即興詩人(アンデルセン著)
本書は山川出版社刊行の口語訳版で読む。
もとより原書で読む能力がないので翻訳されたものを読むのだが、本書の翻訳で有名なのは森鴎外の手によるもので母親のために大きな活字で印刷されたという心温まる話もあるようで、その文語文の世界は口語訳を成した安野光雅や山本夏彦など多くの支持者がいるのだ。
しかし、文語文を忘れた世代の私は簡単に手を出せないと思っていたところに「山川出版社版口語訳」があることを知ったので読み通すことができたのだ。
本書なら現代の学力なら小学生高学年でも読めそうなもので、あとは内容を受け入れるかどうかだ、少しキリスト教の世界観が強い感覚もあるが私的には素敵な本だと思う、異常なほどの清浄感がある作品だが、必ずしも読者の思うようなハッピーエンドとは思えない。
アンデルセンという人は孤独な人でその孤独感から作品が生まれたということを読んだ事がある、しかし、そういう作者の内面とは別に読書の時間を楽しめば良いのではないだろうか?
600頁にもおよぶ長編で、出足はなかなか読み進めなかったが半ばから加速度的に面白くなる。
でもやっぱり歌姫とね、なってほしかったな。
そして、いつか鴎外訳文語文にも挑戦してみたい。
(ちなみに本書はちゃんと買いました)
もとより原書で読む能力がないので翻訳されたものを読むのだが、本書の翻訳で有名なのは森鴎外の手によるもので母親のために大きな活字で印刷されたという心温まる話もあるようで、その文語文の世界は口語訳を成した安野光雅や山本夏彦など多くの支持者がいるのだ。
しかし、文語文を忘れた世代の私は簡単に手を出せないと思っていたところに「山川出版社版口語訳」があることを知ったので読み通すことができたのだ。
本書なら現代の学力なら小学生高学年でも読めそうなもので、あとは内容を受け入れるかどうかだ、少しキリスト教の世界観が強い感覚もあるが私的には素敵な本だと思う、異常なほどの清浄感がある作品だが、必ずしも読者の思うようなハッピーエンドとは思えない。
アンデルセンという人は孤独な人でその孤独感から作品が生まれたということを読んだ事がある、しかし、そういう作者の内面とは別に読書の時間を楽しめば良いのではないだろうか?
600頁にもおよぶ長編で、出足はなかなか読み進めなかったが半ばから加速度的に面白くなる。
でもやっぱり歌姫とね、なってほしかったな。
そして、いつか鴎外訳文語文にも挑戦してみたい。
(ちなみに本書はちゃんと買いました)