安保法案は

　安保法案は違憲だよ。
　法律学者の見解をねじ曲げることは不可能だと思う。

　この法案には大きく2つの事柄が絡みついている。

　法案としての適合性：特に憲法という全ての基礎になる法に対してその効力を脅かしていないか？
　現状の対応：現在の国際情勢を勘案して「現実的な観点からの」必要性。
　これは、可能性があるよね。

　この背反した二つの事象を持つ法案を無理やり通そうとすれば違憲というレッテルは剥がれない。
　そう、この法案は憲法の変更を前提としているのだ。

　現実派の人々は現状に合わせて通せば良いと思うだろうが、憲法に例外的な法が一つでも通ればそれが前例となり法律そのものが骨抜きになる可能性が生まれる、法律学者にとってそれは根本的な問題になってしまうのではなかろうか？

　別に、安倍さんがこの法案に躍起になるのは構わないし、実質的な面での考えを必ずしも否定しないが、法案を合憲の元に通すのは間違っていると思う。
　ここが、法治国家とするならば。