経営に終わりはない(藤沢武夫著)
本書は1986年ネスコ社刊行のもの、私は文春文庫版で読む。
最近は経済・経営の著作を読むことは少なくなった、興味を引く人や言葉がなくなったからだろう。
そして、一度興味を失うと、その本が有益なのかどうかすら評価できなくなり、(不読の)悪循環におちいるのだ。
そんな中、この本を見つけ出してしまった、もう、回顧主義といわれても善いのだ。
かつての日本には、コンビ経営者の大物がいくつかあった。
本田技研工業の本田宗一郎と(本書の)藤沢武夫、そして、SONYの井深大と盛田昭夫、それぞれ、経営の手法も業界も違うが、とても興味深い人々だ。
本書を読んでみると、そこには、現在(直接)経営手法として役立つことは、ひとつもないかもしれない。
しかし、本書を通じて流れる、その考え方、思想・哲学が何かひしひしと伝わってくる。
禍も福もあっただろうが、その禍のときの、対応が常人の対応ではない。
本書では、そういう人間の器を見せ付けてくれるのだ。
それを、「さらっ」と言ってしまうのが粋なのだな。
最近は経済・経営の著作を読むことは少なくなった、興味を引く人や言葉がなくなったからだろう。
そして、一度興味を失うと、その本が有益なのかどうかすら評価できなくなり、(不読の)悪循環におちいるのだ。
そんな中、この本を見つけ出してしまった、もう、回顧主義といわれても善いのだ。
かつての日本には、コンビ経営者の大物がいくつかあった。
本田技研工業の本田宗一郎と(本書の)藤沢武夫、そして、SONYの井深大と盛田昭夫、それぞれ、経営の手法も業界も違うが、とても興味深い人々だ。
本書を読んでみると、そこには、現在(直接)経営手法として役立つことは、ひとつもないかもしれない。
しかし、本書を通じて流れる、その考え方、思想・哲学が何かひしひしと伝わってくる。
禍も福もあっただろうが、その禍のときの、対応が常人の対応ではない。
本書では、そういう人間の器を見せ付けてくれるのだ。
それを、「さらっ」と言ってしまうのが粋なのだな。