永遠回帰の神話(エリアーデ著)
本書は1963年第1刷が未来社より刊行されたもの、私は1983年の第12刷を読む。
エリアーデは宗教研究家というイメージがある、本書でも神話的な世界から、人類がどのように考えてきたか、その精神史的なところを追求して言うという小冊で、キーワードは副題にある「祖型と反復」である。
本書の中で一番興味を持ったのは第四書「歴史の恐怖」で、近代から現代というこの時代性に対する批判をしているのだ。
もとより、人類の作り出した文明(文化)はどんどん進化(深化)しているのだろうか?
本書の刊行時は、とにかく核戦争の危機にあった、それから40年以上経過し、核戦争、冷戦は起こらないのではないかと安心しきっている状況かもしれない。
しかし、それでも人類の作り出した文化というシステムは、しばしばエラーを出し続ける。
それは、現在の全世界的不況の状況に現れている、これは、人間の作り出した金融システムがエラーになったのだ。
今までは、そのエラーの規模より、地球や自然の方が大きかったからなんとか回避できた。
ただ、それも限界に来ているような気もする。
イースター島は、モアイ像を作るために、島のリソースを使い果たした。
さて、地球の(薄い)表面部分は持ちこたえてくれるのだろうか?
そういう危惧に関する一つの考え方を本書から学んだ。
エリアーデは宗教研究家というイメージがある、本書でも神話的な世界から、人類がどのように考えてきたか、その精神史的なところを追求して言うという小冊で、キーワードは副題にある「祖型と反復」である。
本書の中で一番興味を持ったのは第四書「歴史の恐怖」で、近代から現代というこの時代性に対する批判をしているのだ。
もとより、人類の作り出した文明(文化)はどんどん進化(深化)しているのだろうか?
本書の刊行時は、とにかく核戦争の危機にあった、それから40年以上経過し、核戦争、冷戦は起こらないのではないかと安心しきっている状況かもしれない。
しかし、それでも人類の作り出した文化というシステムは、しばしばエラーを出し続ける。
それは、現在の全世界的不況の状況に現れている、これは、人間の作り出した金融システムがエラーになったのだ。
今までは、そのエラーの規模より、地球や自然の方が大きかったからなんとか回避できた。
ただ、それも限界に来ているような気もする。
イースター島は、モアイ像を作るために、島のリソースを使い果たした。
さて、地球の(薄い)表面部分は持ちこたえてくれるのだろうか?
そういう危惧に関する一つの考え方を本書から学んだ。