州街道(国道20号)→鶴川街道と繋ぎ、多摩川原…