110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

言いわけ

こんな記事を見つけた。 万引現場にもモンスターペアレント 「捕まえる前に諭せ」「届く場所に置くな」 9月27日7時56分配信 産経新聞 「なぜ捕まえた」「通報されて子供がショックを受けた」。少年による万引が全国的に増加する中、子供の万引を通報された保…

李陵・山月記(中島敦著)

本書は、小学館文庫(いちばん読みやすそうだった)版で読む。 表題作のほか、「悟浄出世」、「牛人」、「盈虚」、「名人傳」、「弟子」の7編を収録されている。 ちなみに、随分前に、お気に入りにある「大三元(読書のあしあと)」さんのブログでも紹介され…

日本文化史研究(内藤湖南著)

本書は大正13年初版のもの、私は、講談社学術文庫版で読む。 特に歴史に興味があるわけではない。 記憶ものが嫌いなので、歴史の史実よりも、その精神史に興味を持っているように思う、当然年号など覚えていられない。 そのような邪な読み方をする読者に対し…

年とったのだなぁ

TVを見ていると、とある場面で、学生が教室の机の上に乗っているのですよ。 まぁ、フィクションですが ・・・現実もそうなのかもしれませんけれど。 でもこれが許せない。 年とったのだと痛感した。

王朝の求道と色好み(亀井勝一郎著)

本書は1963年文芸春秋社刊行のもの。 副題には「日本人の精神史研究」とある。 本書はその第二巻目で平安時代の文化を考察している。 そこには、求道(仏教)と色好み(古今集)そして、女性による文学がある。 求道と色好みは、それぞれが対抗している概念…

Gentle Giant

以前は音だけだったのだが、最近は動画(YouTubeなど)で見ることができる。 「ジェントル・ジャイアント」というバンドを知っている方はどのくらい居るのだろう? 私は、改めて、感動してしまったのだが、現在はこういう音楽をどう評価されるのだろうか? …

経営に終わりはない(藤沢武夫著)

本書は1986年ネスコ社刊行のもの、私は文春文庫版で読む。 最近は経済・経営の著作を読むことは少なくなった、興味を引く人や言葉がなくなったからだろう。 そして、一度興味を失うと、その本が有益なのかどうかすら評価できなくなり、(不読の)悪循環にお…

富国有徳論(川勝平太著)

本書は1995年紀伊国屋書店刊行のものに含まれた対談(これは興味あるものだが)を除いて中公文庫版として再編したもの(2000年刊行)を読む。 1995年、著者は日本のとるべき道は「富国有徳」の道であるとするもの、さて14年を経て、どういう感慨を持つだろう…

忠臣蔵とは何か(丸谷才一著)

本書は1984年講談社刊行のもの、私は、同社文芸文庫版で読む。 季節はずれの話題だが、突然「忠臣蔵」という言葉を思いついた。 以前、山本七平氏の著作で論じていたことがあったが、今回は、丸谷氏の著作が目に付いたので読んでみることにした。 内容は、丸…

インデイアスの破壊についての簡潔な報告(ラス・カサス著)

本書は岩波文庫版で読む。 触れられたくない歴史というものはあるようで、わが国にも、第二次世界大戦というのは触れられたくないことのひとつであろう(人によって見解は異なるが・・・)。 そして、本書も、15世紀から16世紀にかけて、スペイン人による南米で…

面白い質問だ

こんなアンケート記事があって興味深く拝見した。 生活に不可欠なライフラインである「電気」や「水道」「ガス」、通勤などで利用する「電車」、現金を引き出す「ATM(現金自動預け払い機)」。これら五つの社会インフラのうち、突然の停止あるいは遅延を最…

資本主義のパラドックス(大澤真幸著)

本書は1991年新曜社刊行のもの、私は、ちくま学術文庫版で読む。 資本主義という象徴的な言葉が魅力的だ。 そこには、人間というものの因業のようなものを、解き明かしていく姿勢が伺われる。 だめだと思っても、環境問題はなかなかすすまない。 ダメダと思…

ゴマブックスが民事再生法

この出版社の本はあまり読んだことがないのですが、出版社という商売も厳しいのですね。 この業界については、山本夏彦氏も脆弱性を指摘していましたが、何か、顕在化してきているような気もします。 ゴマブックスが民事再生法の適用申請 ケータイ小説でベス…

宗教の理論(ジョルジュ・バタイユ著)

本書はちくま学術文庫版(湯浅博雄訳・解説)で読む。 現代は消費社会だと言われる、そして本書には生産社会と言う言葉がある。 大量に生産されたものは消費されなければいけない、だから、どこかで、生産社会→消費社会へと転じたのだろう。 しかし、それが…

ショックだ

昨日から、PCのOSをリカバリしていたのだが、本日バックアップしていたと思っていた「データ」が消失していることに気づいた。 当PCに移行した、昨年6月からのデータ、特に、歩数データと、読書用のデータは痛い。 一応、歩数データは、累計を載せていたので…

ドグラ・マグラ(夢野久作著)

本書は、角川文庫版で読む。 本書は昭和10年に初めて出版されたものだという、確かに、言葉使いなど現代と異なる部分がある。 しかし、内容は決して古びていない様に思う。 全体的に、その分量に対して、話の内容はあちらこちらに脱線しているために、それ程…

1年365冊(その4)

自分のリストを見ただけでも疲れますね。 リストの並びは、 「日付」,「書名」,「副題(あれば)」,「著者」,「訳・編者」,「出版社」,「種類(××文庫など)」 2009/6/1,病院で死ぬということ,,山崎章郎,,文藝春秋,文春文庫 2009/6/2,二〇世紀精神病理学史,…