110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

啓蒙の弁証法(ホルクマイヤー・アドルノ共著)

本書の原書は1947年刊行された、私は、2006年刊行の岩波文庫版を読む。 当時、ファシズムなどの時代の状況を踏まえて、『啓蒙』という考え方を批判的に考察していく本書は、時代が変わっても読みつづけられる著作だと思う。 そして、その『啓蒙』思想は現在…

2008年5月までの累計

今月までの累積歩数は、13,895,009歩で、34.7%の達成率となります。 まだまだ先は長いです。 今月は、歩数計の電池切れノーカウント事件と、あじさいが咲いたのに見とれていて、犬の**踏んづけ事件がありました(『四千万歩の男(井上ひさし著)』の中で、伊…

時代の変遷

この機械には、大変お世話になりました(涙)。 確かに、ここ数年の年賀状はPCで作っていました。 思い起こせば、VTR、カセットテープ、フィルムなど、デジタル化によって激減(絶滅の危機化)したものも随分ありますね(デジタル(化)は、二項(値)対立な…

死を与える(ジャック・デリダ著)

久しぶりにデリダを読む、ちくま学芸文庫版。 本書は、一度、途中まで読んで挫折したのだが、今回はとりあえず読み終えることができた。 本の解釈は人により様々にできるだろう、当然、私の様な浅学なものは、浅く読み解く事になる。 本書は、デリダの宗教論…

手もちのギターを・・・

最近、手持ちのギターを処分しています。 以前は、1ダース以上あったと思います。 でも、まだまだ、普通の人が思っている以上に、たくさんあります。 どう考えても、実際に弾いているのは、そのうちの数本ですし、手は二本しかないし、場所は取るし・・・・。 そ…

カントの自我論(中島義道著)

本書は2004年日本評論社より刊行されたもの、現在は多少の編成をおこない、岩波現代文庫版で読むことができる。 基本的には、題名のように、カントの思想を追いながら、自我論、すなわち『私』とは何かについて考えることができる。 その中には、私も課題に…

哲学的思考(西研著)

本書は2001年筑摩書房刊行のもの、現在はちくま学芸文庫で読むことができる。 哲学というジャンルは現在あまり元気が無いように思う。 かつての様に、学問の思想的中心という位置づけが望めないからかも知れない。 日本でも、哲学という切り口で初心者向けに…

野生のインコ

画像が悪くて分かりにくいですね。 ここに写っている鳥達は、インコなんです。 最初はオナガかなと思ったのですが・・・ そして、彼らは野生だと思います。 東京23区内のとある場所です。

バタイユ(湯浅博雄著)

本書は講談社学術文庫版、底本は、1997年「現代思想の冒険者たち」第11巻として講談社から刊行されたもの。 本書は、バタイユの入門書として、とても分かりやすかった。 これから、バタイユの思想に触れようという人も少ないと思うが、その際には良い手がか…

死と歴史(フィリップ・アリエス著)

本書は1983年みすず書房にて初版刊行のもの、手元のものは1992年第9刷。 死についての疑問は、養老猛司氏が「自宅で死を迎える人が少なくなった」という記述を読んだ時からはじまる、それが、先日あるホームページには、ほぼ90%の人が、病院で死を迎えるとい…

ヤマハ,エイジング処理でビンテージの音を再現したギターを発売

ついにここまできたか。 ちなみに、なじみの無い方へ・・・>バイオリンのストラデイバリは約400年経過して今の音が出ている、それは経年変化により、材料や塗料の化学変化によるもので、新しい楽器が同じグレードの材料で作成されても同じ音が出るというわけで…

構造と力(浅田彰著)

1980年代に思想ブームを巻き起こした書籍、当時はとても読めなかったが、今頃読み終える。 手元のものは、2001年第1版46刷という、この手のモノとしては空前のヒット作であろう。 本書を読んでいて、今まで、ごそごそと読書をして考えていたことが、簡単に総…

ニーチェについて(G・バタイユ著)

無神学大全という一連の著作の中の一つ、現代思潮社刊のものを読む。 本書を読んでみて、バタイユという人がかなり詳しく哲学書を読み解いていることが分かる。 それは、本書の表題にあるニーチェにしても、それが、かなり曲げられた編集である「力への意志…

GPS

手軽に持ち運べるGPSがあるというので、少し調べてみた。 自分の移動状態が地図に簡単に反映されるのならば利用価値があるかなと思ったのだ。 実移動距離もかなり正確にでるようだ。 詳しく検証していないが、どうもPCと接続できるのもあるようだ・・・ だが…

子供たちは泣いたか(シュヴァルベルク著)

最近、余り明るい読書をしていないなぁと感じつつも・・・・ 本書は大月書店1991年刊行のもの、近くの図書館のリサイクル(廃棄)資料なのをもらってきた。 古くなると読んでも余り効果の無いもの、たとえば、ビジネス書やコンピュータ関連書籍などと違って、本…

暴力のオントロギー(今村仁司著)

今村仁司氏の著作では有名なもの、1982年勁草書房刊。 今頃読むのは遅いのかもしれないが、いつかは読みたいと思っていた。 レヴィ=ストロースから問題提起が始まり、マルクス、ヘーゲル、バタイユ、ジラールなどと、その問題が展開されていく、そして、その…

10日でおぼえるRuby on Rails入門教室

Ruby on Railsの入門書が、最近出たので復習(?)の意味で取り組みはじめました。 今回の書籍も翔泳社で、著書もartonさんです。 前に取り組んだ「かんたんRuby on RailsでWebアプリケーション開発」より、説明が詳細になり「Instanat Rails」による一発イ…

日本人の知性と心情(平井富雄著)

本書は1981年三笠書房にて「日本的知性と心理」として出版されたものが改題されたもの。 講談社学術文庫版を読んだが、もし、読みたいと言う人がいても、これは入手可能かどうかは自信が無い。 精神科医としての著者が、その学識をもって、その時代の(言葉…

沢木興道聞き書き(酒井得元著)

本書は「禅に生きる沢木興道」誠信書房刊行のもの、私は、上記改題のものを講談社学術文庫晩で読む。 本書の様なものは、とかく宗教色の強いものとなるし、本書も、逆説的にはとても宗教色が強い本なのかもしれない、しかし、何故かそういう所を超えてしまう…

死者の書(折口信夫著)

折口氏の著作は初めて読むことになる。 本書を読んで見て、まずは、疑いもなく素敵な作品であるということ、そして、まず、翻訳が不可能な作品であること、そして、映像化も難しい作品なのではないかと、こんなことを思った。 昨今は映像のもつある種の力で…

構造主義科学論の冒険(池田清彦著)

本書は1990年毎日新聞社刊行のもの、現在は講談社学術文庫で読める。 題名の通り、本書は構造主義、それも、丸山圭三郎氏の「ソシュールの思想」という著作に影響を受けていると冒頭にあるように、科学と宗教の考え方の違いから始まり、科学とはどういうもの…

「かんたんRuby on RailsでWebアプリケーション開発」備忘録(その5)

やっと9日目の課題を終えられそう・・・本では9日目の予定なのだが、実質は何日掛かったことでしょう(泣)? 本課題は「Google Map」というAPIサービス(地図情報)と連携するというもので、上手く動き始めると、なかなか面白い(動くまでは苦労の連続)、ちな…

ヒューマニズムとしての狂気(岩井寛著)

本書は1981年、NHKブックスとして刊行された。 人間の心理というものに興味がある、他人のことについてはその心理を想うのは面白い事なのだが、根底にある「自我・他我」の問題を思い起こすのでとりあえず棚上げにするとして、自分について「正常なのか?そ…

リオタール寓話集(J・F・リオタール著)

本書は1996年、藤原書店刊行。 リオタールの寓話集と名づけられた小編が収められていて、以前「こどもたちに語るポストモダン」で苦労した事を考えると、今回のはずいぶん分かりやすかった。 また、改めてポストモダンとは何かについては、翻訳者の本間邦雄…

子供の日なのに

昨日は、『子供の日』でした。 でも、総人口に占める子供の割合は13.5%ということです。 世界的に見ても日本の高齢化は特異な状況でしょう。 たぶん、世界が注目している、もしくは、することになるでしょう。 「日本はこの状況に、どのように対応するのだろ…

2008年5月3,4日の歩き

昨年の5月3日~4日も館林の「つつじが岡公園」へ歩いて行きました。 特に、今年は意識したわけではないのですが、まったく同じタイミングで歩く事になりました(後で記録(=ブログ)見ていて判明)。 コースの詳細は昨年のブログを見ていただこうと思います…

Ubuntuを8.04にする

私は昔から主流なモノが嫌いな性格なので(すなわち天邪鬼)、Windowsに対しては、LInux、はたまた、FreeBSDなどの、各種OSをインストールしたことがある。 しかしながら、総じてWindows以外のOSを使いこなしていたかというと、なかなか難しくて、インストー…

ソシュールの思想(丸山圭三郎著)

本書は思想系の書籍としてはとても有名な本であり、既に読まれた方も多いだろうし、その影響力も大きかった事でしょう。 私の手元にあるのは、岩波書店刊行、1982年第18刷(1981年初版・・・なんということでしょう)。 もう、これだけで良さそうです、私は…

生命体の科学(岡田節人著)

本書は人文書院、1994年刊行のもの、近くの図書館で廃棄扱いのものを読む。 著者は生物学の博士、本書が面白いのは、自然科学における哲学の取り組みについてと、日本における科学をその歴史的な観点から論評しているところ。 こんな文章がある。 私はこれか…

「かんたんRuby on RailsでWebアプリケーション開発」備忘録(その4)

やっと本書の8日目をクリアした(ふう)。 Webアプリケーションなんで、つかみづらいのですが、こんな画面です。 データベースと連携したフォトブログというものです。 本書も、全体を眺めるというレベル(=> :低レベル)ですが、もう一息で終わるなぁ。 ・・・…