110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

黒猫・モルグ街の殺人、他五篇(ポー著)

こういう表題は岩波文庫ならではのもの。 一時期、ラカンのエクリを読もうと発起して買ったのだが、その冒頭にポーの「盗まれた手紙」についての考察があったので、こちらを先に読もうと思って積んどいたら、随分と時間が経ってしまった。 途中まで読んでい…

批評の精神(古在由重著)

本書は、古在由重著作集第三巻、勁草書房、昭和40年刊行のもの。 本書の少し前に「ペルソナ(猪瀬直樹著、文春文庫版)」という三島由紀夫の評伝を読んだので、奇妙な比較をすることになった。 本書の著者はいわゆるマルクス主義、すなわち左側だ、そして、…

びんぼう自慢(古今亭志ん生著)

本書は1969年立風書房より刊行されたもの、私はちくま文庫版で読む。 本書を読んだ人には笑ってもらえそうだが、本書はノンフィクションなんだ。 しかし、この内容は、八っさん、熊さんという落語の世界だ。 志ん生という人は、生活も落語であったのかと驚い…

質屋の蔵(吉井民子著)

本書は昭和52年みやま書房刊行のもの。 函館にあった老舗の質屋「外山質店」の娘として育ったその体験を随筆として描いたもの。 今、調べると、その「外山質店」も暖簾分けされた「吉井質店」も検索すると出てこない、その消息を心配しつつも、本書のように…

無線LANにする

いまどきPCを2台も3台も持っているのは時代遅れなのだろうか?・・・が、私は持っている。 それはそれで、個人の趣味や趣向なので自分勝手でよいと思うのだが、LANケーブルはいけない。 スマートではないなと思ったので、無線LANに変えてみた。 購入するときに…

夜の古本屋

昨日、東京都内某所を23:00頃歩いていると、古本屋が店を開けている。 ちなみに、Book Offではなく、いわゆるふつうの古本屋だ。 これは感動した。 22:00ころまで開けているお店は、2店舗ほど思い浮かぶのだが、23:00は無かった。 だから、2冊ほど買い込ん…

漱石の夏やすみ(高島俊男著)

本書は、朔北社から2000年に刊行されたもの、私は、ちくま文庫版(2007年初版)を読む。 本書をどう解釈するかはもちろん自由なのだ、夏目漱石が夏休みに房総を旅行した漢文による記録・・・「木屑録(ぼくせつろく)」を読む事(翻訳してある)で、漢文に関…

国家と神とマルクス(佐藤優著)

本書は太陽企画出版から刊行されたもの。 この本は実用書だと思う。 変なたとえで言うと、理学ではなく工学だ。 著者は、形而上学や観念論など熟知の上で「それでは現実にはどうすればよいのか」を書くのだ。 そうすると身も蓋もない状況になったりするが、…

これからは・・・

日本という国は女系社会だったという話を思い出した。 それは、最寄りの駅のあたりを歩いていると、向こうから自転車が来る、すれ違い様にみると、3人乗りしているではないか、それも、女の子だ。 ここまでくると、違法というレベルを超えてしまって、おそ…