110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

父親が亡くなる

以前「天敵」と称した父親が本日亡くなった。 悲しいとかいう感覚は無い、時間が経てば沸いてくるものであろうか? 母親、父親の老境の人生を自分の目で見ると、今はもう廃れたはずの実存主義の立場に至る。 それまでは肩で風を切るような生活を歩んできたと…

アジア杯終わる

日本がUAEに負けてアジア杯への興味が失せる。 しかし、親善試合やW杯ではあんなに弱かった日本がここまで強くなるとは思わなかった。 たぶん、歴代でも最強のチームだろう。 今日もPKで試合が決したのだがそこまでは日本が優勢だった。 勝ったUAEも今の日本…

リスク(ピーター・バーンスタイン著)

本書は1998年日本経済新聞社刊行のもの私は日経ビジネス人文庫版で読む。 賭け事の必勝法としての確率から現代の金融市場を御する金融工学の流れを通じ人間がリスクを理性的に回避する方法、すなわち(不確実性という)神々と渡り合うその思考の流れを記すとい…

物語日本史(平泉澄著)

本書は講談社学術文庫版で読む。 少年少女向けの日本史である、私の教養のなさを暴露するようになるが読んで参考になることも多い。 そして一読してわかるように天皇を中心にした物語である、そのことから敷衍してあの戦争について考えてしまうことがある。 …

新しい物性物理(伊達宗行著)

本書は講談社ブルーバックス2005年刊行のもの、10年前の著作なので表題の「新しい云々」には多少の違和感があるのだが、読んでみると本当に世の中の事を知らないかったことに気づく、10年前にもこんなにおもしろい世界が開けていたわけだ「ナノテク」という…

思想史の横顔(鈴木正著)

本書は勁草書房1987年刊行のもの、なぜ本書を買って読んだのかは少し因縁めいた事情がある。 少し前に取り上げた「東京下町古本屋三十年(青木正美著)」 の中で「地蔵になった男」というNHKのテレビ番組に取り上げられた人物宮沢芳重についての記述があった…