墨子
本書は経営思潮研究会、昭和39年刊行のもの。
安保法案は可決されるだろうが、安保法案、違憲、そしてその時によぎったのがこの墨子という言葉であった。
本書は、抄訳なので全ての思想に触れることはできない(もとより散逸している部分もあるのだから既存のものを全訳されてもむりなのだ)が、その根幹に触れることはできよう。
それは、「兼愛」「非攻」「尚賢」などであろうか?
現在の戦後憲法が先人の残したものであれば、これを、踏襲するのか、乗り越えるのかという問題は非常に重要であり難しいところでもある。
今回、本書を読み、墨子の最大の焦点が「義」であることがわかった。
しかし、「義」とは何かを把握することは難しい。
本書にも、盲人が「雪は白く炭は黒いと言うことはできるが実際に区別することはできない」とあるように、何が「義」であるかを判断することはなかなかに難しい。
しかし、数千年も前に打ち立てられた思想が(現代の読み方を通してだが)安保法案という実際の課題に対するひとつの見解を示すことがあるならば、これはこれで素敵なことかと思うのだ。
さて、安保法案、違憲なら「非攻」で処理するも「兼愛」がなければ空しい。
その線でいくと、賛成・反対とも痛み分けの風向きか?
安保法案は可決されるだろうが、安保法案、違憲、そしてその時によぎったのがこの墨子という言葉であった。
本書は、抄訳なので全ての思想に触れることはできない(もとより散逸している部分もあるのだから既存のものを全訳されてもむりなのだ)が、その根幹に触れることはできよう。
それは、「兼愛」「非攻」「尚賢」などであろうか?
現在の戦後憲法が先人の残したものであれば、これを、踏襲するのか、乗り越えるのかという問題は非常に重要であり難しいところでもある。
今回、本書を読み、墨子の最大の焦点が「義」であることがわかった。
しかし、「義」とは何かを把握することは難しい。
本書にも、盲人が「雪は白く炭は黒いと言うことはできるが実際に区別することはできない」とあるように、何が「義」であるかを判断することはなかなかに難しい。
しかし、数千年も前に打ち立てられた思想が(現代の読み方を通してだが)安保法案という実際の課題に対するひとつの見解を示すことがあるならば、これはこれで素敵なことかと思うのだ。
さて、安保法案、違憲なら「非攻」で処理するも「兼愛」がなければ空しい。
その線でいくと、賛成・反対とも痛み分けの風向きか?