110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年10月までの累計

2009年10月までの累計は、25,503,801歩で、進捗度でいくと、63.8%となります。 今月は、年齢を痛感した月でもあります。 途中、足の具合が悪くなりました、特に、膝の状況がひどく、目標歩数も危ぶまれました。 また、例のごとく無理をして、帳尻を合わせま…

にせユダヤ人と日本人(浅見定雄著)

本書は、朝日文庫版で読む(文庫版は1986年初版)。 イザヤ・ペンダサン著「日本人とユダヤ人」の内容についての、聖書の原典からの批判を行っている。 また、翻訳者でもある、山本七平氏の誤訳についても指摘している。 実は、「日本人とユダヤ人」は、以前…

経済だと思うのだが

大前研一氏のコラムに以下のようなことが書いてあった。 昨今の政治談議を見ても「経済」に関して何か皆避けているのだ、それは、金融でも、財務でもなく、経済なのではないかと思うのだ。 経済が伸長しない限り、税収は増えず、税収が増えなければ、国家赤…

アラブ的思考様式(牧野信也著)

本書は昭和54年(1979年)講談社学術文庫書下ろしのもの。 アラブ(民族)の思考様式を、その言語形態を分析することで、探ろうという試み。 考え方は、その時に使われている言語的な特徴は、その時の文化を反映しているのではないか・・・という仮説だ。 ここ…

小倉昌男経営学(小倉昌男著)

本書は日経BP社刊行のもの。 前から、本書は読みたいと思っていた、しかし、業界も違うので興味はあるが読まないという状況であった。 しかし、最近よく読む、山本夏彦氏の著作の中でも、本書に触れているので、俄然、本書を読む意欲が沸いてきた、そして、…

第32回日本スリーデーマーチ

今年もスリーデーマーチの季節がやってきました。 11/1から11/3までの3日間ですが、このイベントの時期を機に、例年ならば、気候が冬へと移り変わります。 今年も、50kmにエントリーしましたが、30kmに変更しようかなと・・・少し弱気では有ります。 http://www…

経済学は役に立つか(飯田経夫著)

本書は1979年東洋経済新報社刊行されたものに増補して、ちくま文庫版として1989年に刊行されたものを読む。 30年前の論評が現在も読めるのかどうか?・・・そんな事は、棚に上げて読む。 そもそも、タイトルが良いではないか? 経済学者が経済学に疑問を持つの…

ゲバラ日記(チェ・ゲバラ著)

本書は角川文庫版で読む。 先日、郵政・金融担当大臣、亀井静香氏が、ゲバラの名を上げていた。 そういえば、昨年だったか、(ゲバラの)映画上映のCMが流れていたようにも思う。 それほど、影響力のある人なのだろう。 本書の訳者解説で、本書を最初に翻訳…

何があったのだろう?

芸能界については、とかく表面しかみえない。 そして、人の心のうちは、わからないものだが・・・・・? 死亡男性は加藤和彦さん、自殺か 10月17日15時12分配信 産経新聞 長野県軽井沢町のホテルで首をつって死亡していた男性について、軽井沢署は17日、音楽プ…

a-ha、解散

解散だそうです。 私としては「Take on Me」のイメージがまだ残っています、MTVの全盛の頃でした(古いなぁ・・・・)。 この報道のイメージでは、仲間割れと言う感じではなさそうですね。 個人的には、これがY!のトピックスに上ったことが嬉しいのですが、それ…

ニーチェと悪循環(ピエール・クロウスキー著)

本書は1989年哲学書房刊行のもの、私は、ちくま学芸文庫版で読む。 本書は、可愛そうに105円であった。 そして、ニヒリズムの哲学者と言われるニーチェについての良い解説書であるように思う。 ニーチェは、その時に狂気に陥った、それは、正しい人間の反応…

東山魁夷小画集(東山魁夷著作)

本書は、新潮文庫版で読む(見る)。 6冊のブックセットで、「京洛四季」「森と湖と」「ドイツ・オーストリア」「中国への旅」「唐招提寺全障壁画」「風景との巡り合い」という構成。 風景画として、山と海の題材が多いのだが、私はもっぱら、山の風景に魅か…

ある異常体験者の偏見(山本七平著)

本書は1974年文藝春秋社刊行のもの、私は文春文庫版で読む。 最近の山本という姓の著者とは相性が良いのだろうか? 山本夏彦氏とともに山本七平氏も私のお気に入りだ。 『「戦前」という時代(山本夏彦著)』を出したのだから、本書も対抗として出す。 そし…

ランプの下にて(岡本綺堂著)

本書は岩波文庫版で読む。 古本屋で見たとき、山本夏彦氏の文章に似ていた、どちらがオリジナルということをとやかく考えるよりも、その語り口(文)が、その当時あったのだということがわかる。 しかし、山本氏のコラムとは異なり、本書は明治の芝居、特に…

「戦前」という時代(山本夏彦著)

本書は、昭和62年単行本として刊行されたもの、私は文春文庫版で読む。 いくつかの文章があるが、やはり表題の「戦前」という時代について興味を持つ。 何故か判らぬことながら、戦前は何か暗いもの、「語りたくない」ものと、短絡的に思い込んでしまってい…

精神分裂病の世界(宮本忠雄著)

本書は紀伊國屋書店刊行のもの(初版は1977年)、題名からも古さがわかるだろう。 本書については、表紙裏に 「精神分裂病ほどわれわれの日常生活と深くかかわっている病いは少ない。それに対する理解も、一歩誤れば皮相で危険なものになりやすい。 著者は、…

私の文章作法(清水幾太郎著)

本書は中公文庫版で読む。 著者については、以前何冊か読んだことがあるが、本書については、山本夏彦氏の影響である。 いわく、人間には文章の書ける人と、書けない人がある、そして、書ける人とは、文字や言葉や文章に相当の好き嫌いのある人だということ…

歴史を精神分析する(D.E.スタナード著)

本書は1986年岩波書店刊行のもの。 心理歴史学(フロイトの精神分析学を歴史的自称の解釈に利用したもの)を、批判するという趣旨のもの(フロイトの「モーセと一神教」も、その心理歴史学の一例なのだろうか・・・などと思う)。 確かに、精神分析に関して疑問…

人種と歴史(クロード・レヴィ=ストロース著)

本書はみすず書房刊行のもの(1970年初版)。 本書は1952年にユネスコが企画した「世界の人種主義問題に関する小冊子」のシリーズのうちの一冊。 今更、構造主義はねぇ・・・・といってもまだ利用できる分野はありそうだと思った。 著者は、過信はしていないのだ…

娘巡礼記(高群逸枝著)

本書は岩波文庫版で読む。 著書が24歳のときに、四国八十八箇所を遍路したときの手記である。 私も、坂東、秩父などの霊場を巡礼したこともあるので、興味深く読ませてもらった。 内容はとても読みやすく面白いのだが、実は、気づいたことがある。 本編では…

昭和恋々(山本夏彦・久世光彦著)

本書は1998年清流出版刊行のもの、現在は文春文庫版で読める。 昭和の写真(風景)とその題目に関するコラムを、2人の作者が書き連ねるという作品。 奇しくも、両者の文体の競演という形になっているようだ。 そして、その文体、文章だけならば、私は山本夏…

2009年9月までの累計

2009年9月までの累計は、24、699,239歩で、進捗率は61.7%になります。 例年、9月から11月に掛けては、歩きの強化月間です。 今月については、例年に比べると多めに歩けました。 さて、残りの2ヶ月もこの感じで歩ければ良いのですが、どうも、10月上旬は、天候…