話を聞かない男、地図を読めない女(アラン・ビーズ、バーバラ・ビーズ著)
本書は2002年主婦の友社刊行の文庫版の方を読む。
本書はベストセラーになったので読まれた方も多いことだろう。
男性と女性は脳の構造がまったくと言って良いほど異なっている、それは、100万年掛けて創られた。
それは、人類の歴史、男女間の役割分担の影響(進化)を受けているからだとする。
ところが、昨今、文明の変遷に伴い、その状況、すなわち社会・環境・文化が異なってきたために、適応できない部分がでてきたのだ。
本書では、そのすれ違いを、それぞれの立場を理解することで回避していこうとすることを提唱している。
長い人類の歴史の中での、この数世紀というものは、明らかに特異な時期なのだろう、その中で今まで適応してきた「生物的なシステム」が、ある意味否定(変化を要求)されているところがあるのだろう。
そして、現在の文明・文化が、本書で言うところの「男脳」で築き上げられたものであるようにも思う。
そう、それは「暴力的」な側面を持っているのだ(また、前作「排除の構造」に結び付けようとする・・・悪癖)。
本書の中でも、最後の最後の方にこのような言葉がある、
「言葉やしぐさの陰にひそむ意味や動機を察して、いち早く結果を予測し、問題が表面化する前に対策をとれるのは、女である。もし各国の指導者が女なら、それだけで世界は平和になるはずだ」
確かにその様に思える。
現在は、本書で言う「女脳」的な社会であるのかもしれない、少なくとも、ここのところ平和国な「日本」ではそのようだ。
ただし、もし危機的状況になったときには、その思考を切り替えなければならないという事も、忘れてはならないと思う。
でも、そんな深読みをしなければ、本書はのんきに読める本だ。
本書はベストセラーになったので読まれた方も多いことだろう。
男性と女性は脳の構造がまったくと言って良いほど異なっている、それは、100万年掛けて創られた。
それは、人類の歴史、男女間の役割分担の影響(進化)を受けているからだとする。
ところが、昨今、文明の変遷に伴い、その状況、すなわち社会・環境・文化が異なってきたために、適応できない部分がでてきたのだ。
本書では、そのすれ違いを、それぞれの立場を理解することで回避していこうとすることを提唱している。
長い人類の歴史の中での、この数世紀というものは、明らかに特異な時期なのだろう、その中で今まで適応してきた「生物的なシステム」が、ある意味否定(変化を要求)されているところがあるのだろう。
そして、現在の文明・文化が、本書で言うところの「男脳」で築き上げられたものであるようにも思う。
そう、それは「暴力的」な側面を持っているのだ(また、前作「排除の構造」に結び付けようとする・・・悪癖)。
本書の中でも、最後の最後の方にこのような言葉がある、
「言葉やしぐさの陰にひそむ意味や動機を察して、いち早く結果を予測し、問題が表面化する前に対策をとれるのは、女である。もし各国の指導者が女なら、それだけで世界は平和になるはずだ」
確かにその様に思える。
現在は、本書で言う「女脳」的な社会であるのかもしれない、少なくとも、ここのところ平和国な「日本」ではそのようだ。
ただし、もし危機的状況になったときには、その思考を切り替えなければならないという事も、忘れてはならないと思う。
でも、そんな深読みをしなければ、本書はのんきに読める本だ。