批評の精神(古在由重著)
本書は、古在由重著作集第三巻、勁草書房、昭和40年刊行のもの。
本書の少し前に「ペルソナ(猪瀬直樹著、文春文庫版)」という三島由紀夫の評伝を読んだので、奇妙な比較をすることになった。
本書の著者はいわゆるマルクス主義、すなわち左側だ、そして、三島由紀夫は右側だ、どこに共通点があるかというと、どちらも現状の社会システムに不満があり、あわよくば、変えたいと望んだということだ。
そして、三島氏は行動を起こし(何か児戯のようだったが)、本著者は、思想で社会の変革を鼓舞した。
しかし、現在、なおそのときのシステムは存在する。
さて、これから先を担う若い人たちは、どうするのだろうか?
先人がそれほど壊したかったシステムと、どう渡り合っていくのだろうか?
たぶん、そんな段階は通り越してしまったものとお見受けする。
本書の少し前に「ペルソナ(猪瀬直樹著、文春文庫版)」という三島由紀夫の評伝を読んだので、奇妙な比較をすることになった。
本書の著者はいわゆるマルクス主義、すなわち左側だ、そして、三島由紀夫は右側だ、どこに共通点があるかというと、どちらも現状の社会システムに不満があり、あわよくば、変えたいと望んだということだ。
そして、三島氏は行動を起こし(何か児戯のようだったが)、本著者は、思想で社会の変革を鼓舞した。
しかし、現在、なおそのときのシステムは存在する。
さて、これから先を担う若い人たちは、どうするのだろうか?
先人がそれほど壊したかったシステムと、どう渡り合っていくのだろうか?
たぶん、そんな段階は通り越してしまったものとお見受けする。