110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

のだめカンタービレ終了

のだめが終わった。 意外とあっけないようだが、よくよく考えてみると、潮時という感じがする。 これ以上続けると、天才ピアニスト、野田恵のスーパーパフォーマンスと、ライバルとの葛藤を描くことになってしまうことだろう。 それは、面白い見世物だが、幸…

花田清輝評論集

本書は粉川哲夫編集による、花田清輝の評論集、岩波文庫版1993年初版のものを読む。 編集者による解説を読むと、著者の凄みが判ったのだが、一読では、その「物体主義」などについても、何か詰めが甘いようにも思えてしまった。 私自身が、主客問題に首を突…

自己と他者(R.D.レイン著)

本書はみすず書房1975年初版のもの、ちなみに、これはリサイクル書籍であった。 現在の心理学は随分発展しているのだと思うのだが、やはり、本書の題名でもある、自己と他者という関係性については、何か考慮する点があるのではないkだろうか? 人が、その…

戦闘美少女の精神分析(斎藤環著)

本書は2000年大田出版から刊行のもの、私はちくま文庫版で読む。 本書は、今となっては余り聞かなくなった「おたく」について、そのひとつの象徴である(アニメーション上の)美少女、それも、戦闘する美少女をひとつの投影物として、(おたくの)精神分析す…

雪(中谷宇吉郎著)

本書は1938年(昭和13年)岩波新書として刊行されたもの、現在では岩波文庫版で読むことができる。 すでに本書をご存知の方にとっては面白くない振りだが、本書の題名からは様々な内容を想像することができるものだが、実は「雪」についての著者の研究を、一…

平家物語(杉本秀太郎著)

本書は1996年講談社刊行のもの、現在は講談社学術文庫で読める。 本書は、平家物語を題材にしたエッセーということだが、平家物語の簡単な粗筋も含まれるので、原作に当たるのはちょっと・・・・という、私向けの著作である。 平家物語は、無常の作品であるとと…

今こそマルクスを読み返す(廣松渉著)

本書は1990年初版の講談社現代新書。 表題の「今こそ」は既に20年ほど前になる。 発刊時点では、現在の日本の状況は考えられないであろう。 社会主義国家、ソ連は崩壊したが、中国が(資本主義的な要素をとりいれたにしても)台頭して、21世紀の前半は、3本…

世界の共同主観的存在構造(廣松渉著)

本書は1972年勁草書房刊行のもの、私は講談社学術文庫版で読む(1991年初版)。 本書は良い本だ、哲学の基本的な課題に対する、著者の見解がとてもよくわかる。 そして、現代的な視点も失われていない。 逆に、現代は、哲学的な視点を(それは、回答の得られ…

新しい靴を買う

昨年2008年2月6日に靴を新調しましたが、最近靴の踵が磨耗して足に負担が掛かるようになりました。 スリーデーマーチも2回持ちこたえてくれたし、125kmも歩いたし、一昨日、靴の紐も切れるし・・・という様々な出来事を元に、靴を新調しました。 私はASICS派な…

萩原朔太郎

本件は例外であろう。 本書は、100円ショップ「ダイソー」が「ダイソー文学シリーズ」と銘打って出版しているもの。 萩原朔太郎は読んだことがないので買う。 本書は、その30冊シリーズのうちの22冊目にあたる。 何か、円本やかつての岩波文庫のようなイメー…

存在の彼方へ(エマニュエル・レヴィナス著)

本書は、講談社学術文庫版で読む。 読むとは書いたが、実質は眺めたというのが正解だろう。 (私にとっては)難しい本なのだ。 いわゆる、存在論に関しての著者の批判、そして、新たな見解の解説ということであろう。 それは、存在者からの存在定義ではなく…

最後から歩く

今回は、第32回のスリーデーマーチの話です。 その2日目(11/2)のことです。 50kmコースを正規に歩くには、始発の東上線(池袋発5:05)に乗らなければなりません。 何故なら、50kmのスタート時間は、6:00から6:45の間に設定されています、会場までの移動時…