110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ついに折り返す

本日の集計で2,000万歩を越えました、ついに折返し点を越えたわけです。 でも、終了までには、まだ数年掛かりますが、私的にお祝いしましょう。 本日は雪が降ったりして寒かったけれど、少し和みます。

話を聞かない男、地図を読めない女(アラン・ビーズ、バーバラ・ビーズ著)

本書は2002年主婦の友社刊行の文庫版の方を読む。 本書はベストセラーになったので読まれた方も多いことだろう。 男性と女性は脳の構造がまったくと言って良いほど異なっている、それは、100万年掛けて創られた。 それは、人類の歴史、男女間の役割分担の影…

排除の構造(今村仁司著)

本書は1989年青土社刊行のもの、現在はちくま学芸文庫版で読める。 マルクーゼの後に、本書が来るのは出来すぎなのかもしれない・・・そう思っていただけると嬉しい(ただし、この並び方は偶然だ)。 今村氏の、第三者排除効果論については、いまひとつ核心を理…

エロス的文明(H.マルクーゼ著)

本書は、紀伊國屋書店1958年刊行のもの、私は1969年の第7刷を読む。 フロイトの精神分析の手法を、文化や文明に適用した「モーゼと一神教」という著作があったが、本書はその考え方を、当時の(社会)状況に当てはめてみた考察した著作では無いかと思う。 人…

カフカ短篇集(フランツ・カフカ著)

本書は岩波文庫版で読む。 カフカについては今更いう事も無いと思う。 彼の親友の裏切りで、彼の著作が今も読めることは大変幸運なことだと思う。 以前は、その特殊な状況設定や話の内容を、単純に楽しんでいただけだが、今回は、その話を自分なりに解釈でき…

阿片(ジャン・コクトー著)

阿片中毒になった著者が、解毒治療中に書いた日記とデッサンを集めたもの、角川文庫版を読む。 翻訳者のあとがきにあるように、阿片の治療は非常に苦しいものらしい、しかし、本書ではその様な側面はまったく窺い知れない、(あとがきに)「強靭な意志の人」…

七つの大罪と新しい悪徳(ウンベルト・ガリベルティ著)

本書は青土社2004年刊行のもの。 近代そして現代と人間の存在自体が希薄になっているのではないか? そういう疎外感に関する思索は以前からあるが、本書は比較的最近に著されたもの。 逆説的には、その様な著作がまだ出版される余地のあるイタリアという国は…

外科室・高野聖(泉鏡花著)

本書は、泉鏡花の短編を収めたもの角川文庫版で読む。 最近の古本屋めぐりの楽しさは、昔読まなかった名作を、今格安で入手できること。 そして、名作というものは、やはりそう言われるだけの内容があることに、今更ながら気づくということ。 そんな楽しさを…

日本の弓術(オイゲン・ヘリゲル著)

本書は、昭和11年(1936)にベルリン独日協会でドイツ人向けに行われた講演の翻訳で、当初昭和16(1941)年に岩波書店から刊行されたものが、1982年に岩波文庫版として新版として刊行されたものを読む(小編なのですぐ読める)。 本書をどのように読むかは興…

死刑の理由(井上薫著)

本書は作品社より「裁判資料 死刑の理由」という題名で1999年に刊行されたもの、私は2003年刊行の新潮文庫版で読む。 本書には1983年から1995年までに最高裁において死刑確定した43件の判決書が記録されている。 法律、それも刑法の極刑である死刑がどの様な…

一房の葡萄(有島武郎著)

本書は、岩波文庫版で読む。 それと同時に「小さき者へ・生まれ出づる悩み」(新潮文庫版)も読む。 それぞれ、短編なので比較的読みやすい部類なのだ、とりわけ「一房の葡萄」は、自身の子供に向けた童話集でもあるので、大人の私が読むのは恥ずかしいかと…

五重塔(幸田露伴著)

本書は岩波文庫版で読む。 五重塔の作成に関わる十兵衛と源太の関係を描くところが素晴らしい。 一番端的なのが、社会というものの価値観と、それをある意味超越してしまう価値観というものとの対立・比較があるように思う。 この作品は今だ読まれてるのだろ…

2009年1月までの累計

2009年1月までの累計歩数は 19,401,767歩で、48.5%の進捗率となります。 今月は、歩数計のミスカウントに泣かされつつも、最低ラインはキープできました。 また、歩いていると、少しずつ日が長くなるのがわかります。 まだ、気温は低く、寒いのですが、確実…