110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ノンビリすいぞくかん(長新太作)

本書は理論社「ナンジャコリャ童話館」の中の1冊、他に「ボンヤリどうぶつえん」と「ヘンテコどうぶつ日記」があある。 先般紹介した「子どもの本を読む(河合隼雄著)に「長新太は凄い」と激賞していたので一度読んでみたかったのだけれどもなかなか古本屋…

中学校読書感想文集「けやき」を読む

本書は新宿区教育委員会2010年刊行のもの通算第25集目にあたる。 近くの図書館でリサイクル扱いだったのを拾う、こういう本は滅多に読めるものではないので貴重だ。 さて、本書のうちで一番下品な文章は「審査を終えて」という作成委員による文章だ。 大人の…

雑事中の雑事

大学生の頃酒屋でバイトをしていたことがあった。 ある時にお客さんに「そういえば、この商品値段が違ったことがある」と指摘されたことがあって、その時は「まぁ、いいか」と言ってくれたので助かったことがある。 本当は助からないのだけれどね。 なんでこ…

子どもの本を読む(河合隼雄著)

本書は1990年楡出版刊行のもの、私は講談社+α文庫版で読む。 子ども向けの本を甘く見てはいけない、大人にも貴重な経験を与えるような良書(問題書?)がある、そのうちの何冊かを著者の独断の解釈で記したものが本書だ。 20年前以上も前の本だから「家庭内…

世の中はこんなもの

父親が亡くなって下世話な話「相続はどうする」みたいなことを兄貴と話したら。 「法定相続にしたがって云々」と即座に答えられた。 こちらはあんたが何にも手助けしないところを面倒見ていたのにそういう了見かい!!ってな。 兎角、人の世というものは自分…

毒舌日本史(今東光著)

本書は文春文庫版で読む。 先般「物語日本史(平泉澄著)」を取り上げたが本書はその対極にあるかと思われる本。 例えば、後醍醐天皇は戦略観が無く楠木正成を生かせない無能で、その楠木正成も明治時代に忠君として宣伝したが本来は河内の田舎侍と喝破する…