110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

草迷宮(泉鏡花著)

本書は岩波文庫版で読む、といっても一読で、泉鏡花の文体を、私は一読で読み切れるものではない。 この本に引きつけられたのは、多分「地獄少女」の影響だろう、現代のアニメと泉鏡花の伝奇小説との比較はいかなるものなのか? 読んでみてわかる事、それは…

江戸の音(田中優子著)

「江戸の想像力(ちくま学芸文庫)」の補填としての位置づけと著者自ら記す本、河出書房新社1988年刊行のもの。 江戸時代の音、音楽、そして、文学が交錯しつつ展開する音楽論なのか、エッセイなのか? そして、現在では忘れてしまいそうになる、日本の音楽…

マイナス金利

金融危機以降に取られた数々の目を見張る政策の中で、最も異例なものの1つは、ほとんど気付かれないまま実行された。デンマークが導入したマイナスの政策金利である。 そういえば、これって、都留重人氏の「経済学入門(講談社学術文庫)」で「ちらり」と開…

地獄少女三鼎について2

50にもなってアニメに取り付かれるとは・・・まぁ、最低な人間であろう。 このシリーズを再度見てみたところで、この不敵なシリーズ構成に驚いている。 ただ、現在のアニメ業界はこれほど、伏線を張るのが常道なのかもしれないのだが? 最初、エンディングテ…

地獄少女三鼎について

地獄少女はこの「三鼎獄(シリーズ3作目)で現在のところ終了している、多分、前作の様に視聴率が伸びなかったのだろう、4作目を期待する声もあるが、現在ではなかなか難しいだろう、本来非常に重いテーマなので、幸運にもブームを巻き起こしたのであそこま…

地獄少女にはまる

本当に季節外れな話題なのだが「地獄少女」というアニメにはまった。 元は、パチンコをやっていて、原作には興味がなかったのだが、もしかすると、パチンコでの下世話な欲望とは別に作品に興味があるのではないかと思って見てみた。 確かに、30分のアニメで…

将来の哲学の根本命題 他二篇(フォイエルバッハ著)

本書は岩波文庫版で読む。 ちょっと読んで放っておいた本、昨日、本書と目が合ってしまいあくせくと読んだ次第。 解説を読むと著者の批判には問題点があるとするも、第1刷として刊行された1967年の視点で読むよりも、今読んだ方がわかりやすいのではないかと…

水平思考の世界(エドワード・デボノ著)

本書は講談社ブルーバックス昭和46年初版の物、懐かしく感じた人もいるかもしれない。 論理的な思考法、ここでは垂直的思考法では限界がある、水平的思考法もあわせなければならない問題もあるという指摘で、垂直・水平という明快な分け方が理解しやすい本と…

男子サッカーについて

メキシコに続き韓国にも敗れメダルは逃したが、男子サッカーは良くやったと思う。 監督や選手は悔いが残るだろうが、本来の実力から言えば、2倍も3倍も力を出したわけだから、良しとしたい(金メダルだ)。 まぁ、以下は勝手な妄想だが、今回のサッカーで…

林達夫著作集(林達夫著)

本書は、平凡社刊行の物、全6巻+別巻1の合計7冊であるようだ(別巻1とあるのでその続編を予定されていたようだが実際には刊行されていないようだ) 先月はこの著作集を読む事を目標にしたが今月までずれこんでしまった。 内容については、検索してもらえば…

スペイン戦を彷彿させた男子サッカー

本日の対エジプト戦では、初戦のスペイン戦がフラッシュバックしたようであった。 清武・永井の活躍で、前半はやくも得点を上げたがその立役者の一人永井は怪我で退場・交代となった。 しかし、交代した斎藤が、エジプトの最終ディフェンダーを振り切り、1…

ブラジル戦

なでしこjapanの対ブラジル戦の戦いかたは凄まじかった。 大半はブラジルに主導権を握られるかたちとなったが、前後半ともカウンターで得点を得た後は、守備に徹した。 前半の最後、主力のマルタのキックの正確性が落ちてきた、更に、後半80分からは、集中力…