110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

牛枠(うしわく)

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 羽村の堰へ行くと飾ってあります、前から気になっていました。
 今回は説明文と共に掲載します。
牛枠【うしわく】(川倉水制【かわくらすいせい】)
 昔の人たちは、祖先から受け継いだ知恵と自らの経験とに基づき、身近な素材を生かし自然と対話しながら、川を治めてきました。そうした治水の技術のひとつが、水の勢いを弱め、堤防が壊れるのを防ぐ「川倉」です。かたちが馬の背中に似ているところから「川鞍(かわくら)」と名づけられ、のちに「川倉」と呼ぶようになったこの仕組みには、さまざまな種類がありますが、最も一般的なものは「牛枠(うしわく)」と言われています。
 「牛枠」は、堤防に植えた河畔林を切り出し組立てます。木材だけでは水中で浮き上がるため、水の勢いに負けないよう、川床の玉石をつめた蛇籠(じゃかご)で固定します。堤防を強化する林が同時に治水の材料を提供する、優れた知恵によるものです。
 かつて「牛枠」のほかにも、「聖牛(せいぎゅう)」・「笈牛(おいうし)」・「鳥脚(とりあし)」などの「川倉」があり、あちこちの川で働いていました。しかし今日では、ほとんどその姿を見ることができなくなっています。