110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

断章109~113

断章109は「健康のときには、もし病気になったらどういうふうにやっていけるのだろうと怪しむ」ところが「病気になったらなったで、喜んで薬をのむ」それは「病気がそうさせるのだ」そのときに「人はもう、健康があたえていたもろもろの情念や、気ばらしとか…

断章105~108

断章105は、「あることについて人の判断を求めるときに、その説明の仕方でその人の判断を雲らさないようにするのは、なんと難しいことだろう」と始まる、人が何かを話すときに意識的にも無意識的にも自身の評価を加えていることがある、だから「私は、これを…

断章103、104

「アレクサンドロスの貞潔の模範は・・・」で始まる本断章103は、偉人といえどもその能力(?)が我々よりも高いのは認めてもその本質は凡夫とあまり変わらないところもあるのだと説く、「彼らの丈(たけ)が我々より高いのは、彼らの頭がわれわれより高いと…

チャールズ・ラム傳(福原麟太郎著)

本書は昭和38年垂水書房刊行のものを読む。 本書はある古書店の店外の棚にあった、そこは100円本なども並ぶ棚で、手にしてみると面白そうな内容に見える、値段はよく見えなかったのだが、300円も払えば私のものだと思い「これいくら?」と聞くと・・・店主も…

即興詩人(アンデルセン著)

本書は山川出版社刊行の口語訳版で読む。 もとより原書で読む能力がないので翻訳されたものを読むのだが、本書の翻訳で有名なのは森鴎外の手によるもので母親のために大きな活字で印刷されたという心温まる話もあるようで、その文語文の世界は口語訳を成した…