110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2014-01-01から1年間の記事一覧

これは時代の流れか

今回の選挙、自民党は勝つための選挙であった。 だから多少の困難には目をつぶるべき・・・なのか? 小渕氏の事件も本件もとりまきの不備と言えるのだが、それならば取り巻きを再編するが良い。 その上での管理責任であろう。 (私あての備忘録) <山田美樹…

老いる準備(上野千鶴子著)

本書は学陽書房2005年刊行のもの、私は2008年初版の朝日文庫版で読む。 介護にまつわる著者の見解が伺える。 家族、それも嫁や娘など家族内の女性に偏重した介護から他者による介護を提唱する。 そのためにじゃ金銭による報酬をベースにいかに事業体を継続す…

典型的なデータ隠滅

もし不正が無いのならば疑わしいことはするべきではない。 PCのハードディスクを物理的に破壊しておいて「証拠隠滅の事実は無い」では笑い話にもならない。 「じゃあ誰がそんなことをしたんだい?」 ハードディスクに穴を開ける通り魔や泥棒でもいるのだろう…

今回の選挙

小選挙区では支持した候補は落選。 比例区では支持した党は一応躍進。 自公の安定多数はこの一線とすれば良いのだろうけれど、この時期にお金使って、もう弱体化した他政党をいじめてもしょうがあるまい。 いやらしさだけが印象に残った選挙であった。 中国…

東京下町古本屋三十年(青木正美著)

本書は青木書店昭和57年刊行のもの。 ちなみに、発行者である青木書店は、著者の主催する古書店「青木書店」の自家出版であり、あの青木書店ではない。 戦後から30年にわたる古本屋の経営について記された中に戦後の昭和という時代が偲ばれる。 戦後のまだ貧…

昔のギタリスト

昔々の話で、ラグタイムギターを始めた時にお世話になった巨匠の一人がLeo Wijnkamp Jr(発音はよくわかんない)で、彼ののアレンジによるジョプリンの「エンターテイナー」は素晴らしいのだがオリジナル聞いたことが無かったので、もしかしてYouTubeに画像…

橋の上の「殺意」(鎌田慧著)

本書は平凡社2009年刊行のもの、私は2013年初版の講談社文庫版で読む。 本書は2006年の畠山鈴香による二人の児童殺人事件の裁判を追いかけるルポルタージュ。 私は、ここで裁判の帰結よりも、畠山鈴香と言う人の精神状況が気になった。 精神鑑定をした医師は…

宮城谷昌光に惹かれる

最近、宮城谷昌光の中国ものの著作をよく読む。 歴史小説とも意外とに読みづらいものもある。 それは基本的な史料に忠実な立場を貫こうとする作者の意志なのだろうけれども、中国の歴史や当時の習俗に疎い私などには読んでいてつらい場合ことがある。 ところ…

子供のような大人?

本件はTVでたまたま見たのだけれども、25歳で社会人ならば逮捕された時にねばるべきだと思う。 子供ならばしかたないのかもしれないが! 競泳冨田選手、潔白主張も真意見えず=再捜査、処分撤回求めず 仁川アジア大会の閉幕から1カ月以上がたち、突然の弁明…

女人賛歌(栗田勇著)

本書は新潮社1987年刊行のもの、副題に「甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)の生涯」とある。 甲斐庄楠音は画家である、若くして頭角を現すも芸術家内の醜い中傷の世界に嫌気がさしてその世界に身を置くことがなかった。 はじめて世に認められた「横櫛」と…

夕鶴・彦一ばなし(木下順二著)

本書は新潮文庫版で読む。 民話劇集。 民話をモチーフにしているのでほのぼのとした作品を想定しながら読んでいた。 大半はそのとおりだったのだが「夕鶴」を読んでいて背筋が寒くなった。 与ひょうは人間らしく金儲けをして、おつうを喜ばせようとした。 し…

ubuntu14.04へアップグレード

手元のPC LenovoX61をubuntu14.04へアップグレードした。 漢字変換など些細なところで戸惑っている最中!!

儒教思想(宇野精一著)

本書は昭和22年日月社より「儒教概説」として刊行されたもの、私はタイトルのように改題された講談社学術文庫版を読む。 儒教は身近にありながら漠然としてつかみにくい。 そもそも宗教なのか哲学なのかそんなことさえよくわからない。 そんな私のようなもの…

ニーベリンゲンの歌(相良守峯訳)

本書は岩波文庫版ファウストと並ぶドイツの2大文学とされる作品である。 もしかすると、これはドイツ語で読むべき本かもしれない。 イリアスと並ぶ叙事詩と呼ばれその片鱗は伺えるのだが、この話の流れはただただ悲惨な殺戮劇であり何一つ得るものはないよう…

トチ餅は東京産(濱谷悦次著)

本書は批評社2006年刊行のもの、リサイクル資料である。 読んでみると、文章自体はうまいとは思わないが、内容は面白い。 前半は霞が関の栃の木から採れるトチを無料でくれるので著者がそれをアク抜きして食するというもので試行錯誤の上なんとかものにする…

ミシェル城館の人(堀田善衛著)

本書は集英社版(3冊それぞれ1991,1992,1994)で読む、現在は集英社文庫版があるのでそちらの方が場所をとらないで読めるはず、老眼の私には大きくとも重くとも通常版で結構であった。 このミシェルとは世に名高いモンテーニュのことしかしその名著「エセー…

単一民族神話の起源(小熊英二著)

本書は新曜社1995年初版刊行のもの、今ごろ読んだのだがやはり良い本は良い。 この著者は私にとって同年代の知識人のなかでは最も好ましい人で、彼の著作は凡夫の私にもなんとなく読めるのよね、多分プロにとってはもっと奥深い内容ではあるのだろうが専門用…

すごい雷だぁ

家の近所はすごい雷雨だ。 最近はなかったことだが2度ほど停電した。 数分で復旧したのだが、ネットワークが遮断されたので、原因を探るとルータが赤色表示だった。 電源入れ直したら復旧した・・・・やれやれ。 あ、でも少し涼しくなった。 後刻談として 雷雨…

W杯は

今後は監督への批判もあるだろうが、冷静に考えれば妥当な戦績であった。 今回見てて思ったのは、予選を通過するためだけのサッカーすなわち守りのサッカーをやるのではなくて、その先にも通用する実力をつけるという目的があったようだが思惑どおりにはなら…

上海にて(堀田善衛著)

本書はちくま学芸文庫版で読む。 最近、宮崎駿に興味があるので関連著作があると読んだりする。 その中で宮崎氏が堀田善衛という名前を上げていたので、何か読んでみようと思っていた。 私が入手した本書は痛みがひどく安く入手したもので、当初ははじめの一…

ubuntuでandroidを動かす

ubuntuというLinuxのOSで、android(x86)を動かすことができました。 VirtualBoxという仮想PC上で動作させるのですよね。 前から取り組んでいたのだけれど、マウスカーソルが表示されなかったり、突然画面が回転したりしてたのが,ようやく解消しました。 今は…

再び入院

昨日、親父を病院へ連れて行ったら即日入院であった。 なんだろう、自分の体について過大評価しているのだろうか? それとも認知症でわからないのか? またややこしい日々が始まるかもしれないな。

佳境に入る

父親の挙動はこのところ酷くなった、昨日も今日も小便をこぼすので始末に追えない。 ただ、怪しい(認知症でね)とは言えども施設への入所は承諾させたので、あとはどう軌道にのせるかだ。

買い物でみかけた!

今日、買い物でレジ待ちしていると前に若い女の子がいた、その子の会計が終わって、かごをレジに置こうとすると、なんと、その子は精算済みの品物をそのまま置いて出て行くではないか? そうとうな金持ちなのか、呑気なのか、お年寄りなら多少ボケているのか…

蝦蟇の油(黒沢明著)

本書は岩波書店刊行のもの、副題に「自伝のようなもの」とあり著者のまさに自伝(未完だが)である。 子供、学生、青年、社会人として映画の世界へ入った著者の歴史を読むことができる。 そこには、著者固有のものなのかもしれないが、今の日本と違う世界が…

パラドックスの社会学(森下伸也・君塚大学・宮本孝二共著)

本書は新曜社1998年初版刊行のもの、私は2009年13刷のものを入手したので多分どこかの大学やら高校で社会学の入門テキスト(もしくは副教材)として利用されているものと思う。 社会学にはパラドックスがつきものだ、福祉国家をめざせば財政が足りない、経済…

嬉しいやら悲しいやら

うちの母親の介護認定が要介護1から要支援2へと改善された。 近くで接している者から見ると悪くなったところはあれ良くなったところは無いように思うのだが? これも、財政との関係なのだろうか。 こういうことがあると、認定の更新の時だけわざと介護の度…

備忘録

一度介護の状況を体験すればその大変さはわかるはず。 ずいぶん安い給料だと思う。 例えば、老人ホームで例えば月額20万円するというと、被介護者は「高い」と言う。 それは、家族が動いていると表面上料金は発生しないからだ。 そこに、誤解のもとがある。 …

EVANGELION ORIGINAL(庵野秀明他)

本書は富士見書房刊行のもの。 このアニメは一世を風靡したものだが既に20年近くも前の話なのだ。 私はこのアニメを断片的にしかみていないし、その渦中にあったときには覚めていた。 ところが、最近古本で当時のものが安価に手に入ることに加え、庵野秀明や…

空想より科学へ(エンゲルス著)

本書は岩波文庫版で読む。 いまさら社会主義はないだろうと思われるかもしれないが、いまさら読んでみてどこに問題があったのかを考えるのもひとつの趣向であろう。 時間の経過とともに社会のシステムが良かれ悪しかれ変わる、それも紆余曲折を経てより良い…