子守り唄の誕生(赤坂憲雄著)
本書は1994年講談社から刊行されたもの、現在は講談社学術文庫で読める。
冒頭で童謡「赤とんぼ」の歌詞を参照する、そして「十五でねえやは嫁にゆき お里のたよりもたえはてた」という異色な部分を捉える。
そして、この歌の情景から、子守り唄の誕生、そして、当時の子守というものの精神史を追求する。
本書では、多くの子守唄の中から、五木(地方)の子守唄の歌詞の内容に注目していくことになる。
子守唄の歌詞にある、ある種の無常観や死生観といったものが、単なる、子供を寝かしつけるための唄ではないことを気づかせる。
そして、そのように、歌詞に思想性がでてきたのは、明治初期の近代化の流れの中から現れたようだと考察している。
現代は、幸いにも、本書でいう子守(守り子)という「職業」は無くなったと思う、そして、子守唄の時代と比べて、死生観自体の変化もあるように思う。
【追記】本書の更に詳しい解説は、以下のブログを参照ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/ikimono01/29361133.html
冒頭で童謡「赤とんぼ」の歌詞を参照する、そして「十五でねえやは嫁にゆき お里のたよりもたえはてた」という異色な部分を捉える。
そして、この歌の情景から、子守り唄の誕生、そして、当時の子守というものの精神史を追求する。
本書では、多くの子守唄の中から、五木(地方)の子守唄の歌詞の内容に注目していくことになる。
子守唄の歌詞にある、ある種の無常観や死生観といったものが、単なる、子供を寝かしつけるための唄ではないことを気づかせる。
そして、そのように、歌詞に思想性がでてきたのは、明治初期の近代化の流れの中から現れたようだと考察している。
現代は、幸いにも、本書でいう子守(守り子)という「職業」は無くなったと思う、そして、子守唄の時代と比べて、死生観自体の変化もあるように思う。
【追記】本書の更に詳しい解説は、以下のブログを参照ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/ikimono01/29361133.html