110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2008年11月までの累計

2008年11月までの累計歩数は18,163,770歩で、45.4%の進捗率になります。 今年中は難しいそうですが、やっと折り返し点が、ぼんやりと見えてきた感じですね。 ここ数年、9月、10月、11月の3ヶ月間は、歩数を延ばす強化月間なのですが、大体、昨年レベルの3ヶ…

演技する精神(山崎正和著)

本書は、1983年中央公論社刊行のもの、私は、1988年の中公文庫版を読む。 以前、氏の「社交する人間」を読んで、何か漠然とした違和感を感じていた、そういう事もあるのだろうか、もう少し探求するつもりで本書を読んだ。 演技についての氏の哲学的考察なの…

虐殺された鳩(アンリ・ラボリ著)

本書は1987年法政大学出版局刊行のもの。 なんとなく題名が気になって手に入れて読んだ本。 行動性生物学から敷衍して、政治における暴力を考察すると言うもの。 哲学・思想ではなく、自然科学(生物学)からの(社会)考察だが、奇しくも「身体論」につなが…

権利のための闘争(イェーリング著)

本書は岩波文庫版で読む。 権利および法を国家から与えられているのだから、その権利を行使することが、法を遵守することにつながる、すなわち、使えば使うほど洗練されるという趣旨の内容のようだ。 さて、本書の内容については既に読まれている方も多いの…

存在と無のはざまで(嶺秀樹著)

本書は1991年ミネルヴァ書房刊行のもの、これもリサイクル書籍。 副題に「ハイデッガーと形而上学」とあるが、本書は、ハイデッガーの思想を追いながら、最後に形而上学(神)に至るというその思想遍歴を追いかけるもの。 と、要約できるが、私には、なかな…

会議は踊る(幅健志著)

本書は1989年三省堂刊行のもの、リサイクル書籍であった。 本書は、オ-ストリアのウィーンを舞台に1814年からはじまった「ウィーン列国会議」を中心に、ウィーンの歴史を現したもの。 (初代)ナポレオンやハープスブルグ家といった言葉をキーワードにして…

新しいめがねを買う

先日、新しいめがねを買った、その出来上がりを本日受け取りに行ってきたのだ。 まず、お恥ずかしながら、私は既に「老眼」の兆候が出てきた。 すなわち、「近くが見えないのだ」 これは、数年前に、免許更新のときに、めがねを新調したときに気づいた。 「…

旧約聖書物語(山本七平著)

本書は1984年三省堂刊行のもの、私は1988年徳間文庫版で読む。 ちなみに、本書の正式書名は「山本七平の旧約聖書物語」で、そういえば、昔は、ある程度名前の知られた著者名を、本の題名に取り入れることがあったなぁ・・・と思った。 (本書は今でも入手可能な…

結ぼれ(R.D.レイン著)

本書はみすず書房1973年刊行、私は1985年第10刷を読む。 本書は詩の形式なのだが、著者のことをご存知のかたならお分かりのとおり、精神医学的なものなのだ。 実は、昨日は少し忙しかったので、文字数の少ない本書で一冊読破・・・と安易な道を選んだのだが、こ…

夜と霧(V.E.フランクル著)

本書はみすず書房刊行のもの初版は1961年、私は1992年版を読む。 本書は、既に読まれたりしてる方も多いことだろう、思想・哲学系の本を読んでいても、度々引用や参照されている。 ドイツ強制収容所での自身の体験を、精神医学者である著者が、書き記したも…

ロボット・意識・心(武野純一著)

本書は日新出版2004年刊行のもの。 古本屋めぐりをしていると、たまに面白い本に出会う。 本書はそのうちのひとつで、ロボット工学の研究者である著者が、ロボットに意識や心というものが創れるかを比較的易しく解説してくれる。 当然、工学の他に、哲学・心…

場所(菅啓次郎・赤坂憲雄・高山宏・村田純一・雨宮民雄・今福龍太共著)

本書は、以前にも取り上げた「現代哲学の冒険」の七集目、1991年岩波書店刊行のもの。 ちなみに、本書はリサイクル書籍であった。 「場所」と言う題名から想像するイメージとはだいぶ異なった論文が多かった。 また、ポストモダンではないが、(従来の)「哲…

動物という文化(日高敏隆著)

本書は講談社学術文庫版1988年刊行のもの、本書には、講談社1973年刊行「人類文化史第一巻『人類創世記』に収められた「動物のパターン」と玉川選書1974年刊行「動物の生きる条件」という2編が収められている。 生物学の本はなかなか読む機会が無いが、本書…

エロスの涙(ジョルジュ・バタイユ著)

本書は2001年ちくま学術文庫版を読む。 バタイユの最後の作品、「私の書いたもののなかで最も良い本であると同時に最も親しみやすい本」と述べている様に、確かに読みやすかった。 しかし、バタイユの問題提起については、(依然)考えるべきところがあるよ…

実存と虚存(上田閑照著)

本書の底本は1992年弘文堂刊行の「場所-二重世界内存在」で、本書は、1999年ちくま学芸文庫版化に伴って加筆増補したもの。 本書は題名からも伺えるように、人間の存在を取り上げたものだが、存在そのものよりも、存在する場所を思考の中心としている。 副題…

異常心理の発見(クリフォード・アレン著)

本書は角川選書1983年版、底本は1952年刊行のもの。 精神医学の歴史を比較的易しく解説してくれる本、最終章に、訳者による補遺があり、現代との差異を補っている。 精神医学や心理学といったものも哲学や思想に影響を与えていると思う。 もとより、哲学的で…

パスカルにおける人間の研究(三木清著)

本書は1926年、岩波書店から初版刊行のもの、私は、改版後1975年版を読む。 岩波文庫版もあり、安価に読めるようだ。 全体的な感想としては、良い本だと思う。 パスカルの思想を通して、実存的な思想に導入されていくように感じた(ただし、パスカルから実存…

砂の女(安部公房著)

本書は1962年新潮社刊行、新潮社文庫版で読む。 確か、最近TVでも放映されたと思う、そのドラマは拝見していないので、どのような脚色をされたかは不明だ。 本書を読んでいると、1962年(昭和37年)という社会から、砂の世界への移行が伺える。 その当時は、…

昭和金融恐慌史(高橋亀吉・森垣淑著)

本書は1968年清明会新書として出版されたもの、現在は講談社学術文庫版で読める。 学術文庫版は、1993年に文庫版化しており、おりしもバブル崩壊後の時節に刊行された、そして、現在はそのバブルの最安値を更新してしまい、今後の展開が予測できない時点で読…

第31回日本スリーデーマーチ(の反省)

今年も、埼玉県東松山市で開催された第31回日本スリーデーマーチに参加しました。 (11月1日~11月3日) 昨年参加したときは、毎日の様に記事を更新したのですが、今年は少し異なります。 それは、自分の慢心から出たことなのです。 普段から、歩けなくなる…

2008年10月までの累計

2008年までの累計は、17,334,172歩で、4000万歩に対しては43.3%になりました。 例年、10月は気候も良くて、歩数が伸びます。 今年も87万歩程度歩くことができました。 しかし、さすがに日没も早くなり、だいぶ、涼しい~寒くなってきました。 これからは、寒…