110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2016-01-01から1年間の記事一覧

「ステイタス・クォー」というバンドは知っていたのだけれども

「ステイタス・クォー」R・パーフィット氏死去 英ロックギタリスト 英メディアによると、英ロックバンド「ステイタス・クォー」のギタリスト、リック・パーフィット氏が24日、感染症のため、スペイン南部マルベリャの病院で死去した。68歳。 1948年…

ジョージ・マイケルさん死去

私は無信仰なのだが、こういう事件を目にすると神に召されるという言葉も嘘では無いように思えてしまう、12月25日というのも因縁めいているしね。 英歌手ジョージ・マイケルさん死去、53歳 ロイター 12/26(月) 8:37配信 12月25日、英歌手ジョージ・マイ…

難しいよね

母親が施設から帰ってきてからまだ実質3日ほどなのだが、いろいろと考えることがあった。 以前は、なるべく手を貸さずに生活させれば良いのかと考えていた、最近聞かない言葉だが「スパルタ式」だ。 でも、今回の帰宅の機会に、ケアマネさんやらなにやらいろ…

母親が帰ってきた

昨日、施設から家に母親が帰ってきた。 今年の4月から、病院と施設を転々としていたのだから久しぶりだ。 でも、年内に戻れたのは、もしかすると、素敵なことなのかもしれない(まぁ、この時期は慌しいのだが)。 少し、足腰が弱っていそうなので、その対応…

ちょうど良い事例があった

統計を利用した記事を読むときに大切なことがある。 BuzzFeedというサイトに"深刻化する犯罪の高齢化。「犯罪白書」から見える6つのこと"という記事があった。 表題からは高齢者が悪者というイメージが思い浮かぶ。 ここで、納得してしまう人もいるかもしれ…

吾輩の哲学(間宮周吉著)

本書は文藝春秋企画出版部刊行のもの。 文藝春秋企画出版部とは何かと思って探ると自費出版の部署らしい、ただし、完全に内々で限定出版というものと本書の様に値付けをして一般流通させるものとがあるようだ。 私は奇しくもその1冊を古本屋で手に入れた。 …

幸せとは

昼ご飯は昨日の残りもないし面倒なので即席ラーメンを作ることにした。 最近は、一番即席ラーメンらしい風味なので「サッポロ一番」を好んでいる。 しかし、素(す)の即席ラーメンは味気ないので、何かないかと思っていたら、少し前に卵を買ったのを思い出…

やっと帰ってくる

今年4月に入院となった母親がやっと帰ってくる。 かかりつけの病院に行ったら即入院、その後の検査の結果、他の病院へ転院、そして、手術。 その後、リハビリの目的で老健へ転所して現在に至っている。 ただし、入院前の状態と全く同じにはならないので、帰…

新語流行語大賞

新語流行語大賞の「保育園落ちた日本死ね 」が物議をかもしているようだが、改めてみると、よく知らない言葉が多い。 それだけ私が世の中から隔絶しているのだと思うのだが、例えば「PPAP」なんてつい最近の言葉でわざわざ今年選ぶ価値はあるのだろうか、し…

「知らない人にあいさつ」って危険なの?

あいさつは対人間の軋轢を解消する手段だったような気がしたのだが? 「挨拶もできない人」という言葉があるように、そういう人はその地域の中で浮き上がってしまうという印象を持っていた、また、そういう人が怖い(危ない)人という評価を受けていたように…

選択の科学(シーナ・アイエンガー著)

本書は文芸春秋社2010年初版刊行のもの。 amazonのコメントでも良い評価、実際読んでみても良い本だと思う。 第2講で「集団のためか、個人のためか」という章があり、日本はどちらかというと集団的な選択の文化だと解釈されているように思った。 しかし、昨…

「岩波ブックセンター」経営の(有)信山社が破産

私は古本読みなのでこういう事には無力だと反省してしまう。 何回かお世話になったことはあるのだが、本当に微力だった。 牽引役である経営者がいかに重要なのかに気づかされてしまう。 また、負債総額が意外に小さい様に思えるのは、この業界が投資対象では…

いまのところ、まれな事なんでしょうけれども

「残念だったな」電車マナー優先席めぐりお年寄りと男性口論 動画投稿で議論沸騰 産経新聞 11/25(金) 12:20配信 電車内で、お年寄りの男性と優先席に座った男性が口論している動画が「You Tube」(ユーチューブ)に投稿され、話題になっている。 動画…

どっこい大田の工匠たち(小関智弘著)+α

本書は現代書館刊行のもの、そして+αは「舟を編む(三浦しをん著/光文社)だ。 「どっこい・・・」の方は、大田区に町工場を構える、いわゆる名工のインタビューを編集したもので、ノンフィクションである、「舟を・・・」は辞書の編纂をテーマにした小説で2…

amazon万能ではない・・・かも

以前は、古本はamazonの検索でまず最安値が見つかった、ところが、私が探す本が"偏屈"だからかもしれないが「日本の古本屋」で検索する方が安いことが最近ある。 なぜだろう? 選択肢 1.たまたま 2.amazonでの蔵書の限界 3.その他( ) 回答は3.その他(不明)…

ブルーバックス2冊

「宇宙線最大の爆発天体ガンマ線バースト(村山敏夫著)」 「宇宙は本当にひとつなのか(村山斉著)」 の2冊の講談社ブルーバックスを読んだ。 ブルーバックスを読むのは久しぶりで、私は文系人間だということを自覚しているので、数式はスルーして、そこに…

まずいでしょ

こんな事があったそうです。 「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出(ねとらぼ 11/4(金) 19:33配信) 日本テレビのバラエティ番組「ヒルナンデス!」の11月4日放送で、ロケ中に道を教えてく…

あんぽん(佐野眞一著)

本書は小学館2012年刊行のもの、現在は文庫版もあるようだ。 丁度、amazonのレビューを見たが結構いろいろな意見があるものだと思った。 さて、本書を読んでいて、この本はほぼIT本というカテゴリーと関係ない内容なのはずなのだが、引用された孫氏の言葉が…

最近の事件を見て

先日、保田與重郎の「日本語録」を読んでいわゆる15年戦争との関りを考えたのだが、最近の「過労女性の自殺」の件で何かコメントを書こうとして、様々なことを考えた末に出てきたのが、この本で、著者はあまり好きでは無い人だと思うのだが敢て挙げた徳川家…

竹橋事件の兵士たち(竹橋事件百周年記念出版編集委員会編)

本書は徳間書店1979年刊行のもの。 35年以上前の本なので今ならもう少し研究が進んでいるのかと思ってwikiなど見たが残念ながら本書以上の一般向けの出版物は無いようだ。 様々な要因が考えられるが、残念ながら歴史的な事件でありながらも、その真相につい…

日本語録(保田與重郎著)

本書は昭和17年刊行のもの。 今は無いのだがBookOffの目白のお店に古い本がいくつかならんだ事があった。 その時に、読めるかもしれないと思って手にした一冊、105円と値札が貼ってあるが、売値は1.03円(税込み)なので単純比較で100倍くらいの値段で手にし…

グレン・グールド孤独のアリア(ミシェル・シュネデール著)

本書は1991年筑摩書房より刊行されたもの、私は1995年初版のちくま学芸文庫版で読む。 変な人だということは知っていたけれども、具体的にはどんな人なのか、まぁクラシックの世界は関係ないやと言ってすかしてきた。 それが、たまたま本書が安く手に入った…

停電

停電した。 10分ほどで回復したから冷蔵庫の中なんかに大きな影響はなさそう。 情報を検索すると本家本元(東電関係)は遅い。 たぶん、様々なところからの対応で更新ができないのだろう。 こういうときは、私はオヤジなのでやらないが、twitterなどは情報が…

よかったよ

プロの批評家はどう判断するかはわからないけれども、今日のオーストラリア戦は良かったよ。 今までのどちらかというと弱いチーム手こずっていたわけだから、今日の試合は敗ける確率も大きかったように思ったんだ。 まずは、多分なんやかんや言われたり書か…

三木清全集第9巻(三木清著)

本書は岩波書店1967年刊行のもの、第九巻はアリストテレスとソクラテスに関する著作を集めている。 桝田啓三郎が後記で「今日の若い世代の専門研究者たちの精緻緻密な顕微鏡的な眼で見られると、客観性を疑われるような点がないとはいえないであろうが」とあ…

古書無月譚(尾形界而著)

本書は東京堂出版平成4年刊行のもの。 古書の入札については以前何かの折に読んだことがある。 しかし、それを題材にした小説があるとは、世の中は複雑怪奇な様相である。 古書に魅せられた物の贔屓目か、本書は面白く読ませてもらった。 まぁ、残念なことは…

カセットテープ、ブームの兆し!

家にはまだあるな。 ギターの教則本についていたカセット音源が結構捨てられなくてある。 一時期、MD(!)化しようとしたが、もともと根が不精だったのでやんなかった。 そのMDってやつも見かけ無くなったしね。 時代はどんどん進んでいくわけだ。 レコードも…

隙間に潜むこと

こういうあからさまな例は珍しい(のかな?) Y!のトップにあったリンクは「小池氏 都庁は危機的状況」とあった。 実際の記事の該当するであろう文章は「弛緩(しかん)した空気は都庁にとって危機的状況だ」。 なにか妙な感じがします。 この記事を書いた人…

暇と退屈の倫理学(國分功一郎著)

本書は2011年朝日出版社刊行のもの。 題名からしてお手軽な内容かと思ったらとても重要な問題を提起していた。 暇で退屈なのはある意味平和的状況なのだからこれを超越することなく対応していくということ。 それには、「消費」ではなく「物」を受け取れるよ…

辻征夫詩集

本書は岩波文庫版。 ちょっと読んだら惹かれたので入手、詩は好んで読むわけではないのだから不思議だ。 (もう生きていたくないから) もう生きていたくないから 死んじゃおうかな と思いながら 冷蔵庫の なかみのことを考えていたのさ 卵と ハムと 林檎と …