110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アジアカップは良かった

とにもかくにも、優勝おめでとう。 決勝戦では、監督の采配が重要な事がわかりました。 オーストラリアに押されているところで上手く選手交代していたと思います。 交代後チームの雰囲気がこれほど変わるとは思いませんでした。 惜しむらくは、香川が出場で…

今から覚悟を決める

賛否両論あろうが、私は、大前研一氏のコラムを1つの支柱としている、その中に、以下の文章があった。 さて、そのアタリ氏は「国家債務がソブリンリスク(政府債務の信認危機)になるのは物理的現象である」とし、「過剰な公的債務に対する解決策は今も昔も8…

また、閉店です。

西荻窪から少し吉祥寺方面へ歩くと「古本」の看板があるのです。 場所的には余り良くないところだからでしょうかこんなに目立つ看板を用意したのでしょう。 こういう不利なところでも19年間続いたわけです、それだけに感慨深いものがあります。 さて、そうい…

スーパーコンピューターを20万円で創る(伊藤智義著)

本書は集英社新書版。 1989年当時のスーパーコンピュータの指標とされた100メガフロップス(1秒間に1億回以上の演算)を達成したコンピュータをわずか20万円で開発・作成したというプロジェクトがわが国で起った。 いわゆるガレージプロジェクトとも言えるの…

物質と光(ルイ・ドゥ・ブロイ著)

本書は岩波文庫版で読む。 20世紀初頭の物理学は画期的な進歩を示した、本書でも度々出てくる「相対性理論」と「量子論」である。 しかし、その反面今まで思っても見なかった難題も現れる、それは、不確定性原理であり、量子科学の限界を示したことにもなる…

第一次経済白書(経済安定本部編)

本書は講談社学術文庫版で読む。 戦後、昭和22年に刊行されたこの第一次経済白書はひとつの画期的な著作物である。 本書は政策の書でもあると解説に記されている、この翌年からの白書は、政治色は薄れていきまさに経済白書になっていくらしい、その点で本書…

電子書籍は出版業界の救いになるのか?

電子書籍の端末の記事を最近目にするのですが、これは、現在低迷している出版業界に対して効果があるのでしょうか? 当面、興味がある人が端末を購入したり、今まで本を読んでいなかった人が、改めて読書したりするのでしょうが、もともと、読書をしなかった…

物理学はいかに創られたか(アインシュタイン・インフェルト著)

本書は岩波新書(初版は昭和14年、入手したのも昭和34年版)で読む。 21世紀になってからは、情報にしても何にしても多様化したので、定番というのが難しくなったと思う。 しかし、20世紀ならば「天才」といえばこの人の名前を出せば間違いがなかったのだ。 …

剣の精神史(甲野善紀著)

本書は1991年新曜社より刊行されたものを増補改訂し、ちくま学芸文庫版で新装刊行されたものを読む。 この著者は武術研究者という肩書きを持つ、だから、本書のような武術についての精神史が記されたわけだ、本書では、普通の人ならば聞いたことも無いと思わ…

クルーグマン教授の経済入門(ポール・クルーグマン著)

本書は1998年メディアワークス刊行されたもの、その後、日経ビジネス人文庫を経て、現在は、ちくま学芸文庫版で読める。 少し前に同じ著者の「経済政策を売り歩く人々」を上げたが、それと比べて、本書の翻訳は、学芸文庫らしくない異例にくだけた翻訳であっ…

ドン・ジュアン(モリエール著)

本書は岩波文庫版で読む。 ドン・ジュアンは哲学書などで一つの典型的な人物として上げられることがあるので、一度読んでみようと思っていたもの。 現代としては、それほど特異な人物ではないのかもしれない。 ただし、彼を焼き尽くす「雷」が(当時)健在で…

零の発見(吉田洋一著)

本書は岩波新書、名著とされている。 (ちなみに、新書を読むときは、どちらかというと読書意欲の少ないときだ) 数学者でこれほど素敵な文書を書く人がいたのだと感動するのだ、その影に中谷宇吉郎(「雪」)が見えるのだ。 零の発見については様々な著作が…

火の誓い(河井寛次郎著)

本書は講談社文芸文庫版で読む。 開扉 焼けてかたまれ 火の願い もうもうと煙吐いている 火の祈祷 火の祈祷 溶かさでおかない 火の祈祷 真白に溶けている 火の祈念 燃えさかっては 待ってもおれず もののいのちに 火の寄贈 あの火の玉 火の手なでる 撫でてか…

市民政府論(ロック著)

本書は岩波文庫版で読む、本書は最近古本屋で安価に出回っているので読んでみる。 本書の序説は個人的に気に入っている、こうだ、 「・・・第一に、アダムは、父としての自然の権利によっても、あるいはまた神から積極的に与えられるということによっても、論者…

まだ正月なのでしょうかね?

本日は少し長めに歩いたのですが、その帰り、すでに自宅にも近く、何度も歩いたことのある道に何かいます。 よく見ると、人です・・・・こんなところに寝ているのは、異常なことに思えたので、病気なのかと思って「大丈夫ですか?」と聞くと、なんとなく起き上が…

ついに折り返す

本日、累計が3600万歩を越えました、そう、4000万歩に対して9割を越えたのです。 そして、いみじくもよく言われるように、本当の折り返し点は中間点ではなく、行程の9割のところにあるのです。 やはり、ここまで歩いてくると、足のほうにも随分と積み重なっ…

マルテの手記(リルケ著)

本書は岩波文庫版で読む。 最近読む岩波文庫では、赤版(緑版)の比率が増えてきた、今までは青版を別格と思っていたが、そんなことは無く、古典として位置づけられる文学作品も十分に、いや十分以上に「青版」しているものもあるのだ・・・そして、本書も、読…

ぼくはオンライン古本屋のおやじさん(北尾トロ著)

本書は2000年風塵社より刊行されたもの、私はちくま文庫版で読む。 そういえば、古本を買う立場としてここ数年過ごしてきた、そして、本書でも「背抜き」と書かれている、本来もう少し高値であって販売されてもおかしくない本が、思った以上に安い値札が貼ら…

遅ればせながら

明けましておめでとうございます。 今年の、元日も終夜運転を利用して高尾山、城山、景信山、陣馬山と深夜に縦走して初日の出を見つつ、高尾駅まで戻るという「己の体力を知る」歩きをしたわけです(ちなみに、全体で約5万歩のコースになります)。 その結果…

板橋七福神巡り

今年も行って来ました。 昨年は、コースに不案内なこともあって大分大回りをしましたが、今年はスムーズに完了です。 ぐるりと回っても、私の歩測では15km程度ですのでハイキングのつもりでいかがでしょうか? 本日も、何組か巡っている方とすれ違いました。…

聖なるものの社会学(ロジェ・カイヨワ著)

本書は1971年弘文堂より刊行されたもの、私はちくま学芸文庫版で読む。 今年はじめて読み終えた本なのであげてみた、昨年と同じようなスタートなのだが、昨年は1日一冊を上回るペースであった、果たして今年はどうなるのだろうか? 本書はいくつかのエッセー…