110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

精神と自然(グレゴリー・ベイトソン著)

 本書は新思索社刊行の普及版、最近の私にしては珍しく、新品を購入した。
 ベイトソンについての思想については、思想系の読者にとっては、賛否含めて、すでにチェックされていることでしょう。
 また、その影響に付いても、賛否含めてなされたと思います。
 ちなみに、私、ベイトソンの考え方は、癖があると思いますが、好ましいです。

 例えば、トートロジーになってしまう現実に対して、それをどうすれば、現実的にとらえられるのでしょうか?
 もしくは、メタ(形而上)のメタ(形而上)のメタ、メタ・・・の状況に陥ったとき、どう整理(しまつ)すればよいのでしょう?

 船体に穴があいてしまい、水が浸入してくる。
 一生懸命バケツでくみ出すのだけれど、水の勢いは止まらない。
 ところが、落ち着いて観察すると、すぐ沈む風ではなく、微妙な均衡をたもっているように思える。
 さてさて、この作業をいつまで続ければよいのか?

 と、こんな話を考えてしまった。