110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2015-01-01から1年間の記事一覧

生涯を賭けた一冊(紀田順一郎著)

本書は新潮社昭和57年刊行のもの。 最近、余り読書感を上げなかったが今年の最後の本として気まぐれで上げてみる。 本書の内容は、著者が選定した生涯に(ほぼ)一冊の後世に残る本を作った人・作品を取り上げ、可能ならば、本人や親族に取材しその背景を(…

備忘録

自転車とオートバイの事故で、普通に考えるとオートバイの方が強く思えるのだが、結果は逆であった。 もう少し、詳細が分かると良いのだが、例えば、赤信号を無視して突入した自転車を回避しようとして、オートバイが自損事故を起こしたとか。 近くの通りで…

卓上日記の替え玉

卓上日記というものはご存知だろうか? これの2016年の替え玉(というらしい)は、かつては近くの文房具屋やパッケージショップで買えたのだが、数年前から在庫しなくなったので、最寄りの繁華街である池袋で探したのだが無く、たまたま見つけた小さな文房具…

ピアノの森が完結した

長く生きると、自分の近くにあると思っていたものが、ふと無くなってしまうことがある。 ピアノの森は18年間も連載されていたものだそうだ。 長い連載だとは思ったがそれほどの時間だったとは思わなかった。 ある日、古本でこの作品に触れてからの付き合いだ…

思想のドラマトゥルギー(林達夫・久野収)

本書は1984年に増補版で刊行されたもの。 私は平凡社ライブラリー版(1993年初版)で読む。 あとがきの日付は1974年なので、最初に刊行されたのはその頃であろう、実に40年以上も前の作品だ。 安野光雅の文章で本書を「読める本」と記していた。 当時、本書…

チャンピオンシップ 決勝 第1戦

広島が勝ったんだけど、やはり、後半の清水のファールからのオジェソクの退場は不要だったと思うね。 奇跡の逆転ということになるのかもしれないが、あそこの判定で試合が終わった気がする。 退場の後に清水のイエローというのも、何か、順番がおかしい。 イ…

深沢七郎集(第三巻)

本書は筑摩書房刊行のもの、第三巻は小説3として、笛吹川と甲州子守歌の2編が収録されている。 この作者は読者の好き嫌いが激しい人ではなかろうかと思う、小説家として認めないなどという人もいるかもしれない。 私は、この作者を好ましく思う。 この人ほど…

左右が無くなる?

面白い構想だが奇妙だ。 また、共産党と民主党の垣根が無くなったということの意味を考えなければならない。 私は、どこにも票を入れる候補がいなくて共産党に投じたこともあったのだが、この指針で行くのならちょつと嫌かな? 共産党が「国民連合政府」構想…

安保法案成立

安保法案は成立した。 憲法違反という立場は変わらないものの、一部、反対派の過激な行動は、日本国民自体の変化を感じさせるものがあった。 憲法学者が反対するのは立場的に問題ない。 戦争経験者そして戦後すぐの荒廃を知っている人々が反対するのももっと…

墨子

本書は経営思潮研究会、昭和39年刊行のもの。 安保法案は可決されるだろうが、安保法案、違憲、そしてその時によぎったのがこの墨子という言葉であった。 本書は、抄訳なので全ての思想に触れることはできない(もとより散逸している部分もあるのだから既存…

宗教哲學(波多野精一著)

本書は岩波書店昭和19年に第1刷が刊行されたもの、私は、昭和22年の第2刷を読む。 定価は80円とあった。 宗教と哲学という関係に違和感を覚えるかもしれない、しかし、かつては、宗教も哲学も科学もある意味混在していたのだ。 それが現在では、いわゆる自…

武藤議員こける

武藤議員を多少弁護したが、その後、本当に政治と関係ないところで糾弾されている。 これをどう見れば良いのか? SEALDsをそれだけ養護したいのだろうか、それとも安保法案の反対か? でも、なによりも日本を取り巻く世界情勢がざわついていることについて考…

外れたが・・・

5分間ミステリー(ケン・ウェバー著:扶桑社)という本を読んでいる。 クイズ形式の37のミステリーの小編が出題されるものでなかなか楽しい本だ。 この8題め「正字マニア、ノーヴィル・ドブスの遺言書」は不正解だったが、間違えたなりに言い訳がしたくなっ…

他人にはなれないから

備忘録として載せよう。 こういう仕事は、見たり聞いたり勉強したりでは分からないことが多い。 実体験をしないと究極的には厳しいこともあろう。 この手の職域は、現場の未経験者を管理者(監督者)にしては本来いけないことなのではなかろうか? 母親の介…

これはどうなんだろ?

この事件、犯人は飲酒運転ではないということを強調したいのだろうが、それでは、素面(しらふ)で人を轢いたことになる、刑事事件としては、もしかすると軽くなるかもしれないが、民事事件としては責任能力があることが前提になるだろう。 彼が犯してしまっ…

ずっと張りっぱなしだった

弦が切れた、O-18の2弦だ。 たまたま買い置きしていたMarquisのライトに変えた。 弦が新しくなり音が変わったので多少とまどっている。

ごっこからファンタジーへ(内田伸子著)

本書は新曜社1986年刊行のもの。 子供は、かなり小さなころから話の内容を理解したり、話の発端を与えるとそこから物語作る能力を発揮する、しかし、一見そう見えない(稚拙に見える)のは、言葉の使い方が未だ不慣れで思ったことを十分表現できないことによ…

雪のひとひら(ポール・ギャリコ著)

本書は新潮文庫版で読む。 昔々、バンド仲間がキャメルと言うバンドを教えてくれた、彼らの作品の代表作が「スノーグース」であった。 妙にいきがっていた私は、その当時ギャリコの原作を読むことはなく、随分と経ってから読んでみた、しかし、その時感動し…

武藤貴也を多少弁護しても良いように思うが

武藤議員を鬼か悪魔かのごとく糾弾しているようだが、もう少し冷静に見ても良いのではないか? ちなみに、このブログでは、安保法案は違憲につき反対の姿勢だということは強調しておく。 さらに、自民党は今のところ嫌いだ。 今回善とされる「SEALDs」なるサ…

統合失調症は頭の病気か?

これが本当ならば統合失調症(以前の精神分裂病)は脳の病気ということになるかもしれない。 この研究を元に、患者の保護を充実するという側面がある一方、そういう因子(遺伝的な要因が判明するなどして)を持つものを排除するという動きが出てくるかもしれ…

かくも大衆の思惑どおりにいくとは

早稲田実業と東海大菅生の試合を見ていた人は分かると思うが、7回までは東海大菅生が0ー5で圧倒していた。 早稲田実業の試合に接戦が多かった事から、圧倒的に強くはないのではないかと思っていたのだが、その時点までは的中したのだ(どや!)。 ここで早実…

安保法案の反対運動

安保法案について反対運動が広がっているようだ。 私も、憲法違反だという立場からこの法案の成立に疑義をもっているのだが、実は反対運動の中にもいろいろな立場があることがあることは忘れてはなるまい。 フランス革命は歴史的な事であった、しかし、王制…

風の効用

ウチは新宿区とは言え、歌舞伎町よりも、気象情報で出てくる(暑い)練馬の観測地点に近く、すなわち都内でも暑い所だということだ。 さて今日の強風だが、ウチの物干し竿が吹き飛ばされたりとマイナス面もあったが、実はこれのおかげで意外と涼しい一日とな…

強行採決―安保関連法案

2012/12/17に書いた 選挙が終わった、いや、始まりも良く分からなかったのだが・・・!! 日本国民がこれほどファッショな民族とは思わなかった。 (余り信用していないのだが)有識者が健全な2大政党制などと常識的なことを言っていたのにね? そして、安倍…

歳を感じる

昨日来、夏本番のような暑さだ、まだ梅雨明けではないはずだが。 ベランダで洗濯物を干していると足の裏が火傷してヒリヒリするようになった。 TVで天気予報を見ているとこの暑さはしばらく続くようだ、で、その後のCMで「アクサダイレクト」が出てきたがこ…

「歴史に名前を残したいのだと思うが、愚劣だ」

備忘録、Y!で読んだが例のごとくこの手の記事には下の方にうんざりするような批判が並ぶ。 この手の芸術家は、反戦・反原発などに極端な意見の人多そうだけれどもね。 公式の場所で発言し、身を挺して行動している事は立派だと思うな。 当然批判を受けること…

安保法案審議打ち切り示唆

憲法違反だと指摘し続けたが落ち着くところに落ち着きそうだ。 多分、政府や官僚達は、私たちに知らせることのできない何かをつかんで対応しているのだろう。 私が指摘できるのは、少子高齢化の影響を今年は体感できることだ、本当のピークはまだ先のはずだ…

未来批判(エルヴィン・シャルガフ著)

本書は法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス1994年刊行のもの。 この著者をご存知の方は本書も現代の文明批判であることは自明だろう。 私もこういう批判を好む性質なのだが本書のように徹底していると息苦しくなったしまうこともある。 まだ、この先何百年…

なでしこ敗れる

奇跡はおきない、やはりランキングどおりの敗北であったようだ。 しかし、少し希望もある。 後半アメリカが少し手抜きをしたとは言えなりふり構わず戦ったところは、前回を彷彿とさせたところがある。 体格差も考えればそこまで(選手の限界ぎりぎりまで)や…

安保法案

「総理安保法案は違憲です。しかるべく憲法の改正も含めて検討の上、法案の再提出されたらいかがですか?」 これが、野党(民主党長妻氏かな)の見解なんだと思う。 「うるさい、合憲だ、文句言うな、一度振り上げた拳をおめおめと下ろせるか」 が、総理の見…