110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

精神と自然(グレゴリー・ベイトソン著)

本書は新思索社刊行の普及版、最近の私にしては珍しく、新品を購入した。 ベイトソンについての思想については、思想系の読者にとっては、賛否含めて、すでにチェックされていることでしょう。 また、その影響に付いても、賛否含めてなされたと思います。 ち…

子守り唄の誕生(赤坂憲雄著)

本書は1994年講談社から刊行されたもの、現在は講談社学術文庫で読める。 冒頭で童謡「赤とんぼ」の歌詞を参照する、そして「十五でねえやは嫁にゆき お里のたよりもたえはてた」という異色な部分を捉える。 そして、この歌の情景から、子守り唄の誕生、そし…

2008年3月22日の歩き

今回の歩き3月1日の歩きと対応する感じになりました。 3月1日は、自宅から八王子へ出て、そこから「秋川街道」を利用して「武蔵五日市駅」へ出ました。 それなら、今回は、青梅街道を利用して、青梅から「秋川街道」を利用して「武蔵五日市駅」へ出るという…

飼いならされた人間と野性的人間(セルジュ・モスコヴィッシ著)

原書は1974年の作品、法政大学出版局から1983年に刊行されたものを読む。 まずは、このような著書名に惹かれてしまうが、これは、自然主義の立場から、人間主義を批判する趣旨を反映している。 自然主義については、非常に浅学ながら、良くいわれるところは…

越生梅林

歩きの記録では紹介できなかった「越生梅林」です。 まず「越生梅林」とは 越生梅林 所在地越生町大字堂山 南北朝の頃、九州太宰府から小杉村太梅(現越生町大字小梅)へ天満宮を分祀する折に梅を植えたのが、越生梅林の始まりと伝えられている。 その後、越…

2008年3月16日の歩き

今年は、梅に興味を持ってしまった。 そんなわけで、梅の名所といえば、「越生」ということで「越生梅林」まで歩いて行きました。 大体、自宅から入口まで7万歩程度、帰りは毛呂山まで歩いたので総歩数は8万歩程度でした。 コース概略は、まず、飯能までは…

感覚の分析(エルンスト・マッハ著)

マッハの著作を初めて読んだ、法政大学出版局刊行のもの。 感覚を扱うことは、すなわち、人間の身体を扱うこと。 そして、それは主客問題について考えることにもなり、心身論につながることにもなる。 マッハ自身は、本書でも、自分の考え方は哲学ではないと…

言葉の綾

こんな記事が目に付いた。 タクシー料金を払わずに逃げたとして、・・・詐欺の疑いで、・・・市立中学校2年の女子生徒2人を逮捕した。 2人は「反省している」「軽い気持ちでやった」と話している。・・・ この記事を読んでいて、「反省している」「軽い気持ちでやった…

2008年3月8日の歩き

今回は、自宅~拝島駅の往復、30km×2の60km、歩数は約8万歩の歩きでした。 ルートは、何回も歩いているので、省略します(詳しくは以前のブログをご覧ください)。 所要時間は、12時間でした、丁度、時速5kmというところでしょう。 行きがけは、お財布に、千…

美の本体(岸田劉生著)

本書は昭和18年(1943)河出書房刊行「美乃本體」を、現代かな使いに直して講談社学術文庫から刊行されたものを読んだ。 岸田劉生という日本画家の美術論とはどういうものなのかというところが興味の焦点であった。 これは、あくまで私見だが、現在、いわゆ…

借金時計

私たちは知らないうちに借金を背負っています。 でも、目の前にあるものに気づかないふりをしているのでしょう。 人間には、見たくないものを「抑圧」する能力があるのですから。 以下は、財部誠一氏のオフィシャルHPです。 http://www.takarabe-hrj.co.jp/c…

ミメーシスの文学と人類学(ルネ・ジラール著)

ジラールの著作を初めて読んだ。 本書は1985年法政大学出版会刊行のもの。 ミメーシス欲望、スケープゴート理論について興味深く読み進めた。 人間の根底に渦巻く「暴力」についての、冷静な分析に「はっ」とするものがあった。 中国が日本を何故に批判する…

6月から自転車の歩道通行可

6月から自転車の歩道通行可=改正道交法施行で子供、高齢者ら-警察庁 3月6日11時1分配信 時事通信 警察庁は6日、子供や高齢者らの歩道での自転車通行を認め、自動車の後部座席シートベルト着用を義務付けるとした改正道交法を6月1日から施行する方針を固め…

世界観と哲学の基本問題(藤沢令夫著)

本書は1993年、岩波書店刊行のもの。 藤沢氏の名前は見覚えのある方も多いことと思う、そう、プラトンの著作の翻訳者としても有名だからだ。 そして、本書でも、現代的な問題「自然」「技術」「倫理」について、その根源を、プラトンとアリストテレスをその…

2008年3月1日の歩き

最近、多摩川ばかり歩いている・・・とご指摘を頂いてしまいました。 そういえば、なんとなくそちら方面へ足が向いてしまいます。 また、人が多い所は、何となく避けているようです。 そういうわけで、今回の歩きも、危なく多摩川へ行きそうでしたが、こらえ…