110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

やがて消えゆく我が身なら(池田清彦著)

本書は2005年角川書店刊行のもの、現在は角川ソフィア文庫版で読める。 ふと、立ち読みすると、私の好きそうなお題目のコラムがある、いわく、「人は死ぬ」「人生を流れる時間」「がん検診は受けない」「親はあっても子は育つ」・・・等々。 一読すると、「この…

ダウン症の子をもって(正村公宏著)

本書は1983年新潮社刊行のもの、現在は新潮社文庫版で読める。 著者は経済学の教授として覚えていたので、意外な題名に惹かれて手にすることになる。 ダウン症の子供を持つこと、そして、両親としての正村夫妻の対応が切々と描かれていく。 本書を読んでいて…

老人介護常識の誤り(三好春樹著)

本書は新潮社平成12年刊行のもの、私は新潮文庫版(平成18年)を読む。 私の両親は健在で、平均80歳だが、多少の呆け(失礼)は見受けられるものの、介護が必要ではない。 (単なるボケなら、私のほうがありそうだ) しかし、一緒に暮らしていると、昔の力が…

ある意味興奮は伝わるのだが・・・?

ケアレスミスだが気になるのだ。 14日の東京株式市場で、前日まで2日連続でストップ安となった日本航空の株価は前日終値比1円高の8円で取引を終えた。法的整理に伴う上場廃止で採取的に株券が紙くずとなることが確実だが、短期の値上がり益を狙ったマネ…

現代史への試み(唐木順三著)

本書は昭和38年(1963)刊行の筑摩叢書。 日本の近代、現代にはいくつか断絶があるようだが、例えば、第二次世界大戦後、それまでの時代を「15年戦争」というように総括して分断する考え方・・・これは、発生した事象も含めて、判りやすいのだが、それ以前にも…

写真小史(ヴァルター・ベンヤミン著)

本書は、ちくま学芸文庫版で読む。 著者の表題作の他、その中で紹介された、ブロースフェルト、アジェ、ザンダーの写真集について、著者が著した序文も翻訳されている。 そして、可能な限り、そこで言及された写真が掲載されているのが嬉しい。 だから、本書…

板橋七福神めぐり

「板橋七福神めぐり」というのがあるのですよ。 昨日、散歩していたら、そのコースの途中に「安養院(弁財天)」があったので、偶然知ったわけです。 詳細は、板橋区のホームページなどをご覧くださいませ。 http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/00…

人と人との間(木村敏著)

本書は1972年弘文堂より刊行のもの。 本年の初読みは、およそ40年前の著作となった。 本書は、その副題にあるように「精神病理学的日本論」である。 それは、少し懐かしい「日本(人)論」という体裁であるのだ。 本書では、その民族の精神性を、風土(和辻…

2010年あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 昨年は、大きな曲がり角、多難の年だったですが、今年は、少しでも良くなると良いですね。 さて、今年も、終夜運転を利用して、高尾山から陣馬山へ行きました。 画像は、陣馬山上からの今年…