ロボット・意識・心(武野純一著)
本書は日新出版2004年刊行のもの。
古本屋めぐりをしていると、たまに面白い本に出会う。
本書はそのうちのひとつで、ロボット工学の研究者である著者が、ロボットに意識や心というものが創れるかを比較的易しく解説してくれる。
当然、工学の他に、哲学・心理学・生理学・言語学などの幅広い範囲に関係があることが分かる。
また、人間の心理分析としては、批判を浴びている「行動主義(表面化された行動だけを対象にすること)」がロボット工学の世界では勢力を持っているというのも興味のあるところだった(対置されたのが「機能主義)。
結論として、著者は、意識や心というものを創造できるのではないかとしている。
意識のあるロボットなるものが作成か可能だとして、私見では、技術的に、もう少し時間が必要に思われる。
また、「意識」の定義が「他者からその思考をを知られないこと」とされているようだが、その中には、少し危険な要素も潜んでいるように感じた。
パンフレット的な書籍だったので、気楽に読むことができた。
工学から「意識」や「心」へのアプローチ状況を少し覗かせてもらった。
古本屋めぐりをしていると、たまに面白い本に出会う。
本書はそのうちのひとつで、ロボット工学の研究者である著者が、ロボットに意識や心というものが創れるかを比較的易しく解説してくれる。
当然、工学の他に、哲学・心理学・生理学・言語学などの幅広い範囲に関係があることが分かる。
また、人間の心理分析としては、批判を浴びている「行動主義(表面化された行動だけを対象にすること)」がロボット工学の世界では勢力を持っているというのも興味のあるところだった(対置されたのが「機能主義)。
結論として、著者は、意識や心というものを創造できるのではないかとしている。
意識のあるロボットなるものが作成か可能だとして、私見では、技術的に、もう少し時間が必要に思われる。
また、「意識」の定義が「他者からその思考をを知られないこと」とされているようだが、その中には、少し危険な要素も潜んでいるように感じた。
パンフレット的な書籍だったので、気楽に読むことができた。
工学から「意識」や「心」へのアプローチ状況を少し覗かせてもらった。